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犬がごはんを食べないときの5つの対処法と注意すべきこと

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犬がごはんを食べないときの基本的な対処法には、この記事で紹介する5つの方法があります。
愛犬が急にごはんを食べなくなってしまった時には、様々な不安が頭をよぎると思います。
「病気になってしまったのではないだろうか?」
「このままずっとごはんが食べられなかったらどうしよう?」
「一体どのような対処をとればいいんだろう?」
そのような不安や疑問を解消していただくため、対処法を5つにまとめました。
この記事を参考にしながら、一つひとつ対処法を試していただけたら、きっと不安や疑問については解消していただけることでしょう。

1.犬がごはんを食べない時にはどのような対処ができるか?

犬がごはんを食べない時には必ず原因があるので、何らかの対処をする必要があります。

考えられる対処法を先に紹介すると、次のような対処法があります。

  • フードを変える
  • フードの与え方やしつけを変える
  • ストレス要因を取り除く
  • 運動量を増やす
  • 動物病院を受診する

飼い主さんから見れば、急に犬がごはんを食べなくなってしまうと「病気かもしれない!?」と焦りや不安を感じてしまいがちですが、犬がごはんを食べなくなる要因は様々です。

もちろん、動物病院に行って獣医師の指示に従えば、確実性の高い対処ができますが、飼い主さんの身近な部分でもできることはたくさんあります。

「では、どのように対処法を進めていけばいいの?」
「具体的にどんな対処法があるの?」
「気軽に動物病院に行くのはよくないの?」

など、疑問が尽きないと思いますので、次の章以降で一つひとつの対処法について詳しく解説していきます。

2.対処法① フードを変更する

原因の1つが、フード(ごはん)の内容そのものに問題があるケースです。

「ついこの前までおいしそうに食べていたのに・・・」
「ペットショップで人気のフードで、友達の愛犬もおいしそうに食べていたのに・・・」

などのように思われることもあると思いますが、犬のその時の状況や年齢・味覚の好みによって、食べるか食べないかは大きく左右されます。

2-1. 好みの変化や加齢が原因の場合

犬は、急に味の好みが変わったり、加齢によって食べるものが変化したりすることがあります。

また、同じフードを何ヵ月も食べ続けていると、飽きてしまって食いつきが悪くなってしまうこともあります。

このようなときの対処法は以下の3点です。

・ドッグフードを変更してみる

いつもとは違うドッグフードに変更することで、見違えるように食欲が出ることがあります。ドッグフードを選ぶときのポイントは、栄養バランス・おいしさ・安全性(添加物の有無や内容)があります。飽きが来ないように、複数の種類のフードをローテーションすることも大切です。

・ごはんにトッピングを加える

ごはんにお肉や魚・野菜・チーズなどのトッピングを加えることで、味にバリエーションを持たせます。好みのものをトッピングすることで、犬の好みのごはんになり、食いつきが良くなることがあります。

・年齢に合ったドッグフードを与える

犬は年齢によって必要な栄養素の量が異なります。また、消化機能を始めとした体の機能も変化します。従って、年齢に応じたドッグフードを選ぶこともとても大切です。特に、離乳食から子犬になるとき、成犬から高齢犬(シニア犬)になるときなど、ステージが変化するタイミングでは、様子を見ながらフードを切り替えましょう。

