飼い方・育て方

犬の散歩の基本を完全解説!散歩の必要性やメリットを紹介

#犬の散歩 #散歩の回数

犬を飼おうと思っている方のなかには、散歩をどのようにすべきか迷っている方が多いかもしれません。

「毎日、何分くらい散歩するの?」
「散歩は毎日しなきゃダメなの?」
「犬の散歩は何歳から?」

などなど、挙げればキリがないほど散歩についての疑問はたくさんあります。そして、散歩は愛犬の健康やストレスに直結する非常に大切なものです。
この記事では、これから犬を飼いたい方や飼いはじめたばかりの方の散歩に関する疑問にお答えするために、時間・頻度・場所などの基本的なポイントを網羅しています。
ぜひ、参考にしてください。

1)犬の散歩はどのくらいの時間させてあげればいいの?

犬にとって、散歩は健康維持やストレス解消のためにとても大切なものです。とはいえ、犬の飼育を検討中の方やまだ飼いはじめたばかりの方にとっては、どの程度の時間を散歩させてあげればよいのかわからないかもしれません。また、なかには毎日の散歩が大変そうだな、という感情をもっている方もいらっしゃるかもしれません。

実際、犬のおおよその散歩時間はサイズや犬種によってある程度異なります。この章では、犬の散歩時間を4つのタイプに分けてご紹介します。

犬種ごとに紹介していますが、個々の犬の性格・体調・年齢・飼育環境などによって散歩の時間は異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。

 1-1. 1日に20~30分程が望ましい犬種

主に愛玩用(ペットのなかでも特にかわいらしさを重視したタイプ)として飼育される小型犬は、1日の散歩必要時間が短い傾向にあります。

これらに該当する犬種は以下のとおりです。

・チワワ
・パピヨン
・狆
・パグ
・マルチーズ
・キャバリア
・シー・ズー

目安の時間は、20~30分程度、距離は1km程度です。

 1-2. 1日に30~40分程が望ましい犬種

小型~中型犬のなかでも番犬として改良された犬種の場合は、愛玩用の犬よりも散歩時間がやや長くなります。

これらに該当する犬種は以下のとおりです。

・ポメラニアン
・日本スピッツ
・フレンチ・ブルドッグ
・柴犬

目安の時間は、30~40分程度、距離は1.5km程度です。

 1-3. 1日に40~60分程が望ましい犬種

牧羊犬や猟犬として改良された犬種は、愛玩用の小型犬よりも散歩量を増やすよう意識しましょう。

これらに該当する犬種は以下のとおりです。

・プードル(トイ・プードル)
・ミニチュア・ダックスフンド
・ヨークシャー・テリア
・ミニチュア・シュナウザー
・コーギー

※プードルやテリア系の犬種は、愛玩犬としてのイメージが強いかもしれませんが、猟犬として改良されたルーツがあります。

目安の時間は40~60分程度、距離は2km程度です。

 1-4. 1日に60~120分程が望ましい犬種

大型犬になると、一日の散歩時間も長くなります。

これらに該当する犬種は以下のとおりです。

・ゴールデン・レトリーバー
・ダルメシアン
・サモエド
・ラブラドール・レトリーバー
・秋田県
・シベリアンハスキー

目安の時間は、60~120分、距離は3~4kmです。

2)犬の散歩は1日何回くらい?

続いて、散歩の回数についてご紹介します。散歩の理想的な回数は、毎日・そして1日に2回以上が理想です。(小型犬や、体調の優れない犬の場合は、毎日に2回のペースだと負担になることがあるため、状況や様子に応じて回数を調整してください)ただし、悪天候の日には無理に散歩させないほうが良いでしょう。

(悪天候の日に散歩を避けた方が良い理由)

・雨の日は、そもそも犬が散歩に行きたがらない

・雨のなかを散歩すると、バクテリアや細菌感染のリスクがある

・視界が悪くなったり足もとが悪くなったりして、飼い主さんの愛犬へのコントロールが効きにくくなる

梅雨の時期など、雨の日に連続して散歩に行けない日が続くと、愛犬がストレスを感じてしまうことがあります。そのような場合は飼い主さんと愛犬の両方が雨具を着用して、防雨対策をしたうえで散歩をさせましょう。水たまりを避けて歩く、帰宅したらすぐに身体をきれいに拭くなどの対策も必要です。

3)犬にとっての散歩のメリットとは?

