猫にとうもろこしを与えていいの?栄養価と注意点を徹底解説!
#とうもろこし甘くておいしい「とうもろこし」。
猫にあげてもいいのか気になりますよね。
結論から言えば、「とうもろこし」は猫が食べても問題ありません。
栄養価が高く、ダイエット効果もあります。
甘みがあるので、「とうもろこし」が好きな猫も多いです。
しかし、与え方を間違えると、健康に害を及ぼす可能性があります!
この記事では、猫に「とうもろこし」を与える時に注意するポイントや、効果についてご紹介しています。
1. 猫にとうもろこしを食べさせて大丈夫?
小さなお子さんから大人までも大好きな「とうもろこし」。
サラダのトッピングやスープの具材として使われていることも多いです。
旬の夏は茹でたとうもろこしをそのまま丸かじりしても美味しいです。
このとうもろこしですが、猫にフードとしてあげてもいいのか気になりますよね。
あげても大丈夫なのか、ご説明していきます。
1-1. 生のとうもろこしはダメ!
結論から言えば、猫にとうもろこしを与えても大丈夫です。
しかし「生」のとうもろこしはダメです!
とうもろこしの細胞はそれぞれセルロースを主成分とした細胞壁で包まれています。
猫はこのセルロースを分解する能力がないため、生のまま食べると消化不良を起こしてしまうのです。
1-2. とうもろこしは栄養豊富で健康にもいい
加熱したとうもろこしなら猫に与えても問題ありません。
とうもろこしには栄養が豊富に含まれており、不足しがちなミネラルやビタミンも含まれています。
適切な方法で適切な量を与えれば、猫の健康状態を改善する効果も期待できます。
2. とうもろこしの栄養素と効果
栄養豊富なとうもろこし。
一体どのような栄養素が含まれているのでしょうか?含まれている栄養素と効果についてご紹介します。
2-1. 炭水化物
とうもろこしの主成分は炭水化物です。
炭水化物は糖と食物繊維からなっています。
肉食動物の猫は炭水化物の消化は苦手とされていますが、摂取量に気をつければ問題ありません。
また、糖質はエネルギー源となる重要な栄養成分です。
さらに食物繊維は胃腸の働きを助けてくれるので、腸内環境の改善につながります。
2-2. ビタミンB群
とうもろこしに含まれるのはビタミンB1、B2、B6、E、ナイアシン、葉酸、パントテン酸の水溶性のビタミンB群です。
ビタミンB群は代謝や神経伝達物質の生成に欠かせない「補酵素」。
酵素が働いて正常な代謝を行うために必要な物質です。
ビタミンB群は免疫機能の維持や成長に欠かせない栄養素。疲労回復効果も見込めます。
しかし、残念なことにビタミンはほとんどが体内で合成できないので、食物から摂取しなければいけません。
特に葉酸はDNAの合成に関与しているため、細胞増殖の盛んな時期に必要なビタミン。
妊娠期や成長が著しい子猫は積極的に摂取したい栄養素です。
2-3. カリウム
とうもろこしに含まれるカリウムは大切なミネラルです。
細胞内に多く見られ、細胞が正常に機能するために不可欠。
神経刺激の伝達やエネルギー代謝に重要な役割を果たしています。
他にもカリウムは体内に含まれる余分な塩分(ナトリウム)を体外へ排出する効果があり、血圧を下げる効果もあります。
カリウムは腎臓や心臓の機能をサポートしてくれる重要な要素。
しかし、カリウムは取り過ぎても少な過ぎても病気の原因になります。
適切な量を摂取するようにしましょう。
2-4. ダイエットに効果的
とうもろこしの細胞に含まれる食物繊維のセルロース。
茹でたとうもろこしから摂取したセルロースは排便のリズムを整え、腸内環境を整えてくれます。
排便が整うと身体の中のいらない要素を体外に排出でき、デトックス効果が高まります。
また、とうもろこしでかさ増しすれば、低カロリーのキャットフードを作ることができるため、ダイエットにつながります。
食物繊維を多く含む食品はほかにもありますが、とうもろこしは甘みがあり、猫が好んで食べてくれるのです。
ダイエット効果があるけれど美味しくなかったら食べたくないですよね。
猫も同じです。
また、豊富に含まれるビタミンBやカリウムは肥満防止や利尿作用が期待できます。
3. 猫にとうもろこしを与える時の注意点
茹でたとうもろこしなら猫に与えても問題ありませんが、与え方を間違えると害を及ぼすことがあります。
注意する点について順番にご説明します。
3-1. アレルギーのある猫に与えると危険!