2-2. フードに対して警戒心を持っている

フードの切り替えをするとき、犬は警戒心から口をつけない時があります。

警戒心からフードを食べない時には、少しずつ警戒心を解いていくことが大切です。

手順としては、元々上げていたフードから新しいフードに一気に切り替えるのではなく、新しいフードと元々のフードを一緒に出すようにすると良いでしょう。

7日から10日くらいかけて、少しずつ新しいフードの割合を増やしていき、最終的に新しいフードの割合を10割にする、といった流れで移行させます。

3.対処法② フードの与え方やしつけを変える

続いて、フードの与え方やしつけの仕方による対処法について解説します。

同じフードでも、与え方や愛犬との接し方で食べるようになることもあるので、一つひとつ試してみてください。

多くの飼い主さんが不安に思われている「わがまま」への対処法についても、この章で詳しく解説しています。

3-1. わがままへの最初の対処は様子を見ること

犬は「かまってほしい」などの気持ちから、ごはんを食べずに遊びたがる時があります。

一般的には「わがまま」とされる行動です。

このようなわがままに対する最善の対処法は、様子を見ることです。

ごはんを食べないからと言っておやつを上げてしまうと、ごはんを食べずにおやつばかり欲しがるようになってしまうことがあります。

おやつは、たとえ与えるにしても少量にとどめるように、意識しましょう。

また、ごはんを出すときに、万が一犬が食べなくても10分程度を目安に器を下げるようにしましょう。

というのも、フードを出しっぱなしにしておくと「いつでも食べられる」と犬が判断をして、結局ごはんを食べなくなってしまうことがあるからです。

やや長期戦になってしまうこともありますが、このように様子を見ながら犬のわがままについては対処していきます。

わがままなのか、病気や体調不良なのかの見極めが難しい部分なので、判断のためのポイントを3つ紹介します。

  • 普段通り元気にしている
  • 下痢や嘔吐などの症状が出ていない
  • 水やおやつは口にする

これらの場合には、病気というよりわがままの可能性が高いので、一旦様子を見ても問題ないでしょう。

3-2. ドライヤーなどで温めて香りをたたせる

犬がわがままからごはんを口にしない時には、ドライヤーで温めて香りを立たせてあげるのも効果的です。

においによって食欲を呼び起こして、食いつきを良くする方法です。

香りをたたせるのが効果的な理由は、犬の嗅覚がとても強いからです。

においの種類によって異なりますが、犬の嗅覚の鋭さは人間の100万~1億倍ともいわれています。

ですので、ドライヤーで温めたり、少し電子レンジでチンをしたりする程度で、敏感に匂いの差を感じて食欲を刺激されるということです。

3-3. フードの硬さや食感をチェック

続いて、チェックしたいのはフードの硬さや食感です。

犬は、食感を非常に重視するからです。

ぬるま湯でふやかして柔らかくしたり、水分を加えて柔らかくしたりすることで、同じフードでも食べるようになることがあります。

あるいは、カリカリのドッグフードだけではなくウェットタイプのドッグフードを与えてみるのも効果的です。

3-4. フードを手であげてみる

犬が不安を感じている時や甘えたい気持ちの時には、フードを手であげると安心して食べることがあります。

ただし、注意点としては手でご飯をあげるのが習慣化してしまうと、器でごはんを食べたがらなくなってしまうことがあります。

子犬や病気で弱っている時など以外は、あまり手でフードをあげる方法に頼らない方が良いかもしれません。

とはいえ、不安を感じている犬をそのままにしておくのもかわいそうなので、様子を見ながら対処することが重要です。

4.対処法③ ストレス要因を取り除く

引っ越しなどの環境の変化や運動不足などによって、犬がストレスや不安を感じていることもあります。

このような場合には原因を特定して、ストレスや不安の原因を取り除いたり、気持ちに寄り添ってあげたりすることが効果的です。

犬のストレス要因

  • 環境の変化(引っ越し・模様替え・家族やペットが増える・進学や就職などで家族が家を出る)
  • 飼い主の家族間の不仲や喧嘩など・運動不足や過度な運動
  • 加齢や体調不良
  • 疾患などからくる不安
  • ペットホテルに預けられるなど、寂しさを感じる場面があった
  • 地震や雷などの大きな物音など、恐怖を感じる体験をした

引っ越しや恐怖の体験など、原因を取り除くことができないものについては、普段以上に甘えさせてあげたり、一緒に遊んだりするなどの対策が効果的です。

ストレスの解消についても時間がかかってしまう場合がありますが、気長に対応することが大切です。

5.対処法④ 運動量を増やす

運動量が減少してしまうと、消費カロリーが少なくなり食欲が落ちてしまうことがあります。特に老犬や室内犬の場合、どうしても運動不足になりがちです。

運動不足を解消するための対策

  • 散歩の量を意識的に増やす(老犬やケガをしている犬の場合は、ハーネスや車いすなどを使って、負担のないように配慮する)
  • 室内での遊びを積極的に取り入れる(おもちゃを投げて取ってきてもらう、など)

