犬を飼うために必要なもの12選|準備から消耗品まで
#犬を飼う前に必要なもの #初めて犬を飼う「犬を飼うために、必要なものを知りたい」
初めて犬を飼う方にとって、犬を飼うためにどのようなものが必要なのかをイメージするのは難しいかもしれません。
また、愛犬を迎え入れるときに足りないものがあったらどうしよう、という不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では、犬を飼うために必要なものを合計12点紹介します。記事に沿って準備を進めていただければ、漏れなく必要なものを揃えられるので、確認用として使用するのもオススメです。
1.犬を飼うための準備として必要なもの
まずは、犬種や飼育の方法に関わらず、犬を飼う際に絶対に必要なものを5点紹介します。
これらのアイテムは使用頻度も高く、愛犬との生活の基盤にもなるアイテムなので、しっかりと把握しておきましょう。
1-1. ケージ・キャリー
愛犬に快適な環境を確保するために必要なものは、ケージとキャリーです。
ケージは、愛犬にとっての自分だけの空間であり、テリトリーとなる場所です。
最近は、大型犬もケージを使って室内で飼育しているご家庭が増えています。
天井のついていないタイプのサークルで代用することもあります。ケージは、寝床としても使用することもあるため、愛犬が安心して過ごせるよう清潔に保つようにしましょう。
そのためのポイントは、以下のとおりです。
・キャーリーバックはジャストサイズのものを選ぶ(安心する)
サイズは大きすぎると中で排泄してしまうこともあるので、中でくるっと回れるくらいの大きさのものを用意してあげましょう。
・お気に入りのおもちゃやタオルなどをケージ内に入れておく(安心する)
・快適な環境に置く(直射日光が当たらない、冷暖房の風が愛犬に直接あたらない、人が頻繁に近くを通る慌ただしい場所を避けるなど)
・トイレと寝床を別々にする(ケージは適度な広さのものを用意する)
キャリーバッグは、旅行や動物病院への移動の際に愛犬を運ぶために使用するものです。天災などのトラブル時に、愛犬を安全に避難させるためにも役に立つので、外出の頻度が少ない方でも用意しておきたいアイテムです。キャリーには、犬のサイズや持ち運び方によってさまざまなタイプがあります。
・クレート・・・持ち運び可能なボックスタイプの容器です。
プラスチック製のハードタイプと布製やナイロン製のソフトタイプがあります。自動車や公共交通機関での移動に使用できるほか、家のなかでケージのように寝床にもできます。航空会社の規定(サイズや重量など)を満たせば、愛犬をプラスック製クレートに入れて飛行機に搭乗させることも可能です。
・ショルダーバッグ・トートバッグ型
主に、徒歩での移動の際に愛犬を入れる目的で使用されます。底のしっかりしたタイプであれば、車移動の際にも使用可能です。安全配慮のために、飛び出し防止機能の付いたものを選びましょう。
・リュック型
中型犬にも対応した、徒歩用のキャリーとして人気が高いのがリュック型です。リュック型は、飼い主さんの両手が自由に使えるためです。背負って使用する従来のリュック型のほかに、肩にかける抱っこ紐タイプのものもあります。
・サークル
犬の行動範囲を管理する金属製の柵のことです。お留守番やトイレトレーニングの時に利用することもあります。中型・大型犬ならば、成長とともに体の大きさに合ったものに買い換える必要もあります。
1-2. ベッド
犬にとって、ベッドで眠ることには大きなメリットがあります。
- リラックスできる・・・犬は12~14時間眠るので、睡眠時の環境を整えることはとても大切です。
- ソファや人のベッドなど、眠ってはいけない場所で眠らない習慣が身につく(友人をご自宅に招くときやペットホテルに預けるときに、ベッドで眠る習慣がついていないと困る場合があります)
- 寒さや厚さ対策になる・・・毛布などで温度を調整できます。
そして、これらのメリットを活かすために、大きさ・形・素材の最適なものを選びましょう。
・大きさ
愛犬の身体がちょうどすっぽり入る程度の大きさのものが最適です。
・形状
