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犬にキャベツを食べさせてもOK!注意点とおすすめレシピをご紹介

#キャベツ

「犬にキャベツは食べさせて良いの?」
「生でもOK?茹でなければダメ?」
「持病があっても食べさせられる?」
など愛犬にキャベツを食べさせられるのか悩んでいる方もいるでしょう。
キャベツは犬に与えても良い野菜ですが、注意点があります。
この記事ではキャベツを犬に与える際のポイントや注意点・おすすめレシピをご紹介します。
普段の食事に上手く取り入れ、愛犬の健康を守りましょう。

1. 愛犬の手作りごはんにキャベツがおすすめ!その理由とは?

キャベツは犬が食べられる野菜のひとつです。

犬にとって有害な成分は含まれておらず、さまざまな栄養素が含まれています。

そのためドックフードの原材料として使用されていることもあります。

ただしキャベツは主食にはなりません。

ドックフードとは別におやつとして与えたり、特別な日の手作りフードの食材としてキャベツを活用したりすることをおすすめします。

ではなぜキャベツが良いのでしょうか?

その理由を順番に見ていきましょう。

1-1. 便通がよくなるため

キャベツには食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は腸内環境を整え、便通を改善してくれます。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」がありますが、キャベツに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し膨らみ、腸壁を刺激します。

それにより腸の運動が活性化され、便通がよくなると言われています。

ただし、キャベツを食べさせすぎると、逆に便が出にくくなったり、消化不良を起こしたりするため注意してください。

腸内環境が整うと内臓の動きが活発になるため、ダイエットにもつながります。

さらにキャベツは低カロリー。

肥満が気になる犬にはぴったりな食材です。

犬のダイエットについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの「犬のダイエットはフードから!健康に理想的な体重にするための方法を解説」をご覧ください。

1-2. ビタミンなどさまざまな栄養素が豊富なため

キャベツには以下のようなさまざまな栄養素が含まれています。

  • キャベジン
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • 葉酸

キャベジンは別名「ビタミンU」といいます。

胃腸薬名で聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか?

キャベジンには胃酸の過剰分泌を防いだり、胃粘膜を保護したりする作用があります。

胃腸を整えるだけでなく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを防ぐ効果も期待できるため、胃腸に不安を抱えている犬におすすめです。