とうもろこしは穀物です。
そのため穀物アレルギーをもつ猫に与えてはいけません。
また、でんぷんアレルギーを持つ猫に食べさせるのもダメです。
特に穀物アレルギーやでんぷんアレルギーがない猫も、とうもろこしの与え始めは注意して観察してください。
とうもろこしはグルテンを多く含むため、今まで穀物アレルギーでなかった猫も、とうもろこしを食べるようになってアレルギーを発症することがあります。
次のような症状には十分気をつけてください。
- 口周りや耳・手足などの皮膚のかゆみ
- 発疹や発熱・むくみ
- 下痢や嘔吐
- 涙やけ
- 脱毛や薄毛・毛並みの荒れ・フケ
少しでも異常が見られたら与えるのをやめてください。
症状がひどい場合はかかりつけの動物病院を受診しましょう。
3-2. 茹でる時に塩を入れない
とうもろこしを茹でる時に塩は絶対入れないでください。
とうもろこしには元々塩分が多く含まれています。
塩で茹でると塩分過剰になってしまいます。(塩分の過剰摂取は腎臓病のリスクを高めることに。)
腎臓病は特に猫がかかりやすい病気です。
人間用のとうもろこしには塩を振ってもいいですが、猫用のとうもろこしには塩は振らないようにするなど工夫しましょう。
3-3. 薄皮や芯は与えない
とうもろこしの粒を覆っている薄皮はそのまま猫に与えないようにしましょう。
猫が喉に詰まらせてしまう可能性があります。
猫にとうもろこしを与える時は薄皮を取り除くか、細かく刻んだりすり潰したりして与えてくださいね。
また、とうもろこしの芯ですが、フードとしてもおもちゃとしても与えないようにしてください。
芯に栄養はなく消化不良を起こしてしまいます。
おもちゃとして遊んでいるうちに誤って食べてしまうと、最悪の場合喉につまらせたり腸閉塞を起こしたりすることがあります。
万が一猫がとうもろこしの芯をたくさん食べてしまったら、動物病院に相談するか受診してくださいね。
3-4. 缶詰のとうもろこしはダメ!
いつでも手に入る缶詰のとうもろこし。
すでに一粒ずつバラバラになっており、大量に入っているため料理に使いやすいですよね。
とても便利ですが絶対に猫には与えないでください。
缶詰は加工品です。
塩分がたくさん含まれていることが多く、猫が摂取すると塩分過多になります。
3-5. 葉っぱやひげも与えない方がいい
とうもろこしの葉っぱやひげに中毒成分は含まれていません。
しかし、農薬の成分が付着していたり、カビが生えていたりする可能性があります。
また、消化不良の原因になるため、葉っぱやひげを猫に与えないようにしましょう。
3-6. ポップコーンは与えてもいい?
とうもろこしが原料になるお菓子と言えばポップコーンですよね。
非常においしいのですが猫に与える際には注意が必要です。
まず、バターや塩など味がついているものは与えてはいけません。
猫が食べると塩分の過剰摂取になります。
次に油で揚げたものは避けましょう。
油を多く摂取すると消化器官のただれや、下痢・嘔吐などの症状が出ます。
なるべく炒って作ったポップコーンをあげてください。
また、やけどしないように十分に冷ましてから与えてくださいね。
最後に注意して欲しいことが口腔ケアです。
ポップコーンは歯の隙間に挟まりやすい食べ物。
これは猫にとっても同じです。
ポップコーンのカスが歯の隙間に挟まったままになっていると歯周病になりやすくなります。
歯磨きのケアを念入りに行ってください。
3-7. 与える量に注意!
