チワワのドッグフードの選び方とオススメドッグフードを紹介
#チワワ フード小型で愛くるしい犬が好まれる日本では、チワワが常に飼い犬の上位を占めます。
国際的な愛犬団体の日本支部である「ジャパンケネルクラブ」の「2020年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数」によると、チワワは全133種中第2位の飼育数を誇っています(全飼育数305,532 頭のうち52,446頭)。
愛犬の飼育を検討している方のなかには、チワワを第一候補にしている方も多いのではないでしょうか?
そして、ペットを飼育するうえで重要な要素の一つがフードです。
健康の維持や日々の楽しみのためにフードはとても大きな意味をもちます。
この記事では、ペットフードメーカーとして60年以上の実績をもつ「日本ペットフード」が、チワワにとって最適なドッグフードの選び方とフードを食べない時の傾向・対策を解説します。
1. チワワに最適なドッグフードの選び方
同じ犬でも、犬種や健康状態などにより最適なフードは異なります。
- 大型犬/小型犬/超小型
- 長毛種/短毛種
- 食欲旺盛/少食
など、さまざまな条件が組み合わさって、かかりやすい病気や注意すべき健康リスクが異なります。
では、チワワの場合にはどのようなドッグフードが適しているでしょうか?
この章では、チワワにオススメのドッグフードの条件を3点解説します。
1-1. 良質なたんぱく質が豊富
体の小さなチワワにとって、たんぱく質は以下の意味をもっています。
- 元気に活動するための筋肉や丈夫な骨の原料となる。(チワワは太りやすい傾向をもっているため、高たんぱく・低カロリーが理想的です)
- ツヤのある被毛や肌の原料となる。(たんぱく質が不足すると、毛が抜けたりツヤが失われたりするなど、見た目や健康上のトラブルにつながるリスクがあります)
- 健康な内臓機能の維持につながる。(たんぱく質は内臓を作るために不可欠な栄養素でもあり、不足すると病気や疾患のリスクにつながることもあります)
- 小食な子が多いチワワにしっかりとした食事をさせるために、嗜好性も上がり、たんぱく質量摂ってもらえる。
上記のように、たんぱく質は健康維持の根幹ともいえる働きをします。
1-2. オメガ-3脂肪酸を含んでいる
オメガ-3脂肪酸は、健康によい働きをするといわれる良質の脂肪酸です。
通常、マグロやサバなどの脂の多い魚に多く含まれています。
オメガ-3脂肪酸に期待される健康面でのメリットは、以下のとおりです。
- 皮膚・被毛の健康維持
- 心臓や血管の機能を健康に保つ
- 関節や足腰の機能維持
- コレステロールバランスの調整
犬の健康をサポートするうえで非常に重要な役割を果たすと考えられていますが、体内では作れない栄養素のためフードなどで補充しなくてはなりません。
1-3. 消化のよいフード
消化の悪いフードや飲み込みにくいフードは、チワワにとっておなかの負担になってしまいます。
また、限られた食事の量できちんと栄養を摂取するためにも、消化の良さは重要です。
注意すべき点は、以下の3点です。
- 食べやすい大きさ(チワワは顎が小さいため)
- 消化の良さ(十分な栄養を効率よく消化吸収する)
- 不必要な人工添加物を使用していない
※穀物は、栄養素として一定量必要です。
含まれているとNGというわけではないため、過敏にならないように注意しましょう。
2. チワワはドッグフードの好き嫌いが激しいって本当?