ビタミンCは抗酸化作用があります。

病気や老化の原因となる可能性のある活性酵素を取り除いてくれます。

ビタミンCの作用は他にも鉄分の吸収をサポートしてくれたり、解毒やホルモン代謝に必要な酵素に関与していたりと、さまざまな体内現象で活躍する栄養素です。

犬はビタミンCを体内で作れますが、5歳を過ぎるとビタミンCの合成能力が低下すると考えられています。

犬の健康を守るために、ビタミンCを摂取しましょう。

ビタミンKは出血を止める凝固作用や骨を丈夫にする作用があります。

そのため血液をサラサラにする薬を服用している犬には食べさせない方が良いでしょう。

葉酸はDNAの合成に必要な成分です。

お腹に赤ちゃんがいる犬や成長期の犬は、ぜひ積極的に取得したい栄養素です。

このようにキャベツには、健康を維持するために必要な栄養素がたくさん含まれています。

愛犬の健やかな成長のため、主食のプラスアルファとしてキャベツはおすすめです。

2. 犬にキャベツを与えるときのポイント

さまざまな栄養素が含まれるキャベツですが、犬に食べさせるときに押さえておきたいポイントが3つあります。

愛犬においしく安全に食べてもらうため、しっかりチェックしてください。

2-1. 生で与えてもOK!細かく刻む

キャベツは生でも犬に食べさせられる食材です。

しかし、生のキャベツを与えるときは、葉のやわらかい部分を細かく刻んであげてください。

生のキャベツはビタミンなど栄養を損ねることなく摂取できるメリットがありますが、消化しにくく負担がかかります。

基本的には茹でてやわらかくした状態で、食べやすいように刻んで食べさせましょう。

お湯で茹でると、キャベツ内の栄養素が流れ出てしまいます。

なるべく栄養素を損ねないようにしたいのであれば、茹で汁はスープなどに活用することをおすすめします。

蒸したり、電子レンジを活用したりしても良いです。

また、キャベツの外側の葉は与えないようにしましょう。

固くて食べにくいだけでなく、農薬が付着している可能性があります。

たとえオーガニックや無農薬のキャベツだとしても安心してはなりません。

近くの畑や道端の雑草にまかれた農薬が、風に流されて付着している可能性があります。

内葉のやわらかい部分を食べさせてあげましょう。

2-2. キャベツの芯は避ける

キャベツの芯には微量ですが、硝酸イオンが含まれています。

硝酸イオンは中毒物質なため、キャベツの芯は犬に食べさせない方が良いでしょう。

また、固くて食べにくく、消化不良も起こしやすいです。

犬に食べさせるメリットがあまりないため、キャベツの芯は避けてください。

2-3. 適切な量を守る

栄養価が高く、犬の健康維持に役立つキャベツですが、食べすぎはよくありません。

主食の摂取を阻害しないよう適切な量を守ってあげてください。

犬に与えられるキャベツの適切な量は、犬の体格によって変わります。

次の表を参考にしてください。

 

 

キャベツの摂取量

超小型犬(体重3kg以下)

葉3/4枚

小型犬(体重4~8kg)

葉1枚

中型犬(体重9~20kg)

葉2枚

大型犬(体重21kg以上)

葉3枚

この表はあくまで目安です。

メインは栄養バランスが整っているドックフードにし、キャベツはおやつやトッピング程度にしてください。

キャベツをメイン食材にしてしまうと、栄養に偏りが出てしまいます。

また、犬の年齢や体調・運動量なども考慮してください。

3.犬にキャベツを食べさせるときの注意点

犬にキャベツを食べさせるときに注意してほしいことがあります。

犬の健康に関わるため、しっかりチェックしてください。

3-1. 甲状腺疾患を抱える犬には与えない

甲状腺疾患をもつ犬にキャベツは与えないようにしましょう。

キャベツには「グルコシノレート」と呼ばれる成分が含まれています。この成分は甲状腺ホルモンの分泌を阻害する作用があります。

健康な犬は、毎日大量のキャベツを食べなければ問題ありません。

しかし、甲状腺に病気を抱えている犬は少量でも症状が悪化する可能性があります。

甲状腺疾患に対する治療に影響を及ぼすこともあるため、キャベツを与えない方が安心です。

3-2. アレルギー症状の有無を確認する

キャベツに対してアレルギー症状を発症する犬もいます。

初めて与える場合はごく少量にとどめてください。

すでに食物アレルギーを持っている犬は特に注意が必要です。

アレルギー対応の療法食を食べていたり、食事制限や治療を行っていたりする場合は与えない方が良いでしょう。

決められたもの以外を食べることで、治療効果が現れなくなる可能性があります。

アレルギー症状は犬によって異なり、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみ、呼吸器症状などさまざまです。

体調に変化がないか注意深く観察しましょう。

少量与えて問題がなければ、徐々に量を増やしていってください。

アレルギー症状が出ないかどうか、安全に確認ができます。

このとき、キャベツ以外の新しい食材は食べさせないようにしましょう。

キャベツに対してアレルギー症状がでたのか、他の食材に反応したのか区別しにくくなります。

もし、アレルギーと思われる症状が出たら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。

3-3. 子犬や高齢犬は消化不良を起こしやすい

子犬や高齢犬は消化器官が弱く、食物繊維が豊富なキャベツは消化不良を起こしやすいです。

身体に負担をかけてしまうため、食べさせない方が良いでしょう。

また、チワワなどの小型犬も消化能力が弱いため、なるべくキャベツ以外の食材で栄養補給することをおすすめします。

3-4. 尿路結石を作りやすい犬は避ける

尿路結石を持っていたり、既往があったりする犬にはキャベツを食べさせないようにしましょう。

キャベツにはシュウ酸が多く含まれています。

シュウ酸を摂取しすぎるとシュウ酸カルシウム結石ができるリスクが高まります。

シュウ酸カルシウム結石は、尿路結石のひとつです。

尿路閉塞によって腎不全を引き起こすリスクもあります。

手術をしなければならなくなるケースもあるため、尿路結石を作りやすい体質の犬はキャベツを避けておいた方が安心でしょう。

4.【おすすめ】キャベツを使った犬用レシピ3選

キャベツを食べさせるポイントや注意点についてご説明してきました。

ここからはキャベツを使った犬用レシピを3つご紹介します。

材料を加えれば同じメニューを人間用にもできるため、特別な日のごはんにぴったりです。

ぜひ参考にしてください。

4-1. お好み焼き

簡単にできる「お好み焼き」のレシピをご紹介します。

生地に山芋が入っているため、外はカリッと、中はふわっとしていて犬も大満足な一品です。

【材料】

  • 豚ミンチ…15g
  • キャベツ…15g
  • 山芋…10g
  • にんじん…10g
  • 薄力粉…大さじ1/2
  • 水…大さじ1/2
  • オリーブオイル…適量
  • かつおぶし…適量