室内での遊びは、雨や雪などの悪天候で散歩が思うようにできないときの、ストレス解消にもなるので、2~3の遊び方を押さえておくことをおすすめします。

6.対処法⑤ 動物病院を受診する

対処方法に迷うときや病気が心配な時には、動物病院を受診しましょう。

まずは、犬に病気が疑われないかを観察しましょう。

病気が疑われる症状

  • 食事だけではなく、水も飲まない
  • 明らかに元気がない(ぐったりしている・寝てばかりいる・呼びかけても反応が鈍いなど)
  • 下痢や嘔吐などの症状が出ている

これらの症状がみられる場合、早期に回復するためにも症状を軽く抑えるためにも、少しでも早く動物病院を受診するのがおすすめです。

また、飼い主さん自身が安心感を得るという点でも、動物病院にて獣医師の先生の指示・アドバイスを受けることは大きな意味があります。

上記のような症状が出ていない場合でも、不安に感じるときには遠慮せずに、動物病院を受診するように心がけましょう。

7.犬がフードを食べない時に注意すること

犬がフードを食べないときの対処法は、次の通りです。

  • 様子を見ながらフードの内容や与え方を工夫したり、ストレスの要因を見直したりする
  • 動物病院を受診する

この時に注意したいのが、フードの与え方の工夫やストレスの軽減などは、長期的な対応になってしまうものもあるということです。

「ご飯が食べられていないと必要な栄養が摂れないから、そんな悠長なことは言っていられない」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方に、一つの目安を知っていただけるように、犬がフードを食べないときの注意点について解説します。

7-1. 絶食期間は最大2日間

犬種や年齢にもよりますが、犬が絶食しても問題ないのは最大2日間です(ただし、この間全く水が飲めないときや、老犬で体力が弱っているときなどは、より早めの対処が必要です)。

従って、1~2回食事を全く食べなかったとしても、すぐに健康に大きなトラブルが生じるというわけではありません。

健康な成犬の場合は最大2日間、子犬や老犬の場合は最大1日間など、ご飯を食べられない期間がどの程度続いたら、動物病院を受診すべきかの目安を、決めておくとスムーズに行動が取れます。

確実性の高い方法としては、どの程度ご飯を食べなかったら受診すべきかを、動物病院に確認しておくことです。

7-2. 水を飲めているかをチェック

ごはんを食べないだけではなく、水も飲まない状態はあまり望ましくありません。

  • 病気が潜んでいる可能性があること
  • 水を飲まないことによって、脱水症状を招く可能性があること

いずれにしても水が飲めない時には早急な対処が必要なので、動物病院を受診してください。

受診までの間に、次の対策が取れる場合もあります。

  • スポイトなどの器具を使って水分を与える
  • 水に果汁を加えるなどして味をつける

※症状や原因が分からないときや不安に感じるときには、獣医師の指示を受けてから、水分を与えるようにしましょう。

7-3. メスはヒートの可能性も

メスの犬は、ヒート(生理)の前後に食欲が変動することがあります。

また、ヒートの状態のメスと一緒にいるオスも、興奮から食欲が狂うことがあります。

この場合の食欲不振は一時的なものなので、特に心配する必要はありません。

8.まとめ

犬がごはんを食べなくなってしまったときには、飼い主さんも大きな不安を感じるものです。

しかし、犬がごはんを食べない時には必ず原因があるので、原因を特定して対処や犬の気持ちに寄り添うように意識しましょう。

ごはんを食べない要因のなかで、多くの飼い主さんが特に心配に思うのは、病気とわがままではないでしょうか?

病気の場合には、一刻も早く元気になってほしいものですし、わがままの場合には、飼い方や育て方を改めなければならないのかと、不安になってしまうものです。

病気の場合には、早急に動物病院への受診が必要ですし、わがままに対しては、様子を見ながら対処していく必要があります。

愛犬がごはんをおいしく食べられるように、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

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