ペットフードについて

国産キャットフードは安全?特徴や選び方を解説

#キャットフード #国産のキャットフード

「国産のキャットフード」を目にしたとき、以下のようにまったく真逆の印象をもつ方がいます。
「国産のキャットフードだから安心」
「国産のキャットフードは不安・・・」
キャットフードの特徴は商品ごとにそれぞれ異なるため、どちらの考え方が正解であるともいえません。
そもそも、キャットフードを「国産」としてひとくくりに考えること自体、偏ったものの見方であるといえます。
この記事では、ペットフードメーカーとして50年以上の歴史をもつ「日本ペットフード株式会社」が、国産キャットフードの概要を解説いたします。
猫にとって本当によいキャットフードの選び方についても解説していますので、キャットフードの安全性に不安をもっている飼い主さんもぜひ参考にしてください。

1.国産キャットフードの概要

キャットフードの「国産」「海外産」について、深く意識したり違いを調べたりしたことはありますか?

この章では、国産キャットフードはどのようなものかについて概要をご紹介します。まずは国産キャットフードとはどのようなものであるかを理解しておきましょう。

1-1. そもそも国産ってどういう意味?

国産のキャットフードとは、フードの最終加工が日本国内でおこなわれたフードのことです。

日本国内のメーカーが販売している多くの商品が「国産」をうたっています。

例えば、チキンを主原料としたキャットフードの場合、国産のチキンを使用しているとは限らず、国内の工場で加工・成形されたフードであるという意味です。

もちろん、主原料に限らず配合されている穀物や添加物などすべての原材料について同じ定義があてはまります。

1-2. 法整備がやや遅れている

現在の日本では、ペットフード安全法という法律によって安全基準が規定されています。

例えば、毒性のある物質の使用が禁止されていたり、使用量に制限がかけられていたりするなどの規定がされています。

また、健康被害防止の必要性が生じた際に、メーカーは製品を回収しなくてはなりません。

「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」が施行されたのは、2009年です。

2007年に、アメリカで中国原産のフードに有毒物質が含まれており健康被害が起きるなどしたため、世界的に法整備の必要性が叫ばれた状況下で法律が施行されました。

ペットフードの安全性に関する基準ができたのはごく最近のことです。

1-3. 安全基準は決して高くない

日本のペットフード安全法は、海外(特にヨーロッパ)のペットフード安全性を規定した法律と比較をすると、基準が緩いとの指摘もあります。

基準が緩いとされるポイントは、以下の点です。

  • 添加物の基準値が厳しくない
  • 原材料などが明記されていないキャットフードでも販売可能(ほとんどのフードに記載はある)

法律で整備しているのはあくまでも「最低限」の水準であり、本当によいフードを作るには各フードの企業努力にゆだねられているのが現状です。

そして、消費者である飼い主さんは優れたフードを見極める目をもつ必要があります。

1-4. 食いつきのよいフードが多い

国産フードの傾向として、食いつきを重視する傾向が強いです。猫は気まぐれな性格なので、食事についても食いつきが悪くて栄養不足になることもあります。

したがって、食いつきがよいのは基本的にはよいことですが、注意点もあります。

食いつきをよくするために、人工の香料を用いて香りがつけられていることもあるためです。

香料がすべて危険性のある物質というわけではないものの、安全性より食いつきが重視されているフードは避けた方がよいでしょう。

2.安全な国産フードを選ぶための大切なチェックポイント

結局のところ、国産キャットフードの安全性や品質は商品次第ということです。

では、飼い主さんとしてはフードのどのような部分に着目すればよいのでしょうか?

