食事

ブロッコリーは犬あげても大丈夫?調理法と注意点・レシピをご紹介

#ブロッコリー

ブロッコリーは犬に与えても大丈夫な野菜のひとつです。
しかし、、、
「どのように調理すれば良い?」
「食べさせるときは何に気をつければ良いのだろう」
など、食べさせ方に困っている方もいるのではないでしょうか?
この記事ではブロッコリーを食べさせるメリットやポイント、注意点について詳しくご紹介しています。
ブロッコリーを使った犬用レシピもぜひ参考にしてください。

1.愛犬への手作りフード食材にブロッコリーがおすすめの理由

ブロッコリーは犬が食べても問題のない野菜のひとつです。

さまざまな栄養素が含まれているため、ドックフードの原材料として使用されていることもあります。

ブロッコリーは、おやつやドックフードのトッピングにおすすめの食材です。

残念ながら主食にはなりません。

栄養バランスはドックフードが一番優れているため、あくまで主食のプラスアルファとして考えましょう。

ではなぜブロッコリーがおすすめなのか、その理由について詳しくご説明します。

1-1. 栄養価が高い

ブロッコリーには次のような栄養素が豊富に含まれています。

  • ビタミン
  • カリウム
  • βカロテン
  • スルフォラファン

ブロッコリーには、ビタミンAやビタミンB1・B2・B6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどさまざまなビタミンが含まれています。

その中でもビタミンCは他の野菜に比べて多く含まれており、レモンの2倍以上と言われるくらいです。

ビタミンCには抗酸化作用や免疫力を向上させる効果があり、老化防止が期待できます。

また、ビタミンKは血を止める凝固作用や、カルシウムを骨に沈着させる機構に関与する大事な栄養素です。

ただし、血をさらさらにする薬を服用している犬は、ビタミンKを摂取することで効能が得られなくなる可能性があります。

必ず獣医師に確認してから食べさせるようにしてください。

カリウムは犬に不可欠な栄養素です。

身体の代謝や神経活動などさまざまな機関で必要です。

体内の余分な塩分を外へ排出する働きがあり、高血圧などの改善が期待できます。

βカロテンやスルフォラファンには抗酸化作用があります。

また、スルフォラファンは肥満や糖尿病、がん、神経疾患などに有効だと注目されている成分です。

ブロッコリーに含まれる栄養素は、どれも犬の健康維持に欠かせないものばかりです。

愛犬の健康を守るため、状況に合わせて取り入れると良いでしょう。

1-2. 便通改善が期待できる

ブロッコリーの茎には食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は腸内環境を整え、便通を改善する効果が期待できます。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類がありますが、ブロッコリーに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収すると膨らみます。

それにより腸壁が刺激され、腸の運動が活性化するため便通がよくなると言われています。

ただし、食べさせすぎると、逆に便秘がひどくなったり、下痢をおこしたりすることがあるため注意してください。

食物繊維を適量摂取することは、ダイエットにもつながります。

犬のダイエットについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの「犬のダイエットはフードから!健康に理想的な体重にするための方法を解説」をご覧ください。