犬にとって、散歩は数えきれないほどのメリットがあります。

主なメリットをご紹介します。

◆社会性がつきやすい

散歩中に、飼い主さん以外の人・他の犬・景色・自動車などを見て、社会性を身につけられます。社会性を身につけることで、むやみに吠えたり人にかみついたりするなどの問題行動を起こしにくくなります。

◆愛犬に友だちができる

毎日決まった時間に散歩をしていると、近所の別の犬と知り合い犬同士が友だちになれる可能性があります。

◆ストレス解消になる

運動不足は犬にとって大きなストレス要因です。ストレスがたまると、よく吠える・元気がなくなる・病気をしやすくなる、などのリスクにつながります。

◆病気予防になる

定期的に運動をして健康的な生活習慣を維持することで、病気の予防につながります。また、骨・関節・筋肉の健康維持や発達にも効果的です。

◆健康寿命が長くなりやすい

健康的に過ごせる時間が長くなるとその分、寿命も長期化しやすい傾向があります。

愛犬にとってメリットが多数あるだけではなく、飼い主さんの生活習慣の改善やストレス解消にもつながります。愛犬の散歩を義務と考える方もいますが、これほどのメリットが得られる習慣は他にないのではないでしょうか?また、散歩を通じて愛犬と飼い主さんとのコミュニケーションの機会が増え、信頼感が深まるというメリットもあります。

4)犬の散歩はいつからスタートするの?

犬の散歩はいつからスタートさせるべきなのか、悩む方もいらっしゃると思います。この章では、犬の散歩のスタート時期について詳しく解説します。

 4-1. ワクチン接種の2週間後がベスト

一般的に「ワクチンを接種したら、散歩をはじめるべきである」と言われます。犬の社会化(散歩中に外の世界に慣れることで、他の人・動物・環境などに慣れさせること)は、生後4ヵ月までにおこなうのが理想的であるとされているため、早めのスタートが望ましいのは事実です。

その一方で、ワクチン接種の直後の散歩スタートには、子犬がまだ外の世界に慣れていなかったり、身体の中で免疫が作られている途中だったりするためリスクがあります。愛犬の散歩の具体的なスタート時期は、ワクチン接種の2週間後くらいです。

※ワクチン接種は、通常生後2ヵ月頃から3回に分けて施されます。ただし、具体的なスケジュールはケースバイケースなので、詳細はかかりつけの動物病院で確認・相談してください。

 4-2. ワクチン安定前は抱っこでの散歩がオススメ

ワクチンが安定するまでの間も、愛犬の様子に気を配りながら外に出ると、愛犬のリフレッシュ・ストレス解消に効果的です。オススメの方法は、飼い主さんが愛犬を抱っこして外に連れ出す方法です。

お散歩デビュー前に外の刺激に慣れさせることが目的です。恐怖心や警戒心が強く現れる前に、外の世界に少し慣れさせて社会化しておくことでお散歩デビューがスムーズなります。長時間の外出は負担になる可能性があるため、家の周りをグルっと一周する程度の散歩をすると良いでしょう。

5)犬の散歩の理想的な時間・場所は?

犬の散歩の環境や時間(タイミング)についてもチェックしておきましょう。人間と犬とではいくつか異なるポイントもあるため、十分に配慮をしないと愛犬にとって危険が生じる可能性もあります。

 5-1. 適温で安全な時間帯

犬にとっての快適な環境は、15~25℃程度です。地域や季節によって気温や天候は異なりますが、適温から遠い状況で無理に散歩させないように注意しましょう。

◆夏の高温のとき

気温が30℃を超えるような真夏は、犬が歩くアスファルトの上の温度が50℃近くになることもあります。高温な状況下での散歩は、熱中症のリスクにつながるだけではなく肉球をやけどしてしまう危険性もあります。飼い主さんが、アスファルトを直に触れてみて「熱い」と感じる場合には、とても危険です。

・対策としては、早朝(4~5時頃)に散歩をする

・散歩を諦めて、室内でたくさん遊ぶ

・ドッグランなど環境に配慮された施設を利用する

◆冬の低温のとき

気温の低い真冬にも対策が必要です。温かい室内から急に寒い屋外に出ると、ヒートショックを引き起こすリスクがあります。ヒートショックは、血圧の急激な変化によって体にダメージが加えられる症状で、時には脳卒中や心筋梗塞につながることもあります。また、雪道を歩く際は肉球の凍傷にも注意が必要です。低温の際には、愛犬に服を着せたり準備運動をしてから散歩に出たりするなど、寒さ対策を十分にしてから散歩させましょう。

