飼い方・育て方

子犬の育て方を年齢別に解説!フード・トイレ・しつけなど

#育て方 #子犬の育て方

「子犬を家に迎える前に準備しておくものは?」
「子犬のトイレトレーニングってどうするの?」
など、初めて子犬を育てる際は多くの疑問がつきものです。
そこで今回は、年齢別に子犬の育て方を解説します。
寝床の作り方・フードの与え方・トイレトレーニングなどの基本的なお世話から、爪切り・ブラッシング・歯磨きなどのケアまで徹底解説。
ワクチン接種・しつけを始める時期・散歩デビューについてもご紹介します。
子犬の正しい育て方を知りたい方必見です。

1. 子犬を家に迎えられる環境を整えよう

初めて子犬を飼い始める場合、何から準備すればいいのか迷いますよね。

ケージや寝床を用意するなど、安心できる環境を整えてから子犬を迎えることが大切です。

子犬を家に迎える前に準備するべき4つの事柄を解説します。

1-1.  ケージと寝床を用意する

子犬が安心して過ごせるテリトリーとして、ケージまたはサークルを用意しましょう。

床と屋根がついているケージは「脱走を防げる」「落下物から身を守れる」などのメリットがあり、側面だけのサークルは「成長に合わせて範囲を広げられる」「掃除がしやすい」などのメリットがあります。

ケージやサークルに加えてクレートを利用するのもおすすめです。

クレートとは、プラスチック製や布製の全面が囲われているもので、「人目を気にせず休める」「外出時にそのまま持ち運べる」などのメリットがあります。

トイレトレーニングが完了するまでは、おしっこで汚れても洗いやすいよう、毛布を置いて寝床にするのが良いでしょう。

トイレを失敗しなくなったらクレート内にマットレスを敷くか、市販のペットベッドを購入して本格的な寝床を用意します。

1-2.  家の中の危険物をなくす

犬は好奇心旺盛な動物で、食べ物以外のものも口に入れてしまいます。

誤飲しないよう、ボタン・タバコ・薬など小さいものを床に置かないよう片づけておきましょう。

電気コードを噛んで感電するリスクもあるため、電気コードはカバーしておくことが大切です。

人間の食べ物でもチョコレートやレーズンなど、犬が食べると中毒を引き起こすものがあるため、放置しないよう注意しましょう。

1-3.  温度管理ができるようにする

子犬は体温調節がうまくできないため、エアコンをつけるなどの温度管理が必要です。

室温は約25度、湿度は40~60%を保ちましょう。

子犬を夏に迎え入れる場合は、カーテンで日陰の場所を作る他、クールマットなどの冷却グッズを用意します。

冬に迎え入れる場合は、エアコンをつけていても床付近は冷えやすいことに注意しなければなりません。

あたたかい毛布・ペットヒーター・湯たんぽなどを用意して寒さ対策をしましょう。

1-4.  必要なアイテムを揃える

子犬の飼育に必要なアイテムは以下のとおりです。

  • 犬用哺乳瓶(生後1ヵ月未満から育てる場合)
  • フードや水を入れる食器
  • トイレトレー
  • トイレシーツ
  • 犬用爪切り
  • ブラッシング用のブラシやコーム
  • 歯磨きシート
  • 犬用歯ブラシ
  • 犬用シャンプー
  • 首輪やリードなどの散歩グッズ

子犬を家に迎える前に用意しておくと安心でしょう。

おもちゃもあるといいですね。

2. 生後1ヵ月の子犬の育て方

   

生まれたての子犬は母乳で育ち、排泄も母犬に促してもらいます。

母犬がいない場合は飼い主さんが母犬の代わりになるため、こまめなお世話が必要です。

生後1ヵ月の子犬の育て方を解説します。

2-1.  新しい環境に慣れさせる

新しい環境はストレスがたまりやすいため、たっぷり睡眠をとらせて、かまいすぎずにゆっくり見守りましょう。

不安や寂しさから夜鳴きをする時期です。

新しい環境に慣れるまでは夜もひとりぼっちにさせず、子犬のケージやサークルを飼い主さんの寝室に設置するか、寝かしつけてから離れましょう。

生後1~4ヵ月頃までは社会化期と呼ばれ、あらゆる刺激や場所に慣らしやすい時期です。

徐々に人との生活に慣れさせましょう。

2-2.  ミルクを与える

子犬は生後1ヵ月頃まで母乳で育つため、人工で育てる場合は総合栄養食の子犬用ミルクを与えましょう。

犬用の哺乳瓶などで与え、食事の頻度を以下のようにシフトさせていきます。

 

生後1週間まで

1日8回

生後2週間まで

1日6回

生後2週間以降

1日4回

 

