飼い方・育て方

ポメラニアンの特徴や飼うときの注意点を解説!

#ポメラニアン #ポメラニアンの特徴

「飼いたい犬種ランキング」において上位の常連ポメラニアンは、ずっと人気の上位をキープしています。
小さくて愛くるしい見た目とかわいらしい性格を兼ね備えており、まさに「アイドル犬」としての存在感が際立っている犬種です。
犬をペットとして飼おうと考えている方のなかには、ポメラニアンを飼いたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、特徴・性格・飼うときの注意点など、ポメラニアンのことが幅広くわかるよう情報を網羅しています。
ペットフードメーカーとして50年以上の実績をもつ「日本ペットフード株式会社」が情報をまとめているので、ポメラニアンを飼いたい方や飼っている方はぜひ参考にしてください。

1.ポメラニアンはどんな犬?

「ポメラニアンってどんな犬?」と聞かれると、なかなか正確に返答をするのは難しいものです。

実際にポメラニアンを飼っている方でも、ポメラニアンの概要についてはあまり詳しくないかもしれません。

しかし、せっかくポメラニアンの飼育を検討しているからには、概要や特徴を詳しく知っておくべきです。

詳しく知識を得ることで、なおさら興味や愛情が深まることも多いためです。

まずは特徴や概要から、ご紹介します。

1-1. 特徴

ポメラニアンは、ふわふわとした毛が特徴の小型犬です。

平均体高:18~22cm

平均体重:1.8~2.3kg

見た目からも明らかですが、ポメラニアンは小型犬のなかでもかなり小さなサイズの犬種です。

ポメラニアンの原産地はドイツとポーランドの国境周辺にまたがるポメラニア地方です。

サモエドやスピッツを祖先としており、さまざまな改良を重ねることで小型化し愛玩性を高めています。

イギリスのビクトリア女王に愛されるなどによって少しずつ知られるようになり、1980年代にイギリスのドッグショー入賞により世界的に人気の犬種になりました。

ブラウン系統のカラーのイメージが強い犬種ですが、白系やレッド系など被毛のバリエーションは豊かです。

1-2. 魅力

定番としての人気を誇るポメラニアンは、ペットとしての魅力にあふれています。

その人気のポイントとして、愛好家の間でよく言われるのは以下の点です。

・愛くるしい見た目

ふわふわの被毛・つぶらな瞳・丸みを帯びたフォルムと、アニメのキャラクターやぬいぐるみのような愛くるしさをもっています。

・室内飼育しやすい

きれい好きで性格が比較的穏やかなポメラニアンは、室内飼育にも適しています。

・鳴き声がかわいい

愛くるしい見た目のポメラニアンは、かわいらしい鳴き声をもっています。「キャンキャン」と鳴くポメラニアンの姿に、心を奪われる飼い主さんが続出中です。

※ポメラニアンに限ったことではありませんが、マンションなどで飼育する際には、ポメラニアンの鳴き声と言えども隣室の住民からのクレーム要因になることがあります。ポメラニアンは音にデリケートな犬種なので、近所の迷惑にならないように子犬のうちから社会化などのしつけ・トレーニングをするようにしましょう。

2.ポメラニアンは飼いやすい?

