犬も歯磨きは必要?始める時期や磨き方のコツ・便利グッズまとめ
#犬の歯みがき #犬 歯周病 #犬 歯石人間と同じように、犬にとっても歯磨きはとても重要です。
むしろ、人間のように自分で歯磨きができない犬は、歯周病のリスクがとても高いことで知られています。
せっかくのかわいい愛犬から嫌な臭いがするのは、避けたいところです。
また、歯周病は病気の発生などのリスクも生じてしまいます。
この記事では、犬にとっての歯磨きの重要性・やり方・コツなどについて解説しています。
また、歯周病予防や口臭予防に最適なペットフードを紹介しているので、愛犬の歯の健康に悩んでいる方にとって必見の内容です。
1.犬の口臭・歯周病には歯磨きが重要
「最近、愛犬の口臭が気になってきた」
「おやつを与えているけど、虫歯になることはないの?」
愛犬と健康に過ごすうえで、歯のケアについて気になる方も多いのではないでしょうか?
もちろん、犬も人間と同じように虫歯のようになったり、口臭が強くなってしまったりすることはあります。
人間との比較でいえば、犬は虫歯になりにくい代わりに、歯周病になりやすいという特徴があります。
アニコムの行った調査「アニコム白書2019」によると、犬の診療請求理由(TOP20)12位に歯周病/歯肉炎が入っており、1頭当たりの年間診療費:平均値 86,398円にもなります。
また、手術理由TOP10ならびに、入院理由TOP10は、いずれも歯周病/歯肉炎が1位になっています。
調査結果の概要
- 歯垢の沈着・歯石がみられる犬・・・全体の76.3%(3歳以上に限定すると80%以上)
- 口臭のある犬・・・6歳以上の犬の26.5%
- 口腔トラブルを抱えている犬・・・全体の約25%
参考:アニコム損保株式会社「76.3%が歯周病の予備軍、愛犬も歯みがきの習慣化を!」
つまり、ペットの犬のうち4頭に3頭は将来の歯周病予備軍であるということです。
歯周病とは、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)に歯垢中の細菌が原因となり歯肉が腫れたり(歯肉炎)歯を支えている歯周組織が破壊されてしまう(歯周病)病気のことです。
細菌が繁殖してしまうと、口の中が不衛生になり、歯周炎から歯周病へと進行してしまいます。
歯周病で通院した多くは歯石除去(スケーリング)や抜歯の処置を受けています。
これらの処置には全身麻酔が必要になるため、費用の面でも負担になります。
歯垢の沈着や歯石はそのまま放置しておくと、将来的には歯周病につながる可能性があります。
次のような症状が生じます。
- 口臭が強くなる
- 歯がグラグラする
- 歯茎が腫れる
- 歯茎から出血する
どれも、人間の歯周病と同じような症状であるため、イメージしやすいのではないでしょうか?
そして、さらに怖いのは歯周病が進行すると二次的な症状が起こることがあります。
犬の歯周病の主な二次的症状
- 鼻炎・・・歯茎の炎症が鼻腔にまで到達し、鼻から出血してしまうなどの症状が現れます。
- 根尖膿瘍・・・奥歯の歯周病が進行し、目の下あたりが膿んでしまいます。
- 下顎骨の骨折
さらに、全身に影響を与えることがあります。
犬の歯周病の主な全身に影響与える症状
- 心臓病
- 腎臓病
- 呼吸器感染症
歯周病は、高齢になればなるほどリスクが高くなります。
また、小型犬の方が歯周病を発症しやすいという特徴があります。
歯周病の予防には、日ごろからのケアで歯垢・歯石を付着させないことが重要です。
1-1. 歯ブラシでの歯磨きが理想的
犬の歯周病を予防するための理想的な方法は歯ブラシを使った歯磨きです。
歯周病は、放置しておくと全身麻酔をしたうえで、大掛かりな外科手術が必要になります。
さらに、手術を受ける場合、費用の面でも負担が非常に大きくなってしまいます。
そのような事態を防ぐためには、地道な作業にはなりますが毎日の歯磨きが重要です。
1-2. 歯みがきの開始時期と頻度
犬の歯周病は、高齢になればなるほどリスクが高まることを紹介しましたが、歯磨きはいつからスタートすれば良いのでしょうか?
結論からいえば、歯磨きの開始時期は「早ければ早いほど良い」です。
ただし、子犬の時期や歯磨きをしたことがない犬にとっては、歯磨きをすること自体が大きなストレスになってしまうことがあります。
犬が歯磨きを嫌がるようになってしまうと、歯磨きをすることが大変な作業になってしまい、飼い主さんにとっても継続することが難しくなってしまうため、まずは「歯磨き=楽しい」という感情を持てることを優先するようにしましょう。
「では、犬の歯磨きはどの程度の頻度ですればいいの?」
「臭いが気になったときだけ歯磨きをすればいいの?」
と、歯磨きの頻度はとても気になるところですよね?