生後3週間頃になると乳歯が生えはじめ、哺乳瓶の乳首を嚙み切って誤飲するリスクがあるため、お皿から飲むよう促します。

生後4週間以降は「市販の子犬用離乳食」「あたためたミルクやぬるま湯に浸したドライフード」などを、離乳食として与えはじめましょう。

ドライフードは「子犬用」「総合栄養食」と表記されている商品を選びます。

2~3週間ほどかけて徐々にミルクの割合を減らし、生後2ヵ月までにミルクを卒業するのが目安です。

2-3.  母犬の代わりに排泄を促す

生まれたての子犬は自分で排泄することが難しいため、ぬるま湯で湿らせたティッシュや綿棒などでお尻を優しくポンポンと刺激し、排泄を促しましょう。

しつこく刺激すると炎症を起こすため、優しく刺激することが大切です。

ミルクを与えた後に排泄を促すと良いでしょう。

2-4.  動物病院で健康診断を受ける

子犬を家に迎えたら、まずは一度動物病院で身体検査や検便などの健康診断を受けましょう。

感染症・寄生虫・遺伝性疾患などが見つかることがあります。

きちんと健康状態を把握し、健康管理に関するアドバイスをもらっておくと安心です。

緊急時にも頼れるかかりつけの動物病院を決めておきましょう。

2-5.  爪切りをする

「遊んでいて爪が刺さると感じる」「布製品に引っかかっている姿を見かける」などの状態が爪切りを始めるタイミングです。

一般的には生後1ヵ月を過ぎた頃から、月1回を目安に爪切りが必要になるでしょう。

犬用の爪切りを用意し、手足を触られることや爪切りの音に慣れさせておくのが爪切りを怖がらせないコツです。

血管と神経の通っているピンクの部分を切らないよう、血管の先端から2mm程度を残して切りましょう。

3. 生後2ヵ月の子犬の育て方

ペットショップで子犬を購入する場合、引き取れるのは生後2ヵ月からになります。

生後2ヵ月はしつけを始められる時期のため、家庭のルールを覚えさせましょう。

この章では、生後2ヵ月の子犬の育て方を解説します。

3-1.  お湯でふやかしたドライフードを与える

生後2ヵ月を目安に離乳し、ドライフードへ移行していきましょう。

最初はぬるま湯でふやかしたドライフードを与えて、徐々にふやかす程度を変え、1週間~10日ほどかけて固形物に慣れさせていきます。

乳歯が生えそろう生後3ヵ月頃に固形のドライフードを食べられるようになるのが目安です。

生後4ヵ月までは一度にたくさん食べられないため、1日3回に分けて与えましょう。

3-2.  新鮮な水道水を飲ませる

ドライフードへ移行し始めるのに合わせて、器にお水を入れて数か所に置き、子犬がいつでも自由にお水を飲めるようにしましょう。

ふやかしたドライフードを与えている間は、食事から水分を摂取できるため、あまり飲まないかもしれません。

お水は毎日変えて清潔な状態を保つ必要があります。

こまめにお水を変える手間を省きたい場合は、自動給水機を活用するのがおすすめです。

ミネラルウォーターは過剰摂取すると尿路結石などの原因となる「マグネシウム」や「カルシウム」が含まれているため、ミネラルウォーターではなく水道水を与えると良いでしょう。

