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【愛犬の肥満解消法】放置しておいたときの4つのリスクと対処法を徹底解説

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ちょっと太り気味の犬はとても愛くるしいものですが、健康面を考えた場合には肥満はあまり望ましいものではありません。
人間と同じように、犬にとっても肥満はさまざまな病気を引き起こしてしまったり、寿命が短くなってしまう可能性があったりするなど、デメリットが非常に大きいためです。
そして肥満を解消するには、様々な対処法に取り組む必要があります。
この記事では、肥満を放置しておいたときの4つのリスクと、飼い主が取り組むべき対処法について解説します。
新型コロナウイルスの脅威により家庭にいる時間が増えてしまい、ついおやつを与えすぎている方など、犬の肥満が気になり始めている方は、是非参考にしてください。

1.犬の肥満度合いは「BCS」で簡単にチェックできる!

ご自身の愛犬が、「肥満なのかそうではないのか?」といったことは客観的な視点で判断しづらいのではないでしょうか?

もちろん、見た目や体重は一つの目安にはなりますが、犬種によっても個々の犬によっても理想的な体重は異なります。

「肥満は避けたいなあ」という心配と「ウチの犬は、肉付きが良いのかなぁ?それとも、少し肥満ぎみなのかなぁ?」という思いとの間で、考えが揺れ動いている飼い主さんも多いのではないでしょうか?

そんな時に、簡単にチェックできる判断の目安があれば便利ですよね?

判断のポイントとして使用できるのは「BCS(ボディ・コンディション・スコア)」です。

BCSとは、犬にとってのBMIのようなもので、体型の見た目に基づいて1~5の5段階で体型を表すものです。

BCSの概要

1:痩せ

肋骨・腰椎・骨盤が外から容易に見える状態。触っても脂肪が分からない。

2:やや痩せ

肋骨が簡単に触れられる体型。上から見たときに、腰のくびれがよく見える。

3:理想的

過剰な脂肪の沈着なしに肋骨が触れる体型。横から見たときに、腹部が吊り上がっている状態。

4:やや肥満

脂肪の沈着はやや多いが、腹部は簡単に触ることができる。腰のくびれは見られるものの、目立たない。また、腹部の吊り上がりもわずかながら見られる状態。

5:肥満

厚い脂肪に覆われており、肋骨が容易に触れない。腰のくびれはほとんど見えない。腹部の吊り上がりも見られない。(むしろ垂れ下がっていることもある)

以上の基準をもとに、ご自身の愛犬の体型をチェックしてみましょう。

2.犬の肥満の原因として考えられること

肥満は年々増加しており、問題視されています。

肥満は、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランスで生じます。

肥満には、基本的に何らかの原因が考えられます。

原因を知ることでどのような点に注意すべきかが分かるようにもなり、肥満解消のきっかけにすることもできます。

この章では、犬の肥満の原因として考えられることを5点紹介します。

2-1. 要因① ごはん・おやつの与えすぎ

肥満の原因として、まず考えられるのは摂取カロリーが多すぎるケースです。

犬もごはんやおやつの分量が多すぎた場合には、余ったカロリーがそのまま脂肪となり、肥満を招いてしまいます。

人間の肥満と同じ仕組みであるため、非常にわかりやすいのではないかと思います。

犬の場合、気を付けていてもついご飯やおやつを与えすぎてしまうことがあるので注意が必要です。

  • 犬からごはんやおやつをおねだりされると、ついかわいくてあげてしまう
  • 特に小型犬の場合「ちょっとだけ」のつもりでおやつをあげても、カロリーオーバーになってしまうことが多い
  • 自分では気を付けていても、家族が犬にごはんやおやつをあげすぎてしまう
  • 最適なごはん・おやつの分量を飼い主が把握していない

ごはんやおやつの分量は、パッケージに記載されているので、改めてご自身の愛犬の適量をチェックしましょう。

2-2. 要因② ごはん・おやつの内容

ごはんやおやつの内容も、肥満のリスクが高まる要因の一つです。

肥満のリスクが高まる可能性のあるごはん・おやつの具体例は以下の通りです。

  • 高カロリーなごはん・おやつ
  • ジャーキーなどの大きなおやつ(サイズが大きいものは、1本丸ごと与えてしまうとカロリーオーバーになりやすい)
  • 甘いものなど