2.犬へブロッコリーを食べさせるときのポイント

栄養価が高く、犬におすすめのブロッコリーですが、食べさせるときに押さえておきたいポイントがあります。

愛犬においしく安全にブロッコリーを食べてもらうため、しっかりチェックしてください。

2-1. 生ではなく加熱する

食物繊維を多く含むブロッコリーを生のまま与えると消化器官に大きな負担をかけてしまいます。

生の方が多くのビタミンを摂取できますが、消化のことを考えると茹でた状態で与えた方が良いでしょう。

茹でるときは塩などの調味料は入れないようにしてください。

茹でる際に失ってしまう栄養素が気になる方は、蒸したり電子レンジを活用したりすると良いです。

お湯に溶け出してしまう水溶性ビタミンの流出を最小限にとどめられます。

また、茹で汁をスープなどに使用すれば、余すことなくブロッコリーの栄養を摂取できます。

加熱してやわらかくなったブロッコリーは、細かく刻んで食べやすくしておきましょう。

大きいままでは犬が喉に詰まらせてしまったり、下痢を起こしたりするリスクが高くなります。

2-2. 茎やブロッコリースプラウトは食べやすいよう下処理する

ブロッコリーの茎やブロッコリースプラウトも適切な処理を行えば食べさせられます。

ブロッコリーの茎は表面が特に固くて消化にも悪いため、厚めに皮をむいてから加熱処理をしましょう。

細かくきざんで与えてください。

ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウト。

ブロッコリースプラウトも加熱してやわらかくし、細かく刻めば犬に与えても大丈夫です。

ただし、注意点があります。

ブロッコリースプラウトは通常のブロッコリーよりも栄養価が高いため、食べる量を間違えると過剰摂取になる可能性があります。

食べさせるのであれば、ごく少量にとどめてください。

また、ブロッコリーやブロッコリースプラウトを食べさせるときは、しっかり洗ったうえで調理しましょう。

農薬や虫が付着している可能性があります。

特にブロッコリーの花蕾に入り込んでしまった虫や農薬は取れにくいです。

切り分けてから念入りに洗ってください。

2-3. 子犬やシニア犬に与えるときは細かく刻む

子犬やシニア犬など、消化器官が弱い犬にブロッコリーを与えるときは、十分に細かく刻んだ状態で与えてください。

ミキサーを利用して細かくしてあげると良いでしょう。

それでも消化不良を起こす場合があるため、十分注意して観察してください。

無理をしてブロッコリーを与える必要性はないため、ブロッコリー以外の食材を使用して栄養補給することをおすすめします。

2-4. 過剰に与えない

身体の健康維持に役立つブロッコリーですが、食べ過ぎはよくありません。

主食の摂取を阻害しないよう適切な量を守って与えましょう。

犬に与えられるブロッコリーの量は、犬の体格によって異なります。

次の表を参考にしてください。

 

 

ブロッコリーの摂取量

超小型犬(体重3kg以下)

~20g

小型犬(体重4~8kg)

~45g

中型犬(体重9~20kg)

~80g

大型犬(体重21kg以上)

90g~

この表はあくまで目安です。

犬の年齢や運動量・体調によっても変わります。

大切なことは与えすぎないことです。

メインはドックフードなどの栄養バランスが考えられたものにしてください。

ブロッコリーはトッピング程度で、主食の量に影響しないようにしましょう。

3. 愛犬にブロッコリーを与えてはいけないケース(疾患・体調)

愛犬に持病があったり体調がよくなかったりする場合、ブロッコリーを食べさせない方が良いケースがあります。

場合によってはブロッコリーを食べたことで、症状が悪化する恐れもあります。

ここでは、ブロッコリーを食べさせない方が良いケースについてみていきましょう。

3-1. 甲状腺疾患や腎臓病・尿路結石を持っている

甲状腺疾患や腎臓病・尿路結石を持っている犬、または既往のある犬にはブロッコリーを与えないようにしましょう。

ブロッコリーには「グルコシノレート」と呼ばれる成分が含まれています。

この成分は甲状腺ホルモンの分泌を阻害させる作用があります。

健康な犬は大量に摂取しなければ問題ありませんが、甲状腺に疾患を抱えている犬は少量でも症状が悪化する恐れがあるのです。

甲状腺ホルモンの治療に影響を及ぼす可能性もあります。

甲状腺の病気や、甲状腺に不安のある犬には食べさせないようにしましょう。

また、腎臓病などによってカリウムの摂取が制限されている犬も食べさせない方が良いです。

ブロッコリーにはカリウムが豊富に含まれています。

尿路結石を持っていたり、既往があったりする犬にとってもブロッコリーは避けたい食材です。

ブロッコリーにはシュウ酸が多く含まれています。

シュウ酸を摂取しすぎるとシュウ酸カルシウム結石ができるリスクが高まります。

尿路結石のひとつであるシュウ酸カルシウム結石は、尿路閉塞によって腎不全を引き起こすこともあるのです。

手術をしなければならなくなるケースもあるため、尿路結石を作りやすい体質の犬はブロッコリーを食べない方が安心でしょう。

3-2. アレルギーを持っている

ブロッコリーに含まれているたんぱく質に反応して、アレルギーを引き起こす可能性があります。

すでに食物アレルギーを持っている犬は特に注意が必要です。

キャベツや小松菜などアブラナ科の野菜に対するアレルギーを持つ犬には与えないでください。

ブロッコリーもアブラナ科に属しているため、アレルギーを発症するリスクが高いです。

また、アレルギー対応の療法食を食べていたり、食事制限や治療を行っていたりする場合も与えない方が良いでしょう。

決められたもの以外を食べることで、治療効果が現れなくなる可能性があります。

アレルギー症状は犬によって異なり、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみ、呼吸器症状などさまざまです。

初めて食べさせる場合はごく少量にとどめ、体調に変化がないか注意深く観察しましょう。

少量与えて問題がなければ、徐々に量を増やしていってください。

もし、アレルギーと思われる症状が出たら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。

4.【おすすめ】ブロッコリーを使った犬用レシピ4選

ブロッコリーを犬に食べさせるポイントや注意点などについてご説明しました。

ここからは、特別な日に手作りメニューを愛犬に食べさせたいと考えている方におすすめのレシピをご紹介します。

アレンジをすれば、人間も同じメニューを楽しめます。

4-1. ごはん|ささみとブロッコリーの豆乳シチュー

犬が大好きなささみとブロッコリーを使った、豆乳シチューをご紹介します。

【材料】

  • ささみ…20g
  • ブロッコリー…5g
  • 水…50ml
  • 豆乳…15ml

【作り方】

  1. ブロッコリーはみじん切りにする
  2. ささみはあらかじめ茹でておき、食べやすいようにほぐしておく
  3. 鍋にブロッコリーと水を入れ、弱火で加熱
  4. 沸騰したらほぐしておいたささみを加え、蓋をして3分くらい蒸し煮にする
  5. 豆乳を入れ、弱火で加熱
  6. ふつふつしてきたら火を止めて完成