はじめて犬を飼う方、複数飼育にチャレンジする方は、ポメラニアンの飼いやすさも気になるかもしれません。

現実問題として、同じ犬の飼育でも犬種によって難易度は大きく異なります。

飼ってから公開しないようにするためにも、ぜひ全体的なポイントを押さえておいてください。

※この章でご紹介する飼いやすさは、あくまでも一般論です。

しつけの水準やお住いの環境などにより、飼育のしやすさは大きく変わることをご理解の上、参考にしていただけたら幸いです。

2-1. 性格面

ポメラニアンは、以下の性格を持っていることが多いです。

  • 穏やかで人懐っこい(フレンドリー)
  • 陽気で活発
  • 飼い主さんに忠誠的
  • 自立心があり、小型犬の割には「かまってほしい」のアピールが少ない

活発とはいえ、コントロールしやすい小型犬であるため、性格の面では飼いやすい条件がそろっています。

また、ポメラニアンのフレンドリーな性格は、犬同士においても発揮されるため、複数飼育にも適している犬種です。

ただし、個体や生活環境によっては、警戒心が強く現れることもあります。

その場合、うるさく鳴き続けてしまうこともあります。

とはいえ、忠誠心も強いため、まずは飼い主さんとの関係性を構築し居心地の良さを感じてもらうことからスタートすると、スムーズに慣れていけることが多いです。

2-2. しつけ面

しつけの面に関しても、ポメラニアンは飼育に適した条件をいくつか持っています。

  • 賢く、しつけの内容をすぐに覚えられる
  • 飼い主さんに対して忠誠心があり、良好な関係性を構築しやすい
  • 運動量が比較的少ない犬種のため、散歩の量は少なめでOK

少なくとも他の犬種との比較において、ポメラニアンはかなり飼いやすい犬種です。

3.ポメラニアンを飼うときの注意点

ポメラニアンを飼育する際には、ポメラニアンならではの注意点もいくつか押さえておく必要があります。

なかでも、生命や健康にかかわる極めて重要な点は病気に関することです。

ポメラニアンの全体的な特徴としては、体力面に優れ比較的丈夫な体をしています。

それは、寒冷地でソリを引いて働いていたソモエドの血を引いていることも大きな要因です。

とはいえ、小型犬であり長くフワフワな被毛をもつポメラニアンには、発症しやすい病気・疾患がいくつか存在します。

代表的な例の症状や原因などを解説します。

3-1. 水頭症

水頭症は、ポメラニアンを含む小型犬に多く見られる病気です。

水頭症は、脳内にある脳脊髄液が過剰にたまってしまう病気です。

先天性のものと、脳内出血や脳腫瘍に起因する後天的なものとがあります。

先天性の場合、原因はわかっていません。

後天性の場合は、起因する病気の発症がそのまま水頭症のリスクにつながります。

水頭症を発症すると食欲の低下やけいれんなどの症状がみられ、頭部の腫れなど、視覚的にわかる症状が発見される場合もあります。

治療や症状緩和のための大きなカギは、早期発見です。

3-2.  気管虚脱

気管虚脱とは、呼吸時に気管(肺につながる管)がへこんで、十分に呼吸できなくなる病気です。

ポメラニアン・チワワ・トイプードルなどの小型犬でよくみられるが、ラブラドール・レトリーバーなどの犬種にも多く見られる病気です。

原因はハッキリとわかっていません。

咳をしたり苦しそうに呼吸をしたりするのが主な症状で、悪化するとチアノーゼを起こすこともあります。

首輪を強く引っ張ったりすることによる圧迫が原因で病気が悪化してしまうため注意が必要です。

効果的な予防法はありませんが、咳をしていたり呼吸をしづらそうにしていたらすぐに動物病院を受診し、早めの治療を受けることが重要です。

3-3.  膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨という後ろ脚のひざの骨が正常な位置からズレてしまう病気のことです。

