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猫に必要な栄養は?注意したい病気5つ&フードの選び方を解説!

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猫の成長や健康維持には栄養バランスのとれた食事が不可欠です。
「猫に必要な栄養は人間とちがうの?」
「栄養不足が引き起こす病気にはどんなものがある?」
「栄養バランスのとれた食事にする方法は?」
など、栄養に関する疑問を抱えている飼い主さんは多いでしょう。
そこで今回は猫に必要な栄養や注意したい病気について解説し、栄養バランスを意識した給餌のポイントをご紹介します。
愛猫が長生きできるよう、日々のフードを見直したい飼い主さん必見です。

1. 猫に必要な栄養って?人間との違いとは

たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミン・水を「六大栄養素」といいます。

「六大栄養素」は健康を維持するために人間はもちろん、猫にとっても必要な栄養素ですが、人間と猫では各栄養素の優先度や必要量が異なります。

猫に必要な栄養について人間との違いに着目して解説します。

1-1.  「たんぱく質」がたくさん必要

たんぱく質は筋肉や骨など体の構造に欠かせない栄養素で、組織の成長や維持に役立ちます。

肉食である猫はたんぱく質をエネルギー源としており、人間と比べて5~6倍のたんぱく質が必要です。

猫は犬と比べても3倍のたんぱく質が必要だと言われています。

1-2.  「炭水化物」の優先度が低い

人間は炭水化物をエネルギー源としますが、肉食である猫にとってはエネルギー源にしにくい栄養素です。

猫はたんぱく質からもブドウ糖を作ってエネルギーを摂取できるため、たんぱく質を適切に摂取していれば炭水化物を与える必要はありません。

炭水化物の優先度は人間と猫で大きく異なるといえるでしょう。

1-3.  「水分」の摂取は食事よりも大切

水は老廃物の排泄・代謝・体温調節に大きく関わり生命維持に欠かせません。

愛猫が適切に水分補給できるよう新鮮な水を飲める環境を整えることが大切です。

2. 猫に必要な栄養はライフステージごとに異なる

猫はライフステージによって必要な栄養が異なるため、年齢に合わせてペットフードを変化させなければなりません。

市販のペットフードも子猫用・成猫用・高齢猫用などのラインアップがあります。

それぞれのライフステージで必要な栄養について解説します。

2-1.  各器官が発達する成長期

猫は生後12ヵ月頃までを成長期とし子猫と呼ばれます。

哺乳期である生後30日くらいまでは猫用のミルクを与え、離乳期である生後20~60日からは徐々に固形のフードへ移行します。

生後4ヵ月までは消化器官が充分に発達していないため多くの食事を摂れません。

エネルギー源となる「脂肪」を多く含んだ消化の良い食事を与えましょう。

生後4ヵ月以降は体の各器官をつくるために欠かせない「たんぱく質」を多く含む食事が適しています。

2-2.  最も長い成猫期

1~6歳は成猫期と呼ばれ、成長過程で一番長い期間です。

バランスの良い食事を摂取して健康を維持することが大切なため、適量を守って総合栄養食を与えましょう。

たんぱく質や脂質などの六大栄養素だけでなく、猫にとって重要なタウリンやアルギニンなどの栄養素を含んでいることが重要です。

2-3.  子を育てる妊娠期・授乳期

妊娠期は子で胃が圧迫されるため、少量で多くの栄養を摂取できるよう、たんぱく質や脂肪を多く含む食事が求められます。

DNAの合成に必要な葉酸や性ホルモンの生成を促進するβ-カロテンの摂取も重要ですよ。

出産後の授乳期では通常の倍以上のエネルギーが必要になるため、妊娠期と同じくたんぱく質や脂肪を多く含む食事が求められます。

子猫の心臓や目の網膜の発達に必要なタウリンや脳の発達に必要なDHAなどの摂取も大切です。