結論を言えば、理想的な頻度は「1日に1回、少なくとも2日間に1回」です。
なぜなら、犬の口内では2日間で歯垢が歯石になってしまうためです。
歯石になってしまうと、歯磨きでは落とすことができなくなってしまうため、歯石化する前に歯垢を落としてしまうことが必要だということです。
2.犬の歯磨きのやり方・コツ
犬の歯磨きについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
慣れない方にとっては「大変そう」「どうやってやったらいいの?」という不安が強いかもしれませんね。
犬の歯磨きは、適切なやり方やコツを踏まえる場合とそうでない場合とで大変さが大きく異なります。
ポイントは「慣れ」と「楽しむこと」です。
この章では、無理なく犬の歯磨きをするためのやり方やコツについて解説します。
2-1. ポイント①歯を触れられることに慣れさせる
犬の歯磨きが難しい印象があるのは、歯を触れられることを嫌がる犬が多いためです。
犬が歯を触れられるのを嫌がらないようにするためには、次のステップで「慣れる」ようにすることがおすすめです。
- 好みのおやつを与える(まずは、犬の好きなおやつを与え、口を開かせます)
- 犬がおやつを食べている間に、唇をめくって歯茎にやさしくタッチします(最初から歯茎を触ると、犬が嫌がるかもしれません。そのときは、口周りをタッチすることからスタートしましょう。一般的に、犬は下あごを触られることを好むため、下あごからタッチすると楽しくトレーニングできます)
- おとなしく出来たら、ご褒美のおやつをあげてたっぷりと褒めます。
2-2. ポイント②歯ブラシで歯を触れられることに慣れさせる
歯を触れられるのに慣れてきたら、次は歯ブラシに慣れることも大切です。
犬にとって、歯ブラシは見たことのないものなので、慣れていないと口の中に入れられる際に恐怖を感じてしまうためです。
慣らし方のステップは、歯を触れられるトレーニングと同様です。
ガーゼで全体をふき取るところからスタートして、慣れてきたら歯ブラシに移行していきます。
おやつを使ったり、しっかり褒めたりして、できるだけ楽しみながらトレーニングできるよう創意工夫しましょう。
2-3. ポイント③おやつやご褒美を使って褒める・楽しむ!
歯磨きのトレーニングがうまくいくかどうかの大きなポイントになるのが、おやつやご褒美の選び方です。
歯や歯茎を触れられても夢中で食べるようなおいしいおやつなら、犬にとっても歯を触れられる恐怖心よりも楽しさや嬉しさが勝ります。
飼い主さんにとっても、愛犬がしっかりと協力してくれるので楽しみながらトレーニングを進めることができます。
しかし、どんなおやつを選べば良いのか迷う方も少なくないと思います。
ここで紹介したいのは、次のおやつです。
「コンボ プレゼント ドッグ おやつ」は、おいしさだけではなく、年齢・タイプ別でヘルスケアもできる総合栄養食の基準をクリアしたおやつです。
子犬や高齢犬(シニア犬)など年齢に合わせた健康維持としてのおやつとして、開発されたラインアップがあります。
もちろん、歯の健康や口臭などケアとしてのおやつもありますので、是非一度検討してみて下さい。
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「コンボ プレゼント ドッグ おやつ」シリーズ
●おやつでおいしくヘルスケア。
●食べきりサイズの小分けパック。
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●国産。
●総合栄養食の基準をクリア。
2-4. ポイント④嫌がるときには無理しない
口臭が気になっているときや、既にもう成犬になってしまっている場合には、早く歯磨きの習慣を身につけさせようと焦ってしまうかもしれません。
しかし、歯磨きトレーニングの鉄則は「犬が嫌がるときには無理しない」です。
というのも、犬が嫌がるときに無理に歯磨きをすると、犬が「歯磨き=イヤなもの・不快なもの・怖いもの」と認識してしまいやすいためです。
犬にとって歯磨きがつらいものになってしまったら、歯磨きのたびに大変な作業を強いられることになってしまい、飼い主さんにとっても犬にとってもその都度大変なストレスがかかってしまいます。
従って、犬がどうしても嫌がるときには時間や日を改めたり、おやつやご褒美を変更したりして改めてチャレンジしましょう。
3.犬の歯磨きグッズやおやつ・ケア用品の選び方
歯磨きをスムーズに進めるためには、歯磨きグッズの選び方も重要なポイントです。
というのも、グッズを使用するかしないか、グッズを犬が喜んでくれるかどうかで、歯磨きの楽しさが大きく変わるためです。
この章では、歯磨きグッズやおやつ・ケア用品(歯磨き粉)の選び方について解説します。
3-1. ドッグフードは歯の衛生に配慮したものを
歯の健康を考えるときには、一般的には「食べた後」の対策を考えがちです。
しかし、食後について考えるのと同時に「何を食べるべきか」について考えることも大切です。