この章では、飼い主さんが安全なフードを選ぶためにチェックすべきポイントを解説します。

2-1. 原材料表示

食品の安全性を判断する材料の一つが、原材料表示です。

キャットフードは、パッケージに必ず原材料をすべて記載しなければならないことになっていますが、メーカーによって表示の基準は異なります。

「肉類」「魚介類」のみの記載であり、主原料がポークなのかチキンなのかわかりにくい記載になっていたり、使用されている油の種類が不明瞭なフードもあります。

原材料を飼い主さん自身でチェックして、安全なフードを選びましょう。

2-2. 食品添加物

食品の安全性を調べる際に非常に重要な点が、使用されている食品添加物です。

上述のとおり、日本のペットフード安全法は海外の基準と比較すれば厳格ではないため、危険性があるといわれる添加物のなかにも許容されているものがあります。

酸化防止剤:脂質を傷みにくくするために使う人工酸化防止剤

  • エトキシキン・・・過剰摂取をすると腎臓に悪影響を及ぼすケースがあります
  • BHA・・・ラットによる実験で、健康に悪影響が生じた事例があります
  • BHT・・・高濃度で接種した場合、犬が下痢をするとの報告があります

上記の3つの添加物について、基準値が指定されているものの、使用自体は制限されていません。

酸化防止剤は天然由来のビタミンE(ミックストコフェロール)などを使っているものを選びましょう。

ペットフード安全法により、必ずどのような添加物が使用されているのかを義務付ける表示になっているため、気になる方は上記の添加物が入ったフードを避けましょう。

2-3. 価格

安全性を測るうえで、キャットフードの販売価格も参考になります。

もちろん、価格は安価方が「お買い得」に思えるでしょう。

しかし、他のキャットフードと比較をして圧倒的に安価場合には、以下の点に注意する必要があります。

  • 原材料のコストがカットされている(安価な穀物が中心で、高品質なたんぱく質の含有量が少ない)
  • 保管方法や流通のうえでのコストがカットされていて、適切に商品が管理されていない

これらのキャットフードは、安全面で大いに不安が生じるため、飼い主さんが値段だけをみてキャットフードを選ばないように注意しましょう。

2-4. メーカーの姿勢

メーカーの信頼性をチェックする際には、メーカーのホームページをチェックすると効果的です。

国産のキャットフードメーカーの場合は、海外のメーカーと異なり日本語で情報が記載されています。

例えば、ISOを取得して基準を満たしているメーカーなどは、安全に対する意識や技術が非常に高いと期待されます。

3.国産キャットフードより海外製の方が安心?

「国産のキャットフードは、不安だから海外産のフードを購入したい」上記のような考えをもつ方もいます。

そのような考え方の是非について、チェックしていきましょう。

3-1. 海外のキャットフードだから安全というわけではない

海外のフードと比較すると国産のキャットフードは基準が緩いといわれるものの、海外のフードを選びさえすれば安心できるともいいきれません。

そもそも、海外のフードといっても国によって基準は異なります。

また、基準が厳しいといわれるイギリスであってもエトキシキン・BHA・BHTなどの酸化防止剤の使用が全面的に禁止されているわけではありません。

結局のところ、安全なキャットフードを選ぶためには個々にキャットフードの原材料をチェックして判断しなくてはなりません。

3-2. 原材料表示が自分でチェックできない

キャットフードの原材料や安全性をご自身で判断する場合、大きなネックになるのが言語です。

海外のキャットフードは、当然ながらパッケージが現地母国語の表記です。

輸入業者などによって原材料などの記載がされていることもありますが、言葉が理解できなくてホームページの情報などがチェックできないケースは多々あります。

国によってそれぞれ安全基準も異なるため、現地の言葉がわかりその国ではペットフードにどのような基準が設けられているのかを理解している場合のみ、安全にフードを使用できるといえるでしょう。

3-3. 価格が高い

海外製のこだわりをもって作られたペットフードは、国産のペットフードと比較をするとかなり割高です。

グレインフリーのフードなどは国産のペットフードでも比較的割高ですが、海外産の場合は輸入の輸送費などもプラスされます。

したがって、ムリなく長く続けられるか否かを確認する必要があります。

4.国産のキャットフードより手作り食の方が安全?