【作り方】

  1. キャベツとにんじんはみじん切りにし、茹でて柔らかくしておく
  2. 皮をむいてすりおろした山芋と薄力粉、水をボールに入れてよくかき混ぜる
  3. 茹でたキャベツとにんじん、豚ミンチを2に加えてさらに混ぜる
  4. フライパンにオリーブオイルをひき、生地を焼く
  5. 焼き色がついたらひっくり返し、蓋をして弱火で2・3分蒸し焼きにする
  6. 中までしっかり火が通ったらお皿に取り出し、かつおぶしをトッピングする

蓋をして蒸し焼きにすることで、中がふんわりと仕上がります。

アレルギーなどで小麦粉が使用できないときは、米粉にしてもOKです。

今回はキャベツの他ににんじんを加えましたが、他の野菜を加えても良いでしょう。

人間も同じメニューを食べる場合、分量を5倍程度に増やし、顆粒出汁を小さじ1/2、卵1個を加えてください。

仕上げにお好み焼きソースとマヨネーズをかければ、おいしいお好み焼きの完成です。

4-2. お野菜たっぷり豆乳スープ

寒い時期にぴったりな「お野菜たっぷり豆乳スープ」をご紹介します。

【材料】

  • ささみ…50g
  • キャベツ…葉1/2枚
  • にんじん…10g
  • さつまいも…20g
  • かぼちゃ…20g
  • 水…50cc
  • 豆乳…25~50cc
  • オリーブオイル…大さじ1/2

【作り方】

  1. 野菜とささみを細かく刻む
  2. 小鍋にオリーブオイルをしき、ささみを炒める
  3. 2に水を入れ、野菜を加えてやわらかくなるまで煮込む
  4. 野菜がやわらかくなったら、豆乳を加える
  5. 一煮立ちしたらお皿に盛り付ける

犬に食べさせるときは、しっかり冷ましてからあげてください。

アレルギーが気になる方は豆乳ではなく、スキムミルクを使用しても大丈夫です。

ささみは鶏むね肉など脂身の少ない肉でも代用できます。

人間用のメニューにする場合、コンソメや塩こしょうで味を整えるとおいしいです。

具材はいろいろなものを入れられますが、人間用のスープに玉ねぎを入れる場合は犬用のスープに混じらないように気をつけてください。

玉ねぎは犬に食べさせてはいけない食材のひとつです。

他にも犬に食べさせてはいけない食材について詳しく知りたい方は、こちらの「犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物!欲しがる理由と症状を解説 」をご覧ください。

4-3. キャベツとトマトのチキンリゾット

トマトの酸味がアクセントとなる「キャベツとトマトのチキンリゾット」の作り方をご紹介します。

【材料】

  • 鶏もも肉…50g
  • トマト…中1/2個
  • キャベツ…葉1/4枚
  • にんじん…30g
  • ごはん…30g
  • 水…100cc

【作り方】

  1. 鶏もも肉・トマト・キャベツ・にんじんは、それぞれ食べやすいように細かく刻んでおく
  2. 鍋に水と切った材料を入れ、弱火で15分煮る
  3. 材料すべてにしっかり火が通ったら炊いたごはんを入れ、弱火でさらに加熱
  4. ある程度水分が飛んだらお皿に盛り付ける

できたてはとても熱いため、しっかり冷ましてからあげてください。

トマトはプチトマトでも代用できます。

ポイントはしっかり野菜がやわらかくなるまで煮込むことです。

野菜を刻む大きさは、犬が食べやすいように調整してください。

人間用のメニューにするには、塩コショウと粉チーズを加えるとおいしいリゾットが味わえます。

5. まとめ

栄養価が高く、食物繊維が豊富なキャベツは副菜にぴったりな食材です。

ドックフードを主食としたうえで、おやつやプラスアルファの食材としてキャベツを与えてください。

しかし、多量に食べると消化不良を起こしやすいため、食べさせるときは注意が必要です。

軟便や下痢などの症状がないか、しっかり健康状態を確認してください。

また、甲状腺疾患や尿路結石などの持病をもつ犬は食べさせないようにしましょう。

消化器官の弱い子犬や高齢犬も避けた方が安心です。

キャベツ以外にも栄養豊富な犬に食べさせられる食材があります。

詳しく知りたい方はこちらの「犬の体にいい野菜8選!必要な栄養素を摂取するには」をご覧ください。

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