2-4.  機能が衰える高齢期

7歳以降は高齢期となり老猫と呼ばれます。

運動量の低下により必要なエネルギーが少なくなる時期で、食事を与えすぎると肥満になるリスクが高いため注意しましょう。

歯や消化器官の衰えが生じてきた際には食べやすく消化しやすい食事に切り替えることが大切です。

ビタミンEやタウリンなどの抗酸化成分を摂取することで活性酸素によるダメージを抑制できます。

3. 猫の栄養失調や偏食などによる病気5つ

猫は栄養失調になったり、偏食や与えすぎによって特定の栄養素を過剰摂取したりすると健康を害してしまうことがあります。

バランスよく栄養を摂取することが猫の健康に欠かせません。

栄養バランスの大切さを理解するため、栄養失調や過剰摂取を原因とする病気について知っておきましょう。

3-1.  網膜変性症

網膜変性症は目の奥にある網膜が変性することで視覚に障害が生じる病気です。

原因として最も多いのは遺伝性ですが、猫の必須アミノ酸であるタウリンの欠乏が原因で発症することもあります。

かつてはタウリンが充分に含まれていないキャットフードを長期間摂取することにより発症するケースが見られましたが、現在はそのようなキャットフードは少なくなっています。

念のため、キャットフードを選ぶ際には含まれている栄養素について確認すると良いでしょう。

発症すると「夜間に見えにくい」「瞳孔が開きっぱなし」などの視覚障害が生じることがあります。

病気が進行すると失明に至りますが、タウリンの欠乏が原因である場合は、タウリンが充分に含まれたキャットフードに切り替えることで進行を抑えられます。

治療法はないため予防することが大切な病気です。

3-2.  アルギニン欠乏症

アルギニンが欠乏することによって発症する病気で、アンモニア中毒とも呼ばれます。

アルギニンは体内で発生したアンモニアを尿素へ変換する酵素です。

アルギニン欠乏症はアンモニアの尿素への変換が行われなくなり、血中のアンモニアレベルが上昇し毒素として体にまわることで短時間のうちに猫を死に至らしめてしまう恐ろしい病気です。

3-3.  黄色脂肪症

黄色脂肪症はイエローファット・脂肪組織炎・汎脂肪組織炎などの呼び方をすることがある病気です。

不飽和脂肪酸の過剰摂取が原因となることが多く、不飽和脂肪酸は魚に多く含まれているため、魚中心の生活にならないよう注意しましょう。

栄養バランスのとれた総合栄養食を与えるのが安全です。

発症すると皮下や腹腔内の脂肪に炎症が生じ、硬いしこりになって壊死します。

変質した脂肪が黄色く変色することが病名の由来です。

3-4.  チアミン欠乏症

チアミンが欠乏することによって発症する病気で、ビタミンB1欠乏症とも呼ばれます。

チアミンはエネルギー生成に必要で、神経伝達物質であるアセチルコリンの合成に関与している栄養素です。

チアミンを破壊する酵素を含む生魚や甲殻類を多量に摂取した場合や、チアミンの欠乏したフードを食べている場合に発症しやすくなっています。

発症すると「歩き方がおかしくなる」「瞳孔反射の鈍化」などの神経症状がみられ、やがて死に至ります。

早期に治療され、食生活が改善されれば治る病気です。

3-5.  下部尿路症候群

下部尿路症候群は、尿路結石・膀胱炎・尿道炎・尿路感染症・尿石症などの総称です。

水分摂取量が少ないと尿が濃縮されるため下部尿路疾患を発症しやすいと言われています。

また、マグネシウムを過剰摂取すると尿のpHがアルカリ性あるいは酸性へ極端に傾いてしまい、結石ができやすくなります。

再発予防としては水分摂取量を増やし、下部尿路疾患の予防用に製造されたキャットフードを選択するのがおすすめです。

発症すると血尿・頻尿・排尿困難などの症状が出ます。

尿が出ないと尿毒症になり、死に至る可能性があるためすぐに動物病院を受診しましょう。

4. 猫における栄養バランスのとれた食事とは?