「市販のキャットフードと手作りのごはんとを比較したら、どうなんだろう?」

と考える方もいらっしゃるかもしれません。

この章では、国産キャットフードと手作り食とを、安全性の観点から比較します。

4-1. 手作り食は栄養バランスの管理が難しい

手作り食において、ネックになるのが栄養のバランスです。

猫の場合、以下の点に注意しなくてはなりません。

  • 高たんぱく(ただし、年齢に応じたバランスの調整が必要)
  • 塩分摂取を極力避ける
  • ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取する
  • タウリンなど、猫が体内でつくれない栄養素を意識する

また、体調や状態に合わせた微調整も必要です。

人間と猫とでは健康によい食事が大きく異なるため、愛猫用に毎日栄養バランスを意識しながら食事を作ることを考えるのはかなり大変です。

4-2. 与えてはいけない原材料に注意

人間にとっては無毒・無害であっても、猫にとっては望ましくない食材があります。

具体例を挙げると以下の食材です。

  • ブドウ
  • アボカド
  • タマネギ・ネギ・ニラ
  • 生の魚介類
  • チョコレート

猫がこれらの食材を口にすると、命にかかわることもあります。

特に人間用のごはんの残りなどを愛猫に与える際には、十分な注意が必要です。

4-3. リスクの方が大きい

キャットフードを手作りすることのメリットとリスクを比較した場合、圧倒的にリスクの方が大きいです。

獣医師や管理栄養士の方などの専門知識がある方以外にとっては、栄養面での配慮はかなり大変です。

国産キャットフードの添加物などが与える健康リスクよりも、手作り食の塩分過多や栄養バランス悪化のリスクの方が危険であることを理解しておきましょう。

5.国産のキャットフードを安全に使用するには?

国産のキャットフードを安全に使用するには、選び方だけではなく与え方も重要です。

この章では、国産キャットフードを安全に使用するためのポイントを解説します。

5-1. 1日の摂取量を守る

カロリーの摂取量を適量に保つためには、パッケージに記載された給与量を守ることが重要です。

カロリー過多から肥満になってしまった場合には、さまざまな病気の原因になったり免疫が弱ったりするなど、多くのデメリットが生じます。

そして現実問題として、多くの飼い猫に肥満もしくは肥満予備軍の傾向がみられます。

5-2. おやつを与えすぎない

カロリーの摂取量は、おやつを含めて検討しなくてはなりません。

おやつの許容量は1日の摂取カロリーの20%以内です。そして、おやつで接種した分のカロリーは食事の量を減らすことで調整しなくてはなりません。

上記を徹底することで、必要とされる栄養摂取を維持しつつ、健康的な食生活を続けられます。

5-3. 安全面や衛生面の管理をする

安全で信頼のできるキャットフードを選んだら、適切に管理・保管することも大切です。

  • 使用期限を守る
  • 開封後はできるだけ早く使い切る
  • 直射日光を避け、冷暗所で保管する(ただし、ドライフードの場合、冷蔵庫に入れてはならない)
  • ウェットフードは、その日のうちに使用する(冷蔵庫保存で2~3日)

6.まとめ

愛猫の健康を守るための大切な基本は、健康によいフードを与えることです。

このとき、国産と海外産のどちらのキャットフードを選べば良いのかは一概には言えません。

個々の商品によって、配合されている原材料や得られる栄養素はそれぞれ異なるためです。

日本のペットフードの安全基準は欧米のいくつかの国よりも緩いです。

しかし猫の安全・健康を守るため、ペットフード業者のいくつかは独自の基準で業者が法律で規定しているよりも厳しい基準を設けています。

また、海外産のキャットフードのなかにも、安全とはいえないものもあります。

飼い主さん自身が、原材料や添加物などについての知識を身につけて、安全に管理する意識をもつことが重要です。

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