パテラともよばれます。

膝蓋骨脱臼は、ポメラニアン・チワワ・トイプードルなどの小型犬に多い病気です。

治療方法としては、動物病院でのレーザー治療・外科手術などがあります。

重度が増すにつれ、痛みの程度がひどくなる病気なので早めのケアが大切です。

予防法としては、関節に負荷をかけないように肥満に注意することや、コンドロイチンやグルコサミンなどのひざの関節によい成分の摂取などが効果的です。

3-4.  アロペシアX

アロペシアXは、毛の生え変わるサイクルが止まってしまうことにより、胴体としっぽの被毛が抜け落ちる病気です。

アロペシアXが生命にかかわったり、ほかの病気の原因になったりすることはありませんが、見た目を左右するので飼い主さんによってはかなり気になるかもしれません。

ポメラニアン・トイプードル・シベリアンハスキーなどに発症しやすい病気です。

原因はわかっていません。

とはいえ、ポメラニアンは被毛の多い犬種なので、被毛の原料となるたんぱく質の摂取を意識することが重要です。

3-5.  涙やけ・鼻涙管閉塞

涙やけは、涙が過剰に出て目の周りのくぼみにバクテリアが繁殖し、変色してしまう状態です。

病気ではありませんが、涙やけを起こすと皮膚トラブルにつながる恐れがあります。

鼻涙管閉塞は、涙やけの最も多い原因の一つです。

結膜炎や外傷、腫瘍などの病気などが原因で鼻涙管が閉塞することによって起こります。

予防のために、こまめに目の周りの被毛をカットしたり、こまめに涙のあとを拭き取ったりするなど丁寧なケアが重要です。

4.ポメラニアンのドッグフードの選び方

ポメラニアンを愛犬として飼育する際に、健康的に過ごしてもらうためにはペットの選び方も重要な要素になります。

ここまでにご紹介したポメラニアンの特徴や傾向をふまえて、ポメラニアンにとってのベストなドッグフードの選び方を5点解説します。

4-1. 高たんぱく質

たんぱく質は、すべての犬種にとって重要な栄養素ですが、ポメラニアンも例外ではありません。

ポメラニアンの美しい被毛を健康に保つには、お肉や魚などを主原料とした優れたたんぱく質の摂取が不可欠です。

ほかに、骨や関節の病気に負けない丈夫な足腰を作るためにも、日頃から活発に楽しくコミュニケーションをとるためにも、たんぱく質は貴重な栄養素です。

4-2.  オメガ-3脂肪酸を配合

犬の関節炎を抑えたり、予防したりするために重要だと考えられている栄養素がオメガ-3脂肪酸です。

オメガ-3脂肪酸は、通常サバなどの青魚に含まれています。

犬は関節を悪くする犬種が多いため、オメガ-3脂肪酸を配合したドッグフードが多く発売されています。

4-3.  アレルギー対策に注意

ポメラニアンのアレルギー対策を考えることも大切です。

犬は、食物アレルギー・アレルギー性皮膚炎・ノミへのアレルギーなどの発症リスクがあります。

これらのアレルギーは、1つ発症すると併発するリスクが高まるため、予防をする姿勢が大切です。

そして、食物アレルギーを防ぐためには、アレルギー要因であるアレルゲン物質を多く摂取しすぎないようにすることが重要です。

特にドッグフードの選択をする際は、お肉や魚などの原材料がはっきりと明記されているものを選びましょう。

4-4.  小粒で食べやすい

食べやすさにも配慮が必要です。ポメラニアンは、小型犬の中でも小さな犬種であり、身体の大きさに比例して口も小さいです。

大きなフードを与えると、喉に詰まらせてしまったり、口にしようとしなかったりすることもあるため、身体のサイズに合ったフードを選びましょう。

4-5.  グルコサミン・コンドロイチン配合

ポメラニアンは、ひざや関節を悪くしやすい犬種です。

完璧にケアをする方法はないものの、日常的にひざ・関節にとってよい成分であるコンドロイチンやグルコサミンを摂取することは大切です。

ただし、コンドロイチンやグルコサミンの摂取をサプリメントで補おうと考えている方は、事前に動物病院の獣医師に確認・相談をしてください。

5.まとめ

見た目のかわいらしさと愛くるしい性格から、ポメラニアンは今も人気があります。

かわいい見た目にはそぐわないほどの元気・たくましさも備えており、社会性の強い犬種であるため、初心者の方でも飼育しやすい犬種です。

しかし、ポメラニアンを飼育するうえではかかりやすい病気についての注意も必要です。

ポメラニアンならではのかわいらしさ・フワフワの毛並み・愛嬌のある行動を維持するため、今回ご紹介した情報をぜひ参考にしてください。

#ポメラニアン #ポメラニアンの特徴
ページ
TOPへ