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子犬の食事を与える時間帯は?一日何回与えるの?

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子犬の時期はわずか1年間ほどであり、とても短い期間です。
しかし、この短い間に子犬は大きく成長します。この子犬の期間、食事の時間や頻度、内容はどうすれば良いのでしょうか?
この記事は、子犬の食事の内容や時間・頻度・与え方などについて解説しています。
特に犬を飼い始めたばかりの方にとっては、ごはんをどのように与えれば良いのか迷うことも多いかもしれませんが、この記事を参考にしていただくことで疑問を解消していただけます。

1.子犬の時期の食事について

犬種によって少しずつ違いはありますが、犬はだいたい半年~1年くらいかけて大人(成犬)になります。(一般的には、大型犬の方がゆっくりと成長し、大人になるのに時間がかかるという傾向が見られます)

だいたい1歳の誕生日を迎えるくらいまでが子犬の時期ということですが、子犬の時期は体が大きく成長する時期なので、食事の内容や分量・与え方・時間・回数などが成犬とはまた異なります。

飼い主さんとしては、子犬の時期にどんなごはんを、いつ、どのように与えるべきかを理解しておくことが大切です。

また、犬種・月齢・環境が同じでも、個体差によってごはんの分量や好みなどが異なることもあります。

これから紹介する内容をあくまで目安としつつ、ていねいに愛犬の様子をみながら飼い主さんの判断で分量などを調整するように意識しましょう。

2.子犬の食事回数と時間とは

「子犬」とはいっても、時期によって食事の内容や時間が全く異なります。

子犬は、内臓や胃腸が未発達で消化吸収がうまくできません。

1回分の量を少なくし、食事の回数は多くします。人に置き換えて考えれば簡単にイメージできると思います。

生まれたばかりの生後1ヵ月の時期と1歳の赤ちゃん・5歳の幼児がそれぞれ同じものを同じだけ食べるはずがありませんよね?

まずは、時期ごとの食事の回数や時間・内容の目安について解説します。

2-1. 生後3ヵ月までは3~5回

生後3ヵ月ごろまでの子犬は、離乳食時の時期です。

この時期の食事回数は3~5回程度です。

全ての時期を通じて言えることですが、犬の場合は人と違って食事をとる時間によってごはんの内容が変わるわけではありません。(就寝時間などは省いて考えてOKです)

従ってこの時期の場合は、同じ離乳食を均等に同じ量だけ1日に3~5回食べるということです。

1日に5回ともなると、睡眠時間を除けばだいたい3~4時間に1度ということになり、飼い主さんにとってはけっこう大変かもしれませんね。

この時期、食事の回数が多くなってしまう要因は、次の2つの理由です。

  • ふやかしたフードや水分の多い離乳食を食べる時期なので、水分が多く一度にたくさんの量を食べることができない。
  • 水分が多く消化が早いので、こまめにごはんを食べないとお腹がすいてしまい、胃液を吐いてしまうことがある。

上記を踏まえて、子犬に1日5回の食事を与えるとした場合の時間の例は次のようになります。(例)8時・11時・14時・17時・20時

飼い主さんのライフスタイルと照らし合わせて、無理のない範囲でスケジュールを組むと良いでしょう。

また、夜間の空腹時間が空いてしまい胃液をはく場合は、食事を早めたり遅くしたり調整してください。

2-2. 生後3~6ヵ月は3~4回

生後3~6ヵ月の頃は、ドライフードへの切り替え時期です。ごはんの水分量が減り、愛犬の消化器もだんだん発達するので、一度の食事で食べられるごはんの量も増えます。

同時に、食事の回数も3~4回程度と徐々に減らせる可能性があります。

この時期の考え方として大切なことは、愛犬が欲しがる量をしっかりと与えてあげることです。
最近ではドッグフードの栄養価が高いことや室内で犬を飼う人が増えていることなどから、ペットの犬の肥満が問題視されるケースが多いですが、少なくとも子犬のうちは肥満を気にする必要はありません。