犬の種類の中には、食欲が旺盛で飼い主さんが気を付けなければすぐに肥満になってしまう種類と、反対に注意しないと食欲不振になりやすい種類があります。
もちろん個体差はありますが、チワワの場合はどちらかと言えば肥満よりも食べムラが問題になるケースが多いです。
「チワワは、好き嫌いが多い」
と言われがちであることをご存じの方もいらっしゃるでしょう。
チワワは元々の体重が1~2kg程度であり、食事が足りていないと急激に体力が低下してしまう危険性があります。
この章では、チワワの食べムラについて解説します。
2-1. ワガママになっている
チワワが食事を食べないのは単なるワガママのケースもあります。
チワワは性格的にも勝気な部分があるため、少し甘やかすとワガママな正確になりがちです。
頭がよく、社会性の高さを持ち合わせているため、飼い主さんに対してさまざまな方法で感情や思いを表現します。
少し気に入らなかったり、もっと好きなフードがあったりするなどチワワの要求はさまざまですが、すべてに答えようとするとワガママな性格がますます助長されます。
また、食事の時間を区切らずに、いつまでもドッグフードの器を出したままにしているのもよくありません。
「フードはいつでも食べられる」と認識し、食いつきが悪くなってしまうことがあるためです。
2-2. ドッグフードが好みではない?
パッケージを漠然と見比べても判断がしづらいかもしれませんが、ドッグフードの味や風味はそれぞれ商品ごとに異なります。
チワワの食いつきを左右する主なポイントは、以下のとおりです。
- 原材料(チキン・ビーフ・魚・穀物などどんな原材料がメインに使用されているか?)
- 香料(食欲を喚起する香料が使用されているか否か?ただし、人工香料は健康維持にはマイナスに作用することもあるため、選別は要注意です)
- 食感・柔らかさ・サイズ(飲み込みやすく、食べやすい柔らかさであるか否か?)
基本的にドッグフードは複数の原材料が配合されています。
チワワの個体ごとに好みも異なるため、具体的な好みは実際に食べているときの食いつきを見ながら判断する必要があります。
一般的な傾向は、良質なたんぱく質が使用されていて飲み込みやすいフードを与えると、喜んで食べてもらえる可能性が高いでしょう。
2-3. 加齢により食が細くなっている
シニア犬になると、運動量や内臓の機能が低下して、食が細くなる傾向にあります。
チワワなどの小型犬の場合は、もともと食が細い傾向にあるため、加齢で食が細くなると一気に体重が下がることもあります。
カロリー摂取の必要量も加齢に伴い少なくなるため、食事の減少量が基準内であれば問題ありませんが、ドッグフードの規定量を食べられない日が続くようなら獣医師などの専門家に相談しましょう。
2-4. 病気・体調不良・熱中症など
最も心配なケースが、食欲不振の背景に病気・体調不良・夏バテ(熱中症)などが隠れているケースです。
犬の食欲が低下する主な病気は、以下のとおりです。
- 内臓疾患(心疾患・肝疾患・腎不全など)
- 口腔疾患(歯周病・口内炎など)
- 呼吸器疾患(気管虚脱・短頭種気道症候群など)
- 感染症(フィラリアなど)
これらの不調に気が付くためには、飼い主さんが日頃から愛犬の様子をていねいに観察し、異変をすぐに察知できるようにしておくことがカギになります。
2-5. 強いストレスを感じている
チワワに限ったことではありませんが、犬はストレスを感じたときにはさまざまな方法でサインを出したり、体調面の不調が現れたりします。
食欲不振もストレスサインの一つです。
ストレスによる食欲不振をそのままにしておくと、栄養不足になってしまうリスクのほかに、問題行動がエスカレートしたり病気が発症したりするリスクもあります。
2-6. おやつの与えすぎ
市販のおやつは、嗜好性を重視して作られています。
そのため、おやつをもらえるのが当たり前の状態になってしまうと、おやつばかりを欲しがりドッグフードに見向きもしなくなることがあります。
市販のおやつは高カロリーですが、チワワが健康を維持するために必要な栄養素が十分に摂取できません。
目安としては、おやつの摂取量は1日の摂取カロリーの20%以下(可能な限り10%以下)に抑えましょう。
3. チワワがドッグフードを食べない時の対策