偏食の犬の場合、ごはんやおやつがこれらの高カロリーな食材に偏ってしまうことがあります。

2-3. 要因③ 運動不足・散歩不足

運動不足や散歩不足も肥満の要因の一つです。

基本的に、ドッグフードのパッケージに書かれている「適量」は、平均的な運動を行なった場合の分量で記載されています。

注意したいのは、犬の種類によって適切な散歩の量が異なることです。

目安の散歩量

・小型犬・・・1日30分程度。室内の運動でも十分な場合もありますが、屋外の方が刺激が多く、カロリーを消費しやすいという特徴があります。

・中型犬・・・1日1時間程度。ストレス解消のためにも、時々ドッグランなどを利用して全力で走れる機会を設けると良いでしょう。

・大型犬・・・1日1~2時間程度をゆっくり散歩する。

お散歩は、筋肉の維持のための適度な運動として、とても重要です。

肥満が気になる方は、散歩の量が適切であるかどうかについてもチェックしてみましょう。

2-4. 要因④ 去勢手術・避妊手術

病気の予防などの観点から去勢手術・避妊手術が推奨されていますが、手術後にはホルモンバランスが変化して、食欲が増すことがあります。

また、活動量が低下して必要なカロリーは少なくなります。

そのため手術前と同じ量の食事を与えていると肥満になることがあるのです。

海外の研究結果では、避妊手術をした犬は雌で1.2倍、雄で3.0倍、手術をしていない犬よりも肥満のリスクが高いという報告があります。

去勢手術・避妊手術については獣医師に相談してみましょう。

2-5. 要因⑤ 病気

肥満には、重篤な病気が隠れていることがあります。

例えば、内分泌系の病気にかかっているときに、肥満状態になったり、皮膚や内臓が腫れて肥満のように見えてしまったりすることがあります。

病気が原因で肥満になってしまう場合は、カロリー摂取量は多すぎず、運動不足になっていない状態でも、肥満を招いてしまうという特徴があります。

肥満につながりやすい病気は、次の通りです。

・糖尿病(初期)
持続的に血糖値の上昇・尿糖がみられる。水を飲む回数や尿の回数が増えるという特徴があります。

・クッシング症候群
水を飲む回数や尿の回数が増えるという特徴があります。体毛が抜けたり、食欲が旺盛になったり、顔がむくんでしまったりするときにクッシング症候群が疑われます。

・インスリノーマ
インスリノーマとは、すい臓にできる腫瘍のことです。犬の場合、発症すると悪性の腫瘍であるケースが大半です。

・甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌量が低下することで、元気がなくなってしまう病気です。顔つきがぼんやりし、活動量が低下し、脱毛や暑い時期でも寒がるなどの特徴がみられます。

3.肥満を放置してはならない4つの理由

「肥満」というと聞こえは悪いですが、少し肉付きの良い犬は、とても愛くるしく、かわいらしいものです。

とはいっても、犬の健康面や日々を楽しく過ごすことを考えると、肥満状態をそのままにしておくことには大きなデメリットがあります。

この章では、肥満を放置してはならない4つの理由について解説します。

3-1. 肥満の犬は健康寿命が短い

健康寿命とは、健康でいる期間のことをいいます。

肥満はさまざまな生活習慣病につながり、重篤な病気の危険因子でもあります。

肥満の犬の健康寿命は、人と同様短くなってしまいます。

健康寿命を延ばすことは、何より「一日でも長く、楽しく元気に一緒に暮らしたい」と考える飼い主さんにとって、非常に貴重な時間を延ばすことに間違いありません。

3-2. 肥満が尿路結石や様々な疾患の原因になってしまうことがある

肥満は、尿路結石のリスクを高めるとの指摘もあります。

尿路結石の原因は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、リン酸マグネシウムアンモニウム、尿酸などの物質が尿中で飽和状態になり、結晶化したものです。