3-3.  トイレトレーニングをする

しつけを始められる生後2ヵ月になったら、トイレトレーニングをします。

最初はケージやサークル内の全面にトイレシーツを敷き詰め、排泄されなかったトイレシーツを少しずつ減らしていきましょう。

トイレシーツが残った場所にトイレトレーを置き、トイレトレーの中で排泄できるようになれば成功です。

トイレシーツの上で排泄できるたびにケージやサークルから出し、ご褒美として自由に遊ばせてあげましょう。

ご褒美と結びつけることでトイレの成功率が上がっていきます。

3-4.  混合ワクチンを接種する

子犬は生まれてすぐに母犬の初乳を飲んで抗体を獲得し、免疫力をつけます。

ただし、初乳による免疫は生後2ヵ月以降になくなっていくため、混合ワクチンを接種しなければなりません。

動物病院を受診して混合ワクチンを接種しましょう。

生後2ヵ月頃に1回目の混合ワクチンを接種し、3週間おきに2回目・3回目の混合ワクチンを接種します。

法律で接種が義務付けられている狂犬病ワクチンは、すべての混合ワクチンを接種して4週間後に接種可能です。

春にはフィラリア予防やノミダニ予防の薬を処方してもらいましょう。

3-5.  しつけをする

生後3ヵ月以上になると散歩デビューできるため、生後2ヵ月頃から「まて」「おいで」などの動きを教えましょう。

きちんとしつけておくことで外での危険回避に役立ちます。

「おすわり」「ふせ」などの動きも教えておくと、トリミングサロンなどでお利口にできるでしょう。

子犬のストレスにならないよう、1回のしつけにかける時間は3分以内にとどめることが大切です。

3-6.  ブラッシングを始める

生後2ヵ月頃からブラッシングに慣れさせると、成犬になってもブラッシングをしやすくなります。

ブラッシングは毛のもつれや毛玉を防ぐだけでなく、ノミダニ予防にもなる大切なケアです。

犬用のブラシやコームを用意し、長毛種は毎日、短毛種は週2~3回行いましょう。

お風呂の前にブラッシングすると洗いやすくなります。

3-7.  お風呂に入れる

シャンプーは皮脂の汚れを落とし、皮膚疾患の予防に役立ちます。

子犬をお風呂に入れるのは、混合ワクチンの接種が終わってからにしましょう。

生後2ヵ月頃の1回目の混合ワクチン接種を終えて2週間経過したタイミングが適切です。

子犬用のシャンプーを使って37~38度のお湯で洗います。

お風呂に入れる頻度は月に1~2回までにとどめ、皮膚に負担をかけないようにしましょう。

シャンプー後は、よく乾かすのがポイントです。

4. 生後3ヵ月の子犬の育て方

生後3ヵ月の子犬は好奇心旺盛で、できることがどんどん増えていきます。

来客時のために、「ハウス」などの命令でクレートなどに入り、おとなしくしているようにしつけておくと良いですね。

また、狂犬病予防法により生後3ヵ月以降すべての犬に対し、年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。また、飼い始めた日もしくは生後90日を経過した日から30日以内に飼い犬の登録の義務があります。

生後3ヵ月の時点で登録できていない場合は忘れず登録しましょう。

この章では、生後3ヵ月の子犬の育て方を解説します。

4-1.  散歩デビューをする

3回目の混合ワクチン接種を終えて2週間経過したら、散歩デビューをしましょう。

ワクチン接種で免疫力をつけた後であれば、感染症にかかるリスクを抑えて散歩に出かけられます。

散歩に出かける際は子犬に迷子札・首輪またはハーネス・リードをつけ、排泄物を片づけるためのエチケット袋・トイレシート・給水ボトルを持ち歩きましょう。

便はエチケット袋で持ち帰り、尿は給水ボトルで排泄物を洗い流してトイレシートで拭くのがマナーです。

4-2.  歯磨きに慣れさせる

成犬は歯石が付いて歯周病になりやすく、口内の健康を守るために毎日歯磨きをする必要があります。

成犬になってからスムーズに歯磨きできるよう、子犬のうちから歯磨きの習慣をつけておきましょう。

乳歯が生えそろう生後3ヵ月頃から、歯や歯茎を触られることに慣れさせていきます。

いきなり歯ブラシで磨くのではなく、歯磨きシートで歯の表面をこする過程を経て徐々に慣らせていくのがポイントです。

1日1回が理想ですが、子犬のうちは毎日できなくても構いません。

4-3.  トリミングサロンに行く

毛をカットするトリミングは見た目を整えるだけでなく、からだを清潔に保つ効果もある大切なケアです。

トリミングが必要かどうかは犬種によって異なります。

生後3ヵ月以上で、混合ワクチンと狂犬病ワクチンを接種してから1週間経ったら、トリミングサロンに行けるようになります。

感染症予防の観点から、多くの犬が利用するトリミングサロンではワクチン接種の有無が非常に重要です。

入店時に確認されることがあるため、ワクチンの接種証明書を持参しましょう。

5. 生後4ヵ月以降の子犬の育て方

生後4ヵ月頃から乳歯が抜けて永久歯に生え変わり、甘噛みのしつけが必要になります。

一度に食べられる量が増えるため、食事の頻度は1日3回にしましょう。

生後5ヵ月以降には性成熟が始まり、マーキング行動などが出始めます。

発情行為の防止・性ストレスの防止・病気のリスクを低減などのメリットを踏まえ、避妊・去勢手術を検討しましょう。

避妊・去勢手術をする場合は、生殖能力が成熟する前に手術を済ませるのが理想で、適した時期は生後6ヵ月頃です。

ただし、成長の早さには個体差があるため、手術のタイミングは獣医さんに相談しましょう。

6. まとめ

子犬は年齢ごとに必要なお世話が異なり、成長するにつれて食事をミルクからドライフードへと移行させていく必要があります。

特にドライフードは子犬用の総合栄養食を選ぶことが大切です。

子犬用の総合栄養食である「ビューティープロ」は、獣医師監修の元、最新栄養学に基づくレシピを採用しています。

子犬の健康に気を配りたい飼い主さまにぴったりのペットフードといえるでしょう。

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