それよりも、成長できる時期にしっかりと成長できるように、欲しがる量をしっかりと与えてあげることが大切です。

また、この時期は子犬の「社会化期」といわれ、しつけの時期にあたります。

社会性・協調性を身に着ける大事な時期です。

しつけの時には、子犬用のおやつやドライフードを与えてトレーニングを行うことが一般的です。

1日3回の場合の食事の回数の例です。(例)8時・14時・20時

仕事などの都合で14時にごはんを与えるのが難しい時には、自動給餌器などのグッズを活用したり、家族にサポートを頼んだりするなどの工夫をすると良いでしょう。

2-3. 生後6~1年頃までは2~3回程度

生後6ヵ月~1歳頃までの食事の回数は、2~3回程度です。

この時期になると、子犬用のドライフードに切り替わっているため、愛犬は1回の食事でしっかりとした分量のごはんを食べることができます。

食事の回数についても2~3回ということで、だいぶ飼い主さんの負担も軽減されるのではないでしょうか?(例)8時・20時

3.子犬の時期に食事の回数が多い理由

前の章では、理想の食事回数の目安について解説しましたが、飼い主さん自身にも生活があるためなかなか理想通りにはいかないこともあると思います。

「食事の回数が2回ならまだよいのに・・」などなど、愛犬の食事の回数を減らせないかとつい考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。

しかし、子犬だからこそ安易に食事の回数を減らしてしまうのは危険です。

子犬は長い空腹時間が続くと、低血糖でぐったりしてしまうこともあるので要注意です。

おさらいにはなりますが、子犬が成犬よりも食事の回数が多いのは次の理由です。

  • 一度にたくさんの量を食べることができない
  • 消化器官がまだ発達しておらず、食べたものを消化する力が弱い
  • 成長期なので、大きくなるためにたくさんのエネルギーを摂取しなくてはならない(生後4~5ヵ月で成犬の半分ほどの体重まで成長する犬種もあります)

これらの事情を飼い主さんがよく理解して、愛犬が成長できる環境をしっかりと整えてあげることが大切です。

4.子犬の食事の回数・量・時間に関する注意点

子犬の食事・量・時間に関する注意点について解説します。

4-1. 便の状態をチェック

子犬のごはんの分量は、基本的に欲しがる量を与えてあげれば良いのですが、日ごろ与えているごはんの量が適正なのかどうかは判断しづらいものです。

そこで、便の状態からごはんの分量をチェックする方法について解説します。

便の状態から食事の量を判断する方法

  • 便の状態が柔らかいとき・・・ごはんの量を少し減らす・回数を増やす
  • 便の量が多い・回数が多い・・・食事の量を少し増やす減らす

便の状態から消化の働きをチェックしてごはんの量の判断に活かすという考え方です。

4-2. 食事の回数を変更する際にチェックするポイント

愛犬の食事の回数を変更する際には、飼い主さんがていねいに愛犬の様子を見ながら切り替えることが大切です。

特に離乳食からドライフードへの切り替え時期である3ヵ月の頃は、愛犬の体がしっかりと育っているのかどうかの見極めが非常に大事です。

目の輝きや便の状態・体の動き・健康状態などをチェックして、ごはんを切り替えてもよさそうかどうかを判断したうえで、徐々に切り替えまえしょう。

「徐々に」というのは、例えば時期が来たから突然ごはんの内容をガラッと変えるのではなく、もともと食べていたごはんに少しずつ新しいごはんを混ぜるようにして、だんだん新しいごはんの割合を増やすことでごはんを切り替える方法です。

7日間~10日間程度かけてゆっくりと新しいごはんに切り替えることで、身体的にも心理的にも少ない負担でごはんを切り替えることができます。

4-3. ドッグフードの選び方も大切

犬の食の好みには個体差があるので、何でもよく食べてくれる犬もいればえり好みが激しい犬もいます。

ただし、飼い主さんが覚えておきたいのは、食べてくれるドッグフードであればなんでも良いというわけではないということです。

つまり、ごはんは回数や分量だけではなく「質」も大事だということです。ここで、おいしくて安全性の高いフードを1つ紹介します。

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4-4. おやつの時間の調整も大切

ごはんと並んで、子犬にとって大切なものがおやつです。

ただし、基本的な考え方として特に子犬の時期にはおやつを積極的に与えるのは注意が必要であるということです。

なぜなら、体の成長のために最も大切な時期である子犬の時期には、ごはんからしっかりと栄養を摂取することが大切だからです。

おやつにも、ご褒美や飼い主さんとのコミュニケーションなどの意味があり、おやつを与えること自体はとても意味のあることですが、おやつのカロリーや満腹感によってごはんが食べられなくなってしまうという事態は避けるようにしてください。