甘みのあるとうもろこし。実は塩分を多く含む野菜です。
猫に与える時は塩分の高さを意識して少量に止めておきましょう。
猫の体型によりますが基本的には1日に2〜3粒。
多くてもスプーン1杯までにしましょう。
とうもろこしを初めてあげる時はアレルギーの問題もあるため、ごく少量にする方が無難です。
もともと猫は肉食動物。
食物繊維を多く含む食べ物の消化は苦手です。
たくさん与えすぎると消化不良を引き起こして体調が悪くなってしまいます。
猫の体調をよく観察しながら、与え過ぎないように注意してください。
4.とうもろこしを使った猫用レシピ
茹でたとうもろこしも美味しいのですが、一工夫するともっと美味しくとうもろこしが食べられます。
人間もおいしく食べられる猫用レシピをご紹介します。
4-1. コーンスープ
人間も大好きなコーンスープ!
スープそのものも猫の水分補給にピッタリです。
ただし、市販のコーンスープは塩分が多く含まれているため、猫に与えることはできません。
猫用に手作りしてあげましょう。
【材料】
- とうもろこし
- 昆布
- 水
- かつお節
【作り方】
- 鍋に入れた水に昆布を浸しておく
- とうもろこしを電子レンジで柔らかくする
- みじん切りにしたとうもろこしを鍋に投入する
- 沸騰したら昆布を取り除く
- とうもろこしがやわらかくなるまで煮込む
- 仕上げにかつお節をトッピングする
ポタージュスープが好きな方は、作り方5のやわらかくなるまで煮込んだ後、ミキサーにかけるといいでしょう。
また、人間用には塩・こしょうを少し加え、味をととのえてください。
ペットと同じメニューを食べられることは嬉しいですよね。
猫に与える時は十分冷ましてから与えてください。
5.とうもろこしはキャットフードに含まれていることが多い
ここまでとうもろこしについてご説明してきました。
実は、とうもろこしはキャットフードに含まれていることが多い食材です。
一度キャットフードの原材料を確認してみてください。
「とうもろこし」と記載されているものもありますが、次のように別の名前で記載されていることもあります。
- コーン
- コーングルテン
- コーングルテンミール
- コーンフラワー
- ホミニーフィード
とうもろこしのどの部分を使用しているのか、どのような加工がされたものなのかによって名称は異なりますが、大元の材料はすべてとうもろこしです。
かなり多くのキャットフードに含まれているのではないでしょうか?
それだけ猫にいい栄養成分が含まれています。
おいしさと健康にこだわったキャットフード「BEAUTY pro」にもとうもろこしは含まれています。
栄養価が高いからと無理にとうもろこしを猫に与えなくても、キャットフードからおいしくとうもろこしが摂取できますよ。
おいしく食べて欲しいけど健康も大切にしたい方は、ぜひ着色料・香料・保存料が無添加な「BEAUTY pro」を試してみてください。
気になる方は、こちらの「BEAUTY pro公式サイト」をご覧ください。
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6.まとめ
人間も大好きな「とうもろこし」。
猫に与えても大丈夫ですが、与える時はいくつか注意しなければいけないことがあります。
特に注意して欲しいことは、とうもろこしは塩分が多く、与えすぎると過剰摂取になり腎臓病など重大な病気につながる可能性があることです。
甘くておいしいためたくさん欲しがるかもしれませんが、2〜3粒からスプーン1杯までの量に止めるようにしてください。
また薄皮は喉に詰まらせる可能性があるため、細かく刻むかすりつぶして与えた方がいいでしょう。
さらにとうもろこしを食べると穀物アレルギーを発症する可能性があります。
初めて与える時は必ず少量から。何か症状が出現していないかしっかり観察してください。
注意点に留意しながら与えれば、とうもろこしは栄養価が高くダイエット効果もある食べ物です。
手軽に摂取させたいのならとうもろこしが原材料に含まれるキャットフードを与えてもいいでしょう。
原材料や栄養価に注目してキャットフードを選択し、健康に長生きしてもらえるような食生活を心がけてくださいね。
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