使用する水をささみの茹で汁にすると、鶏肉のうまみが加わり栄養価もアップします。

アレルギーなどで豆乳が気になる方は、スキムミルクを代用してもOKです。

人間用のメニューにするのであれば、コンソメや塩こしょうで味を整えてください。

今回はささみを使用しましたが、サケにしたり、他にも野菜を入れたりとアレンジは自由自在です。

4-2. ごはん|ミートローフ

クリスマスや誕生日など、特別な日にぴったりなミートローフの作り方をご紹介します。

【材料】

  • 牛ひき肉(または合い挽き肉)…250g
  • 卵…1個
  • ブロッコリー…40g
  • パプリカ…1/4個
  • オートミール…大さじ1
  • オリーブオイル…大さじ1

【作り方】

  1. ブロッコリーとパプリカは細かく刻んでおく
  2. ボールに刻んだ野菜とその他の材料をすべて入れ、手でよく混ぜ合わせる
  3. 油を薄く塗った容器にクッキングシートを敷き、種を入れる
  4. 空気を抜きながら形を整える
  5. 170℃に余熱しておいたオーブンで45分くらい焼く
  6. 粗熱が取れたら容器から外して、キッチンペーパーなどで余分な油分を拭き取る

冷めたらラップをして冷蔵庫に保存してください。

適切なサイズに切り分け、必要な分だけ電子レンジなどで温めてドッグフードと混ぜると良いです。

ここではブロッコリーとパプリカを使用しましたが、にんじんやキャベツなど犬が食べられる野菜をお好みで入れてください。

人間用には種に塩こしょうを適量加えるとおいしいです。

4-3. ごはん|豆腐雑炊

ブロッコリーと豆腐を使用したヘルシーな雑炊のレシピをご紹介します。

【材料】

  • 鶏ひき肉…20g
  • 絹ごし豆腐…20g
  • ブロッコリー…10g
  • かぼちゃ…10g
  • ごはん…10g
  • かつおぶし…1g
  • 水…200ml

【作り方】

  1. かぼちゃは皮をむき、ゆでて小さく切る
  2. 豆腐・ブロッコリーも細かく刻む
  3. 水を小鍋で沸騰させ、火を止めたらかつおぶしを入れる
  4. 2~3分経ったらかつおぶしを取りだす
  5. 4に鶏ひき肉を入れ、茹でる
  6. 鶏ひき肉に火が通ったら、ブロッコリーと豆腐を加えてさらに加熱する
  7. ブロッコリーに火が通ったら1のかぼちゃとごはんを加えて煮立たせる
  8. ある程度水分が飛んだら火を止めて完成

雑炊はしっかり冷ましてから食べさせてください。

かつお出汁がきいていて、犬も大満足な一品です。

人間用にするのであれば、塩を適量加えてください。

4-4. おやつ|ケークサレ

おやつにぴったりなケークサレをご紹介します。

【材料】マフィン4個分

  • 薄力粉…50g
  • ベーキングパウダー…2g
  • 卵…1個
  • 豆乳…15ml
  • オリーブオイル…10g
  • 粉チーズ…3~5g
  • ブロッコリー…30g
  • かぼちゃ…100g

【作り方】

  1. 薄力粉とベーキングパウダー、卵、豆乳、オリーブオイル、粉チーズを混ぜ、生地を作る
  2. かぼちゃは皮をむいて小さく切り、茹でる
  3. ブロッコリーも茹でてから細かく刻んでおく
  4. 1の生地にかぼちゃとブロッコリーを入れて混ぜ、型に流し込む
  5. 180℃に予熱したオーブンで25分間焼く

粗熱をしっかり取ったうえで食べさせましょう。

アレルギーが気になる方は小麦粉ではなく、米粉を使用しても大丈夫です。

また、豆乳もスキムミルクで代用できます。

5.まとめ

ブロッコリーは犬に食べさせても大丈夫な食材ですが、食べやすいように調理したうえで与えてください。

また、過剰に与えすぎないように注意しましょう。

犬に持病がある場合は、食べさせても良いのか主治医にあらかじめ確認しておいた方が安心です。

少しでも不安があるのであれば、無理して食べさせるのではなく他の食材を検討してみましょう。

ブロッコリー以外のおすすめ野菜について詳しく知りたい方は、こちらの「犬の体にいい野菜8選!必要な栄養素を摂取するには」をご覧ください。

#ブロッコリー
ページ
TOPへ