また、子犬の時期は特におやつの内容にも注意が必要です。消化器官が未発達なので、消化の悪いおやつを選んでしまうと、食欲にも影響してしまう可能性が出てくるためです。

これらを踏まえて、理想的なおやつの時間や与え方を考えると以下のようになります。

ポイント

  • おやつはごはんとごはんのちょうど中間位の時間帯で与える
    ※例えば8時・14時・20時がごはんの時間の場合、おやつの時間として理想的な時間は11時と17時が理想的ということになります
  • おやつのカロリーは必要最小限に抑える
    ごほうびやコミュニケーションの目的としておやつがあるため、愛犬が喜ぶものを与えるのが理想的ですが、一方でカロリーを必要最小限に抑えたいものです。従って、「低カロリー高たんぱく」なおやつが理想的です。

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4-5. 飼い主さんのライフスタイルとバランスも重要

愛犬の愛らしさのあまり、愛犬第一の生活を送りたくなる方もいるでしょう。

あるいは「元気に成長してほしい」という使命感から、マニュアルや解説書通りに対応しなければ不安で仕方がない、という方もいるかもしれません。

しかし、飼い主さんの生活を犠牲にするのは良いことではありません。

例えば、食事の回数の理想型が1日に3回の食事であったとしても、2回の食事で1日の必要量がきちんと摂取できているなら、何が何でも3回与えなくてはならないということではありません。

特に就寝中のごはんについて心配される飼い主さんが多いですが、夜は犬も寝ているので、実はそれほどお腹がすくことはありません。

飼い主さんのライフスタイルに合わせてごはんの内容や時間を調整することも大切です。

お留守番の時は、おもちゃの中にフードを入れて遊べる「デンタルコング」もおすすめです。                                                                

1日3回のごはんの与え方

  • 飼い主さんが日中に在宅の場合・・・8時・13時・18時
  • 飼い主さんが日中に不在の場合・・・8時・16時・20時

4-6. 子犬のうちはあまり肥満を気にする必要はない

成長期である子犬のうちは、たくさん食べてもそれほど太る心配はありません。

太っているように見える場合でも、成長をして大きくなっただけの可能性もあります。

肥満の心配が全くないということではありませんが、よほど高カロリーなものを与えたり、偏った内容のごはんを与えたりしているケースでなければ、むしろ肥満を気にせずにほしい分量を与えるという考え方の方が、子犬の時期にはあっています。

子犬の時期に食事制限をしてしまう際には、次のデメリットが考えられます

  • 食事制限がストレス要因になってしまい、問題行動や食欲不振などに繋がってしまうことがあります。
  • 大人になったときに必要な体に成長するための栄養が不足する
  • 免疫が弱まってしまい、風邪や感染症を発症しやすくなる

とはいっても、愛犬が食欲旺盛だと「このまま肥満犬になってしまうのでは?」と不安にもなりますよね。

そこで、最もオーソドックスな対策を紹介します。

  • 子犬が成長期を迎えると自然に食欲が落ち着く
  • 食欲が落ち着いたタイミングで、食事の量や回数を減らす(※例えば、8時・14時・20時のごはんを8時・20時に変更するように)
  • 子犬の頃は動物病院に予防目的(ワクチン・フィラリアの薬など)で行くことが増えます。その際に獣医さんにお食事や体重について相談する。

すごくシンプルな方法ですが、愛犬にとってストレス・負担の小さな方法です。

このとき、食欲が落ちついたことに対して「食欲がない」「ごはんに飽きたのではないか?」といったことが心配になってしまうことがあります。

そして、例えばごはんの内容を変更したり、おやつをたくさん与えてしまったりすることがあります。

しかし、そうした対応を取ってしまうと、本当に肥満を招いてしまいます。少なくとも、3歳くらいまでは(もし健康なのであれば)肥満を気にすることはないので、安心してごはんを与えてください。

5.まとめ

子犬の食事の頻度や時間について解説しましたが、いかがでしたか?

子犬の食事回数はあくまで目安であります。個体差がありますので、体重や成長をよく観察しながら与える回数を調節してください。

愛犬が小さなうちは、食事の頻度も多く飼い主さんにとってもお世話が大変かもしれませんが、わずか1年ほどの間に子犬は成犬へと成長します。

6ヵ月くらいにはドライフードを主体で食べられるようになり、食事の回数も2~3回になるなど、成犬に一気に近づきます。

逆に言えば、短期間でそれだけ劇的な成長を見せる時期であるということもいえます。

将来、愛犬が健康な生活を過ごせるよう、バランスの良いおいしい食事をたっぷりと与えてあげてください。

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