高齢犬のドッグフードの選び方|オススメのフードを紹介
#シニア犬 #高齢犬 #高齢犬のドッグフード #シニア犬用ドッグフード選び犬も高齢になれば健康面でさまざまな変化が生じます。
若いときと比べたときに生じる主な変化は以下のとおりです。
・食欲がなくなる
・必要な栄養素のバランスが変化する
・身体のさまざまな箇所に不調が生じる
飼い主さんは、これらの変化をデリケートに察知しなければなりません。
また、個体によって生じる変化が異なるため、体調の変化などを理解したうえで最適なドッグフードを選ぶ必要があります。
この記事では、ペットフードメーカーとして60年以上の実績を持つ日本ペットフード株式会社が、高齢犬のドッグフードの選び方をご紹介します。
高齢犬の飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
1.高齢犬のドッグフードを選ぶ際に押さえておきたいポイント
高齢犬のドッグフードを選ぶときは、個々の状況や体調に合わせてドッグフードを選ばなくてはなりません。
厳密に言えば最適なドッグフードを選ぶには、それぞれの状況をふまえて判断をする必要があります。
高齢犬のドッグフードに関しては共通の基本項目があります。
基本項目を学ぶことで、ドッグフードの選び方の重要性が認識できるでしょう。
1-1. 高齢犬フードの第1段階と第2段階
犬をカテゴリーに分けると、以下の3つのカテゴリーに分類できます。
- 子犬・・・~1歳まで(大型犬・犬種によっては2・3歳まで)
- 成犬・・・1~7歳頃
- 高齢犬(シニア犬・老犬)・・・7歳~
このとき注意してほしいのが、同じ高齢犬でも7歳の犬と15歳の犬とでは健康状態や身体能力が大きく異なる点です。
犬の年齢によって、若い老犬は活動が盛んで食欲も旺盛。
ただし高齢犬は機敏な動きをしたり、たくさん運動したりすることが難しくなります。
高齢犬のドッグフードを選ぶとき与え方・分量・注意点は犬の健康状態などで異なるので、違いを理解したうえで、最適なドッグフードを選びましょう。
一般的には11歳未満を「第1段階高齢犬」、11歳以上を「第2段階高齢犬」と呼んで区別しています。
1-2. 良いドッグフードは健康寿命を延ばす
体調や事情にあったドッグフードを選ぶことの重要性をあまり感じていない飼い主さんも少なくありません。
一般的によく寄せられる質問は「老犬に成犬用のドッグフードを与えても大丈夫?」というもの。
愛犬の健康のことを第一に考えるのであれば、老犬に成犬用のドッグフードを与えるのは避けたいです。
老犬と成犬では必要とする栄養素のバランスが異なります。
また、老犬用のドッグフードにもさまざまな商品があります。
商品ごとにドッグフードの成分は異なっており、愛犬に取って最適なドッグフードを選ぶ必要があります。
重要なことは、健康に良いドッグフードを与えることが愛犬の健康寿命(病気を発症せずに健康に過ごせる期間のこと)を延ばすことを飼い主さん自身が理解することです。
2.7歳以上の高齢犬のドッグフードの選び方
最初に紹介するのは、成犬を卒業して「高齢犬」と呼ばれるようになったばかりの7歳以上の犬に最適なドッグフードです。
第1段階である7~10歳の犬に最適なドッグフードの選び方をご紹介します。
2-1. 栄養バランスの良い総合栄養食
第1段階の高齢犬は、食欲・活動量が成犬よりも大幅に衰えるわけではありません。
そのため、栄養バランスの取れた食事をしっかりととる必要があります。
栄養素が豊富なドッグフードを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
・総合栄養食・・・総合栄養食は、水分以外の生きていくために必要な栄養素がバランスよく摂取できるドッグフードを指します。