最もメジャーなものは、浅い箱の形状をしたカドラータイプです。持ち運び・洗濯がしやすく、実用性が高い特徴があります。防寒対策としてよく使用されているのは、ドーム型タイプのベッドです。ただし、出入り口が狭く設計されていることが多く、怖がりの犬は入りたがらないかもしれません。大型犬のベッドとしてよく使用されているのは、マットタイプです。囲いがなく、フラットな形状をしているので、持ち運びがしやすく開放感があります。
1-3. ドッグフード
犬を飼育するために絶対に欠かせないのはドッグフードです。
良いドッグフードを選ぶには、次の4点を意識しましょう。
- 年齢に合ったものを選ぶ
- 健康状態にあったものを選ぶ
- 愛犬の嗜好にあったドッグフードを選ぶ
- 水分量を意識する
これらを意識すると、愛犬が喜んで食べてくれるだけではなく、健康の面でも優れた効果が期待できます。
子犬の時期には成長、体重の増加が気になるときにはダイエットなど、愛犬にとっての課題に対してフードの品質などによって健康的にアプローチできるためです。
【関連】ドッグフードの原材料を完全解説|安全・安心なフードの選び方
1-4. 食器
食器は、最低2種類(フード用と水飲み用)を用意します。
食器は、愛犬がひっくり返してしまわないように、安定性の良いものを選ぶようにしましょう。
また、犬は年齢によって食事の量や顔の高さが変わるため成長の段階に応じて容器を変更することも大切です。
さまざまな素材の食器があり、それぞれ一長一短なので、愛犬に合った素材を選ぶことも大切です。
- プラスチック・・・軽くて使いやすい反面、キズが付きやすく菌が繁殖しやすいため、かじりグセのある犬には不向き
- シリコン・・・軽くて柔らかく、持ち運びしやすい。ただし、食感が楽しく、かみグセがついてしまう可能性がある
- ステンレス・・・軽くて、かじりグセがあっても問題なく使用可能な反面、ひっくり返りやすい
- 陶器・・・最も頑丈で、長持ちします。ひっくり返る心配も少ないですが、高いところから落とすと割れるリスクがある
理想的な高さは、愛犬の体高-10㎝です。
大型犬は、食卓台を使って、高さを調整しても良いでしょう。
早食いが気になる方は、早食い防止用の食器も販売されています。
1-5. おもちゃ
犬用のおもちゃにも、さまざまなメリットがあります。
・留守番中の不安解消
愛犬の留守番時間が長くなると、不安から家にあるものを噛んだり、引っぱり出したりすることがあります。愛犬が一人で遊べるおもちゃを使うことで、待ち時間が長くなってもストレスを感じずに留守番できます。
・運動不足の解消
公園でのボール遊びやフライングディスク(フリスビー)などは、運動不足の解消に最適です。不規則にバウンドするボールなど、家の中で犬が一人で遊べるタイプのものもあります。
・いたずらの防止
かみグセをつけないようにするために、あえて噛んでもよいものとしておもちゃを与えることがあります。おもちゃを噛んで歯やあごを傷めてしまうといけないので、安全性が信頼できそうなものを選びましょう。
・口腔ケア
遊びながら、口腔内のケアができるタイプのおもちゃもあります。※おもちゃは、ストレス発散や、飼い主さんとのコミュニケーションには必須アイテムです。成長に合わせていろいろなタイプのおもちゃを用意してみてみましょう。
1-6. 首輪・リード
お散歩の際、コントロールするために使う必須アイテムです。
中には嫌がる犬もいるので、できれば飼い始めた時から練習させておくとよいでしょう。
迷子札などをつけておくと、いざという時に安心です。
成長に合わせて、太さ長さそして首に負担かかっていないかなど調整できるようなタイプを選びましょう。
2.室内で犬を飼うために必要なもの
室内で犬を飼育する際に、必要になるアイテムもあります。
近年では、小型犬はもちろんのこと、中型犬や大型犬を室内で飼育するご家庭が増えています。
愛犬に最適な環境を提供するためにも、飼い主さんご自身の住環境を快適に保つためにも、ぜひこの章を参考にしてください。
2-1. トイレ
愛犬が決まった場所でトイレができないと、飼い主さんにとっても大きなストレス要因になってしまいます。
そのためにも、最適な環境を確保することはとても大切です。
トイレには、主に3つの形状があります。どの形状を選ぶ場合でも、適切な大きさのものを選びましょう。
- ベーシック型・・・オーソドックスなトレー型のトイレです。
- L字型・・・片足を上げておしっこをする犬に適した、壁のあるタイプのトイレです。
- 囲い型・・・コの字型に囲いが設けられています。周囲からの目線を気にするタイプの犬に適したタイプのトイレです。