ドッグフードの中には、歯の衛生・健康に配慮した商品も発売されています。
例えば、歯の健康や口臭が気になる犬には、「ビューティープロ ドッグ 歯の健康 1歳から」がおすすめです。
特殊形状歯磨き粒のため、噛んで割れた時に歯垢を落とします。
口腔内環境を維持する素材グロビゲンPGを配合し、愛犬の歯の健康維持をサポートします。
ビューティープロ ドッグ 歯の健康 1歳から
ビューティープロ ドッグ 歯の健康 1歳から
●獣医師監修。
●関節・皮膚・被毛の維持にコラーゲン3000mg/kg配合。
●歯にフィットする特殊形状粒。噛んで歯垢を除去し、口臭をケア。
●グロビゲンPG配合。卵黄粉末配合。口腔内環境の健康を維持。
●総合栄養食。
3-2. 歯磨きのしつけに使用したいおすすめのおやつ
歯磨きのトレーニングをする際にはおやつが効果的ですが、おやつに含まれる糖分やカロリーも気になるものです。
前提としては先に紹介したように、犬が楽しく歯磨きのトレーニングを進められるようにすることが最も重要ですが、カロリーケアや歯垢のケアが同時にできればトレーニングがさらに楽しくなります。
こうしたトレーニングに最適なおやつとしては、歯磨きガムが挙げられます。
歯磨きガムには、歯垢のケアや口臭ケアに対応した成分が配合されたものが多数あります。
また、カロリーが控えめで犬にとって味がおいしくなるようにも工夫されているため、歯磨きのトレーニングに最適です。
3-3. 歯磨き粉はどんなものがいい?
歯磨きをするときには、歯磨き粉を使用する方が一般的ですが、どれを選んでも良いというわけではありません。
せっかくなら、毎日の歯磨きを楽しめるような歯磨き粉を選ぶべきです。
ポイントは、次の2点です。
・添加物ができるだけ少ないものを選ぶこと
犬は口をゆすぐことができないので、歯磨き粉の成分をそのまま飲み込んでしまうことになります。市販品の歯磨き粉には様々な成分が配合されており、商品によっては安全性が十分に確保されているとは言えないものもあります。特に心配に思う方は、かかりつけの動物病院などで相談して、安全性に納得したうえで歯磨き粉を使用しましょう。
・おいしい味のする歯磨き粉を使用すること
人間の歯磨き粉はミント味のものが多いですが、犬にとってミントの味は刺激が強く不快感が強いようです。比較的マイルドな味の、愛犬が嫌がらない歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
4.歯石がたまっているなら動物病院で歯石除去の相談を!
歯垢が歯や歯茎に沈着して歯石になってしまうと、歯磨きをしてもきれいに取り除くことができなくなってしまいます。
犬はわずか2日間で歯垢が歯石化してしまうため、歯垢ができやすいという特徴がありますが、歯石ができてしまった場合には無理に歯石を取ろうとせず動物病院に相談をしましょう。
ニーズの増加もあり、歯石の除去は比較的容易に行えるようになっています。
また、麻酔をしてから施術を行うことで、犬への負担も最小限に抑えることが可能です。
ただし、歯石除去ができるからといって、歯磨きを怠っても問題ないというわけではありません。
むしろ、歯石除去の施術をしても、歯磨きをしなければすぐに歯石ができてしまうため、日常的な歯磨きは不可欠です。
「今の歯石をどうするか?」ということだけではなく
「今後、口腔内を健康に保つにはどうしたらいいか?」
「犬が長く健康でいられるようにするにはどうすれば良いか?」
という観点で、動物病院と相談することが大切です。
歯磨きをしっかりやっていても誰でも完璧というものではありません。
例えば、歯の内側を磨くことはとても難しいことですよね。
また、飼い主さんが神経質になり、飼い犬の歯を磨きすぎてしまい歯や歯肉を傷つけてしまっていたということもあります。
定期的な健康診断やワクチン接種などの時に、獣医さんにお口の中もチェックしてもらうと安心です。
歯垢・歯石の付き方やケアの期間は、歯並びや犬種によっても違うためしっかりみてもらいましょう。
5.まとめ
犬は、歯周病のリスクが非常に高いことで知られています。
歯や歯茎に付着した歯垢がわずか2日間で歯石になってしまうので、ちょっとの間ですぐに歯周病予備軍になってしまうというリスクがあります。
データ結果でも4頭のうち3頭の割合で、犬は歯周病予備軍となっていました。
犬の歯周病を予防するために大事なことは、毎日の歯磨きです。
犬は元々、口の中を触れられたり、モノを入れられたりすることを嫌がるため、毎日の歯磨き(少なくとも2日に1度)を楽しくストレスのないものにするためには「歯磨き=楽しい」という印象を犬に与えることが大切です。
記事で紹介したトレーニングを実践し、さらにグッズや適切な歯磨き粉などを使用して、ストレスなく歯磨きができるように対応していきましょう。
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