ドッグフードを選ぶときは、年齢に関係なく総合栄養食のなかから選びます。
・たんぱく質・・・たんぱく質は、高齢犬にとって最も重要な栄養素の一つです。加齢とともに運動量が減り、筋肉量も減ってきます。第1段階高齢犬(健康な高齢犬)には質の良い高たんぱく食が必要になります。しかし、第2段階高齢犬には、腎臓機能が低下してくるので腎不全の発症や進行を遅らせるためにも過剰なたんぱく質は避けなければなりません。過剰なたんぱく質を避けながら適切なたんぱく質を供給することがポイントです。
老齢犬に必要なたんぱく質の摂取推奨量は「12~23%」。
・グルコサミン・コンドロイチン・ビタミンD・・・犬は高齢になると骨や関節に異常が起こるケースが多くなります。
グルコサミン・コンドロイチン・ビタミンDは、骨や関節に良いとされている成分です。
2-2. 低脂肪・低カロリー
高齢犬は成犬よりも運動量が少なく代謝が悪くなります。
成犬と同じフードを与えていると、肥満になったり臓器に負担がかかって病気になったりするリスクが高まります。
高齢犬は、低脂肪・低カロリーのドッグフードを選んでください。
高齢犬用のドッグフードを選んで購入すれば、脂肪・カロリーの過剰摂取にならないように配慮されています。
2-3. 身体の悩みに合ったドッグフード
高齢犬は、身体のさまざまな箇所に不調が表れてきます。
不調が生じやすい箇所は、膝などの関節・皮膚・腎臓などです。
愛犬が長く健康に過ごすためには、身体の症状を悪化させないことが大切です。
療法食や不調箇所に望ましい成分が含まれた(あるいは望ましくない成分が含まれていない)ドッグフードを選びましょう。
高齢犬向けのドッグフードも商品で配合されている栄養成分が異なるため、愛犬の体調や身体の不調箇所の把握が重要になります。
2-4. 添加物の少ないドッグフード
大半のドッグフードには、添加物が加えられています。
多くは犬にダメージを与えないもの(もしくは少量であれば摂取しても問題ないもの)ですが、なかには望ましくない添加物もあります。
特に注意をしなければならないのは、人工の香料・着色料・保存料などです。
危険とされている主な添加物をご紹介します。
- エトキシキン
- BHA
- BHT
- 亜硝酸ナトリウム
3.高齢犬のドッグフードでも食欲が落ちる理由と対処法
高齢犬になると食欲が衰えてきます。愛犬の年齢にあったものを与えたり、好みのドッグフードを与えたりしても食欲が出ないとき、不安を感じるのではないでしょうか?
この章では、高齢犬の食欲が落ちる理由と対処法をご紹介します。
3-1. 理由
高齢犬はさまざまな理由で食欲がなくなってきます。
- 消化機能の低下
- 運動量の減少
- なんらかの病気にかかっている
- 夏バテ・熱中症
そのほか、高齢とは直接の関係ないストレスから食欲不振になるケースもあります。
飼い主さん自身で原因を特定するのは難しいですが、日頃から愛犬の様子を観察して異変が生じたとき気づけるようにしておくことが重要です。
3-2. 対処法
高齢犬の食欲不振が機能低下や体力的な問題が原因のときは、以下の対処で状況が改善する可能性があります。
- 消化の良い食材を使ったご飯に切り替える
- かみ砕きやすく飲み込みやすい形状・大きさのドッグフードを選ぶ(ドライフードの場合)
- 1回あたりの食事の量を減らして、食事の回数を3~4回に増やす
- 新鮮な水を飲めるようにしておく
- 無理な姿勢をとらなくても食事できるようにご飯を食べやすい高さに置いておく
高齢犬の場合は、少しの負荷が大きなストレスになります。最善の環境を整えられるように配慮しましょう。
4.高齢犬にオススメのドッグフード!