これらの尿路結石の材料となる成分を含む食べ物の食べ過ぎには注意しましょう。

特に、シュナウザー、シェルティ、シー・ズーなどは、肥満によって尿路結石ができやすい犬種といわれています。

肥満は、心臓病、高血圧、糖尿病、高脂血症などの様々な疾患のリスクを高める原因であるともいわれています。

3-3. 肥満により関節炎になりやすい

肥満によって、体全体に脂肪がついてしまうと、重さにより関節や骨に負担がかかりやすくなってしまいます。

関節痛が慢性化すると、痛み止めの治療をしたり、サプリメントを飲んだりするなどにより、日ごろから痛みのケアを行わなくてはならなくなります。

また、立ち上がれなかったり、歩けなかったりするほどの痛みが生じてくると、外科手術が必要になってしまうこともあります。

3-4. 悪循環に陥ることがある

肥満は、問題が重大になってしまう前に適切に対処をすることが大切です。

肥満状態になってしまうと、悪循環に陥ってしまう可能性があるためです。

例えば、体重を管理するために重要なポイントになるのは適度な運動ですが、肥満状態の犬は運動すること自体がおっくうになってしまいます。

また、散歩をしっかりさせようと思っても、関節などに負担がかかってしまい、体が不調で十分な散歩ができなくなってしまいます。

ですので、理想をいえば肥満になってしまう前に対処するのが望ましいといえます。

もし既に肥満の場合でも、悪化させてしまう前に1日でも早く肥満解消に取り組むように強く意識しましょう。

4.肥満の対処法のポイント

では、肥満の対処を進めるために、飼い主としてはどのように対処を進めていくべきでしょうか?

この章では、肥満対処法のポイントを3点紹介します。

4-1. 食事やおやつを変更する

運動そのもので消費されるカロリーを増やすことは難しいため、食事やおやつによる摂取カロリーを減らすことが必要になります。

摂取するカロリーを減らすためには、食事の量を変更するか、食事の内容を低カロリーのものに変更するかのいずれかです。

食事の量を減らすことはおすすめできません。

なぜならば、必要な栄養素が不足してしまうからで、また、それ自体が大きなストレスになってしまう可能性が高いためです。

極端に過剰な量を与えている場合には、量の調整ももちろん重要になりますが、飼い主さんにとって比較的取り組みやすい方法は、食事の内容を低カロリーのものに変更することです。

食事の量を減らすことは、それ自体が大きなストレスになってしまう可能性が高いためです。

また、肥満解消のタイミングで食事やおやつの内容を改めて考えることにより、栄養バランスを考え直すきっかけにすることもできます。

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4-2. 飼い主さんの意識を変える

犬の肥満の原因はさまざまですが、大半の解消方法で共通しているのは飼い主さんの「肥満を解消する」という強い意志があれば取り組み可能であることです。

従って、飼い主さん自身が肥満を強く問題視して、改善に向けて取り組めるかどうかがダイエット成功の可否を決定づけるといっても過言ではありません。

食事の量を守ることや、おやつを与えすぎないこと、しっかりと散歩をすることなどは、時には強い決意が必要とされることもあります。

挫折してしまわないようにするために、しっかりと意識を変えて取り組みましょう。

4-3. 家族に協力を求める

犬の肥満解消のためには、家族の協力も不可欠です。

「自分自身が一生懸命、犬の食事制限を頑張っていても、見ていないところで家族が犬におやつを与えていた」といったケースはとてもよくあるケースです。

家族全員に、肥満解消の大切さを伝え、徹底して協力してもらうようにお願いしましょう。

また、散歩をしたり一緒に遊んだりすることで、運動不足の解消にもつながります。

家族で協力して散歩をするなど、一人に負担がかからないようにすることで、無理なく散歩を続けることにもつながります。

5.まとめ

犬の肥満には、次の4つのリスクがあります。

①健康寿命が短くなる

②尿路結石や様々な疾患の原因になることがある

③関節炎を招いてしまう

④悪循環に陥ってしまう

このようなリスクを回避するためには、肥満を解消するしかありません。

肥満を解消するために重要なことは、摂取カロリーを抑えることと運動不足を解消することです。

これらのことからも、体重管理は健康な状態で長生きしてもらうための基本といえます。

家族の方への協力を依頼しながら、この記事で紹介した方法をぜひ試してみてください。

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