愛犬がドッグフードを食べてくれないとき、飼い主さんは状況に応じて対策を取らなくてはなりません。
とは言っても、いざ愛犬のチワワがドッグフードに食欲を示さない場合にどのように対処すべきか難しいものです。
この章では、食欲不振のチワワに対して飼い主さんが取るべき対処法を解説します。
3-1. 病気かどうかを判断する
食欲不振の背景に病気や体調不良の存在がうたがわれるときに飼い主さんに求められることは、ちょっとした異変をいち早く察知し、動物病院を受診することです。
病名の特定まで飼い主さんができれば理想的ですが、一般の飼い主さんが判断するのは基本的には困難です。
原因となりうる病気が非常に多いため、以下に該当する際には早急に動物病院を受診しましょう。
- 24時間以上連続してまったくフードを食べない(子犬やシニア犬の場合は半日以上)
- 3日間以上、普段よりも食が細い状態が続いている
- 嘔吐・下痢などのほかの症状を併発している
- もともと体調を崩していたり、以前に大きな病気を患ったりしている
熱中症が心配される気温の高い日は、エアコンを使用したり、積極的に水分摂取を促したりするなどの意識も重要です。
早めの対処によって、予後が良くなったり完治までの期間が短くなったりするなどのメリットがあるため、迅速な判断を意識してください。
3-2. 甘やかさない
チワワは、甘やかすとどんどん言うことを聞かなくなってしまいます。
愛情表現として愛犬の要求を聞き続けていると、愛犬のチワワが「自分の方が立場が上」であると認識し、自分が王様であるかのようにふるまうでしょう。
ワガママを防ぐためのポイントは、しつけによって「待て」「お座り」などの指示を聞けるようにすることです。
しつけが完了しないまま大人になり、愛犬のワガママに手を焼いている方は、民間のしつけ教室やドッグトレーナーなどに相談をする方法もあります。
3-3. 食事・おやつの量をコントロールする
通常、犬にはそれぞれ標準体重に見合ったカロリー摂取目安量があります。
チワワの場合、成犬でも体重が1~2kgなので、一日の摂取カロリー量はかなり少ないです。
基本的なカロリーの摂取量は、ドッグフードのパッケージに記載された分量を参考にしてください。
摂取カロリーの計算基準を知りたい方は、「獣医師広報板」のwebサイトにて体重などの簡単な情報を入力するだけでも、目安を摂取できます。
特におやつについては、ほんの少量であっという間に1日の摂取目安量をオーバーしてしまうため要注意です。
3-4. ストレスケアをする
ストレスによって食が細くなってしまっているときの唯一の対処法は、ストレスケアです。
例えば、寝る場所が汚れていたり、まったく散歩できていなかったりするなど、思い当たるストレス要因がある場合は、すぐに対策をしてください。
引っ越しをして大きく環境が変わってしまった、など要因がわかっていても対処法が取りづらいこともあります。
その場合は、お気に入りのタオルやオモチャを与えるなど、ストレスから気を紛らわせることで症状が緩和できるかもしれません。
どうしても対処法がわからないときには、動物病院の獣医師やブリーダーなどの専門家に質問するのもオススメです。
3-5. 好みのドッグフードに変更する
食べムラやおやつしか食べない時の対策として、食いつきのよいフードに切り替える方法もあります。
チワワのフードへの食いつきの要因は、以下の3点です。
- 肉・魚・チーズなどのたんぱく質の匂い
- 食べやすい大きさ
- 鮮度(開封直後の香り立ちの良いドッグフードは、食いつきがよくなりやすい)
4. まとめ
チワワのドッグフードに関して重要なことは、食いつきや食欲があるかないかに注意をしながら十分に栄養素を摂取できるように注意することです。
特にたんぱく質の摂取は、体調維持だけではなくフードへの食いつきの観点でもとても重要な栄養素です。
チワワなどの小型犬は食が細い傾向があるため、フードの与え方では工夫が必要な場面もあります。
時には病気が心配されることもあるでしょう。
チワワを飼育している方、これから飼育しようとしている方は、本記事を参考にして愛犬のチワワの健康維持に役立てていただけたら幸いです。
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