最後に、高齢犬にベストなドッグフードをご紹介します。
年齢別にご紹介するので、ご自身の愛犬のカテゴリーにあったドッグフードを参考にしてください。
病気や疾患などで動物病院に通院している愛犬は、かかりつけの獣医師に相談をしたうえでドッグフードを変更しましょう。
4-1. 11歳以上の老犬にオススメ ①コンボ ドッグ 11歳以上
「コンボ ドッグ 11歳以上」は、第2段階である11歳以上の高齢犬にオススメのドッグフードです。
〇オススメのポイント
- おいしさと食べやすさを追求することで、食欲を維持
- 皮膚・被毛・ひざの関節などに良い成分を配合し、高齢犬に起こりがちなトラブルをケア
- 加齢によって失われてしまうコエンザイムQ10を配合
コエンザイムQ10は強い抗酸化作用を持ち、健康な皮膚や身体を維持するために良いとされている成分です。
おすすめのドッグフードはこちら
コンボ ドッグ 11歳以上
- 小さく食べやすい「ミニ角切りささみ粒」と、カルシウム豊富な小魚が入った「角切り小魚粒」入りシニア犬のための、やわらかふっくら食感粒。8種の野菜入り。
- 11歳以上のシニア犬に適した栄養バランスレシピ。
- 加齢とともに減少するコエンザイムQ10を配合。
- おなかの健康維持に配慮して、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖を配合。
- 骨と関節の健康維持に配慮して、グルコサミン、コンドロイチンを配合。
4-2. 10歳以上の老犬にオススメ ②ビューティープロ ドッグ 10歳以上
「ビューティープロ ドッグ 10歳以上」は、獣医師監修のもとにつくられた高齢犬向けのドッグフードです。
〇オススメのポイント
- 腸内の健康状態にこだわって作られており、身体の内側から健康を維持
- コンドロイチンやグルコサミンなどの膝や関節の働きをサポートする成分を配合
- たんぱく質・リン・カルシウムなどの、臓器の負担になり得る成分を低減
- 自然免疫ケア L-137
健康と見た目の美しさにこだわりたい方にオススメです。
おすすめのドッグフードはこちら
ビューティープロ ドッグ 10歳以上
「健康なカラダは美しい」獣医師監修のビューティープロ。おいしく食べて健康を保ちながら、体調の良さと毛並みの美しさを実感。
- 関節・皮膚・被毛の維持にコラーゲン3000mg/kg配合。
- ハウスの乳酸菌L-137(TM)を配合。(『L-137』はハウス食品グループ本社(株)の商標です。)
- 優れた栄養バランスにより健康を保ち「自然免疫ケア」。(自然免疫とは、犬に生まれつき備わっている自然から授かった免疫機能です。)
- 加齢とともに減少する成分 コエンザイムQ10配合。
- 関節の健康維持に配慮し、グルコサミン・コンドロイチン配合。
- 潤う瞳の健康維持に配慮し、ブルーベリー由来のアントシアニン配合。
- 優れた栄養バランスで免疫力を維持に配慮し、トマト由来のリコピン配合。
- 国産チキン使用。
- 着色料・香料無添加。
- シニア犬でも食べやすいサクサク食感。
4-3. 11歳以上の老犬にオススメ コンボ ドッグ もっちりふっくら 11歳以上
11歳を超えると、高齢犬の食欲が減退する場面が多く見られるようになります。
また、与えようとしても固いものを食べたがらないケースも増えるでしょう。
そのようなときにソフトタイプのドッグフードがオススメです。
ソフトタイプのフードはドライフードよりも嗜好性が高く、また柔らかいのでより食べやすくなります。
なかでもオススメは「コンボ ドッグ もっちりふっくら 11歳以上」です。
◯オススメのポイント
- 国産鶏肉をたっぷり使用したオリジナル製法のもちふわ仕上げ
- ふわふわした食感に仕立てているため、噛む力が弱ってきた高齢犬でも食べやすい
- 超小分けサイズで開けたての風味やおいしさ
食べやすいソフトタイプで、栄養摂取と健康の維持を両立していきましょう。
おすすめのドッグフードはこちら
コンボ ドッグ もっちりふっくら 11歳以上
●国産鶏肉をたっぷり使用したオリジナル製法のもちふわ仕上げ。
●もちふわ食感がいつでもおいしい。
●11歳以上に合わせた栄養バランス。コエンザイムQ10配合。
5.まとめ
高齢犬は身体的な不調がさまざまな箇所に現れてきます。
歯が弱ったり内臓の働きが弱くなったりもするため、食欲が徐々に衰えてくるでしょう。
だからこそ、飼い主さんはおいしさと栄養バランスに配慮されたドッグフードを選んで、愛犬の健康をサポートする必要があります。
特に、膝や関節・皮膚などは高齢犬が不調を感じやすい箇所です。
この記事で紹介したオススメのドッグフードを参考に、愛犬に最適なドッグフードを選んでいきましょう。
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