※日中は仕事で時間が取れない方や、夏の暑さ対策などの理由から夜中に散歩をさせる飼い主さんもいます。しかし、視界が悪く飼い主さんのコントロールが効きにくいため、拾い食いやケガのリスクが高まります。夜中の散歩は基本的には避けましょう。

 5-2. 食後の散歩はできるだけ避ける

愛犬の散歩時間(タイミング)について特に気を付けたいのは、食後すぐの散歩は避けることです。食後すぐの散歩には以下のリスクがあるためです。

・愛犬の注意力が散漫になり、ケガや事故のトラブルに遭うリスクが高くなる

・満腹になることで、散歩に出たいという意欲がなくなる

・胃捻転のリスクが高まる

胃捻転とは、身体の中で胃がひっくり返り、他の臓器を圧迫してしまうことです。胃捻転になると、お腹がふくれたりよだれが大量に出たりするなどの症状が現れ、死に至ることもあります。胃捻転は、特に大型犬に多くみられます。

このようなリスクを避けて安全に散歩をするために、食事から3時間以上空けるように意識しましょう。

 5-3 散歩で気をつけてあげたいこと

最初は短い時間、距離からはじめてください。散歩コースは、交通量や騒音があまり多くない場所を選んで、少しずつ慣らしましょう。また、拾い食いなどもにも気を付けてください。犬の視線は地面に近く、特に子犬のうちは何でも興味を示します。目を離さず注意深くお散歩しましょう。

リードや首輪はサイズの合ったものを準備しましょう。散歩中首輪がはずれてしまうことは大変危険です。お散歩デビュー前はリードも首輪も家の中で少しずつ慣れさせていきましょう。

6)犬の健康維持には散歩+健康的な食事が重要

犬を飼う飼い主の責任として、愛犬の健康維持には注意を払いましょう。また、モラルや義務の観点を抜きに、愛犬といつまでも一緒に元気に過ごしたいという気持ちは、ほとんどの飼い主さんに共通する気持ちです。そして、そのカギを握るものの一つが散歩です。

散歩は、毎日の習慣のことでもあり、ついサボりたくなってしまうこともあります。また、犬の散歩に関する知識不足によって、炎天下や冬の雪道で散歩させている飼い主さんもいます。しかし、散歩は適切な環境でおこなわなければ、逆に動物虐待ともとられかねません。

さらに、散歩に加えて毎日の習慣としてとても大切なのが食生活です。飼い主さんにとってドッグフードはどれも同じように見えるかもしれませんが、ドッグフードの成分によって栄養素や味は大きく異なります。

また、子犬用・老犬用などのステージに合わせたフードを選ぶこと、ダイエット用などの用途に合わせたフードを選ぶことも大切です。食事も散歩と同じように毎日の習慣なので、愛犬にとって本当に良いものを与えたいものです。

ドッグフードの選び方については下記の記事も参考にしてください。

本当に良いドッグフードの選び方とタイプ別おすすめフード5選

ドッグフードは無添加がいいの?健康に良いものとは?

7)まとめ

散歩の必要時間は、犬種や個体によってそれぞれ異なります。同じ犬種でも性格によって散歩が好きな犬もいればそうでない犬もいますが、おおよその目安としては犬の大きさと散歩の時間はだいたい比例します。

散歩は、できるだけ毎日・そして1日に2回以上の頻度が望ましいです。ただし、雨の日や気温が高い日などに散歩をすると体調を崩してしまうことがあるため、配慮が必要です。

また、食後の散歩は愛犬にとってとても危険なので、食後3時間以上あけることも意識しましょう。

愛犬の散歩スタート時期は、ワクチン接種をしてから2週間後が目安です。

散歩には、排泄や運動以外にもたくさんの目的とメリットがあることがわかります。社会性を育み、問題行動を軽減するなど、しつけだけでは難しい悩みが解決されるきっかけになることもあります。さらに、精神面でのストレス軽減効果も散歩から得られるメリットです。愛犬といつまでも健康に楽しく過ごせるように、継続的な日々の散歩と健康的な食生活を意識しましょう。

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