栄養失調や過剰摂取は病気につながるリスクがあるため、猫の健康を維持するためには栄養バランスのとれた食事を与えることが大切です。

どうすれば栄養バランスのとれた食事になるのかを解説します。

4-1.  総合栄養食をメインにする

キャットフードには「主食」「間食」「療法食」「その他目的食」という4つの種類があり、それぞれ目的が異なります。

主食は毎日メインとして与える食事で、間食はおやつ、療法食は病気の治療を目的とした食事、その他目的食は嗜好性増進や特定の栄養を補給するための食事です。

主食には猫に必要な栄養をバランスよく含んだ「総合栄養食」を選びましょう。

4-2.  食事からも水分を摂取する

猫は砂漠で暮らしていた祖先・リビアヤマネコからあまり水を飲まない性質を受け継いでいます。

しかし、水分摂取量が不足すると尿路結石などの病気のリスクが高くなるため、猫にとって水分の摂取は重要です。

飲み水から水分を摂取する他、水分量の多いウェットフードであれば食事からも水分を摂取できます。

ウェットフードは高価な上、ドライフードほど栄養が凝縮されていないため主食には不向きですが、ドライフードに少し混ぜて与えると水分の摂取を促せるでしょう。

4-3.  おやつを与えすぎない

愛猫が喜ぶからといっておやつを与えすぎると肥満や病気になるリスクがあるため、おやつは適量を守らなければなりません。

猫は主食である総合栄養食と水を摂取すれば健康を維持できるため、そもそもおやつは与えなくても良いものだと理解しておきましょう。

おやつを与える場合は「1日当たりのエネルギー所要量の20%以内」に抑えることが大切です。

5. 猫の栄養を考えたキャットフードの選び方3つ

栄養バランスのとれた食事を実現するにはキャットフード選びが重要です。

特に主食の「総合栄養食」は愛猫に毎日与えることになるため、より適したものを選びたいですよね。

「総合栄養食」の選び方3つを解説します。

5-1.  パッケージをよく読もう

主食のフードを選ぶ際は商品のパッケージに「総合栄養食」の記載があるかを確認しましょう。

「一般食」は「その他目的食」にあたるため、「一般食」と記載された商品を主食として買わないよう注意してください。

「総合栄養食」には猫に必要な栄養がバランスよく含まれていますが、「一般食」には特定の栄養のみが含まれている場合が多く、「一般食」を主食として与えると栄養バランスが崩れて病気につながるリスクがあります。

5-2.  原材料を確認しよう

パッケージの記載や商品ホームページなどで使用されている原材料を確認しましょう。

原産国・肉の種類・魚の種類などを確認し、安心できる品質かどうかを判断します。

また、アレルギーのある猫の場合はアレルギー反応を起こす食材が使われていないものを選択しなければなりません。

5-3.  愛猫の状態に合わせよう

キャットフードは子猫用・成猫用・高齢猫用などのライフステージ別に商品が分かれているため、愛猫の年齢に適したものを選びましょう。複数飼育のため年齢に合ったフードが選べない場合は、「オールステージ」「全成長段階」と記載のあるペットフードを選びましょう。

病気の治療として療法食を与える場合がありますが、療法食ではなく総合栄養食でも「去勢・避妊後用」や「尿路結石予防用」など健康上の気になるポイントに合わせた商品があります。

愛猫の年齢だけでなく、健康状態にも合わせてペットフードを選びましょう。

健康状態に不安がある場合は獣医さんに相談してアドバイスを受けるのがおすすめです。

6. キャットフードを切り替える方法

キャットフードを突然切り替えると猫の体に負担がかかってしまうため、徐々に切り替える配慮が必要です。

従来のフードに新しいフードを混ぜ、徐々に新しいフードの割合を増やしていきましょう。

10日間程度かけてゆっくりと新しいフードの割合を増やしていくのが理想的です。

新しいフードによって良い効果が現れるまでには時間がかかるため、すぐに効果がなかったと判断するのではなく、切り替えてから3ヵ月程度は様子を見ることが大切です。

ただし、下痢を頻繁に起こすようになった場合は、新しいフードに対してアレルギー反応を起こしている可能性があるため使用を中断しましょう。

気になる体調不良があれば獣医さんに相談することが大切です。

7. まとめ

食事と水分補給でバランスよく栄養を摂取することは、愛猫の病気を防ぎ、健康を維持するためにとても大切です。

主食となるペットフードは特に慎重に選びたいですよね。

おいしさと健康にこだわったキャットフード「ビューティープロ」は獣医師監修の元、最新栄養学に基づくレシピを採用した総合栄養食です。

発達段階ごとに分かれたラインアップがあるだけでなく、「避妊・去勢後用」「下部尿路の健康維持」「腎臓の健康維持」など健康状態に合わせたラインアップもありますよ。

日々のフードを見直したい飼い主さんにぴったりのペットフードといえるでしょう。

「ビューティープロ」の詳細についてはこちらを参考にしてください。

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