これらはサークルでのトイレトレーニング完了後に使用します。
しかし、子犬期は、トイレシーツをビリビリに裂いてしまうこともあります。
メッシュカバー付きのトイレトレーならそんないたずらの心配はなくなりますのでおすすめです。
2-2. シーツ
消耗品の代表的なものは、トイレ用のシーツです。
トイレシーツは、消臭タイプ・香りつきのタイプ・吸収性が優れたタイプなどの種類があります。
ご家庭の状況に合った最適なものを選びましょう。
トイレシーツの交換頻度は、シーツのタイプや愛犬の状況によって異なります。
成犬の交換頻度の目安は1日2~5回程度ですが、子犬は排泄の頻度が多いため、清潔に保つためには交換回数が多くなる傾向があります。
おしっこを素早く吸収してくれるので足も汚れにくく、トイレトレーニングにも使います。
多めに用意しておくと便利です。
2-3. 消臭機・空気清浄機
室内犬の「臭いが気になる」という方は、消臭機を利用しましょう。
飼い主さん自身がそれほど気にならなくても、家族の方や来客が臭いを気にすることもあります。
「臭いよりも、アレルギーが気になる」という方には、空気清浄機がオススメです。
犬アレルギーは、犬の抜け毛・フケ・唾液などが原因であるため、清浄機できれいにすることでアレルギーの症状を軽減できる可能性があります。
消臭機も空気清浄機も、ご家庭の環境を整えるためのアイテムです。
2-4. 犬用消臭スプレー
手軽に臭いのケアをしたい方は、犬用消臭スプレーを利用する方法もあります。
消臭スプレーを利用するときに注意したいのは、使用されている素材です。
消臭スプレーによっては、愛犬が舐めると有害な物質が含まれていることもあるため、注意が必要です。
どの物質が有害なのかを判断するのは難しいため、以下の点を意識しましょう。
- 無添加のものを選ぶ
- スプレーを噴射する際には愛犬に噴霧しないように注意する
消臭スプレーは、応急処置として活用できます。
3.ライフスタイルによっては必要になるもの
飼い主さんのライフスタイルによっては、必要になるものもあります。
この章では2つのアイテムを紹介します。
3-1. 自動給餌器
自動給餌器は、飼い主さんが不在にしているときでも愛犬にごはんを与えられるアイテムです。
最近では、スマホアプリを使って、遠隔操作できるタイプの自動給餌器も登場しています。
時間が経過しても、鮮度を保ったまま与えられるので、衛生面を保った状態で愛犬にごはんをあげたい方にもオススメです。
3-2. スマートホーム
スマートホームの見守りサービスは、外出先から室内の愛犬の状況をチェックできるツールです。
スマートホームを使用するメリットは2点あります。
- 不在中の飼い犬の様子がチェックできる
- 愛犬の寂しさや不安を解消できる
さらに、スマートホームの機能によっては、愛犬がごはんを食べた時間や水を飲んだ時間のデータを確認できるものもあります。
スマートホームを利用すると、外出時でも愛犬を身近に感じられます。
定期的な動作チェックも忘れずにしましょう。
4.犬を飼う際に最も必要なもの
ここまでに12の必要なものを紹介しましたが、これらの全ての土台になるものを最後に紹介します。
13個目に必要な物は、実は形のないものです。
つまりそれは飼い主さんのパートナーである愛犬への愛情です。愛犬を飼うには、毎日の手間や費用の負担などがかかります。
毎日散歩するのにも時間を取られたり、時には病気やケガで急に病院に連れて行ったりすることもあるでしょう。
しかし、こういった日々の愛情の積み重ねが大切で、愛情を注いでコミュニケーションをとることで、実際に飼い主さんの心身の状態が改善したり、死亡率が低下したりするなどの研究結果もあります。
5.まとめ
犬を飼うために必要なものは、日用品・フード・ケージ・いざというときのためのものなど、とても幅広いです。
この記事では、それぞれのアイテム一つひとつに対して、なぜ必要なのかという理由も含めて詳しく解説していますので、初めて犬を飼う方でも利用法をイメージしていただけると思います。
特に、愛犬の日常の快適さに直結するケージやベッド、食べる楽しみに直結するドッグフードについては、満足いくものをチョイスすることが重要です。
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