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猫はお米を食べてもいい?与え方と注意点

#お米

かつては、猫に白米などのごはんを与えるのが一般的でした。
人間のごはんの残り物や、白米にお味噌汁をかけた「ねこまんま」などです。
近年では、猫専用のキャットフードを与えている飼い主さんが多いですが、以下の理由から白米を与えている方もいます。
・愛猫に手作り食を与えたい
・愛猫がお米を好んで食べる
・愛猫と一緒のものを食べてコミュニケーションをとりたい
しかし、一方で「肉食の猫に炭水化物を与えるのは良くないのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、猫にお米を与えるメリット・デメリットや、正しい与え方について解説します。

1. 猫にお米を与えても問題はないがデメリットが大きい

炊いたごはんであれば、猫は食べて栄養を吸収できます。

猫は、肉食動物ではあるものの雑食に近く、炭水化物を消化できるためです。

ただし、猫にお米を与えることにはデメリットもあります。

この章では、3つの側面から猫にお米を与えるデメリットを解説します。

1-1.  あまりお米の消化が得意ではない

猫は、お米の消化・吸収が得意ではありません。

少量であれば問題なく吸収できるものの、だからといって無条件に与えるのはデメリットが大きいです。

  • 消化の得意ではないお米を与えると、消化不良を起こして下痢や吐き気などを起こす可能性がある
  • 子猫や高齢猫の場合、身体への負担がより重くなり深刻な健康被害を起こすことがある
  • エネルギーの吸収率がよくないため、必要な栄養が不足する

上記の理由から、お米を積極的に与えるのは控えた方が良いでしょう。

炭水化物を混ぜた方がカロリーのコントロールをしやすいということもあり、キャットフードにはお米由来の穀物が配合されていますが、あくまでもお米をメインに与えるのはデメリットの方が大きいです。

1-2.  アレルギー症状が現れることもある

猫の中には、お米のアレルギーを有している場合もあります。

猫のアレルゲンは肉・魚・卵などが多いですが、炭水化物であるお米にもそのリスクは0ではありません。

食物アレルギーの症状は、以下のようなものです。

  • 脱毛
  • 皮膚のかゆみ
  • 発疹・むくみ・熱
  • 下痢・嘔吐

アナフィラキシー症状の現れる可能性は低いものの、食物アレルギーの症状は猫の健康にとって大きな負担になります。

また、アレルギーの治療には長期間を要するため、アレルギー発症のリスクはできるだけ避けましょう。

1-3.  残留農薬が残っている

多くの市販のお米には、ごく微量ではありますが除草剤などの農薬が用いられています。

猫が農薬を摂取すると、以下の症状が現れます。

  • 嘔吐
  • 身体の震え
  • けいれん
  • 貧血症状

農薬は、ぬか層に多く含まれる傾向があります。

炊いたお米に猫が健康被害を生じるほどの農薬が残留している可能性は低いものの、リスクとして把握しておきましょう。

2. 猫にごはんを与える際に特に注意すべき与え方

デメリットはあるものの、飼い主さんの「愛する猫と同じものを食べて、コミュニケーションを深めたい」「お米を欲しがるから与えてあげたい」という気持ちも貴重なものです。

この章では、猫にお米を与える際に注意すべきポイントをご紹介します。 

2-1.  ねこまんまなどの味付きのごはん

味付きのごはんは、猫に与えるデメリットが大きくなります。

猫は、人間とは味覚が異なっており塩味や甘みにおいしさを感じない傾向が強いため、そもそも人間と同じ味付けをするメリットはまったくありません。

「人と同じものを食べてもらえたら、準備が楽」

という面はありますが、負担を軽減する以上のデメリットがあるため注意しましょう。

猫に人間と同じ味付けをしたときのデメリットは、以下のとおりです。

  • 塩分・・・猫は腎臓の機能が弱いため、塩分過多になり腎不全などの腎臓病リスクが高まる
  • スパイス・・・スパイスのなかには、猫の健康被害を生じる場合がある(ショウガの辛み成分が胃腸の負担になることがある)

白米にお味噌汁をかけた「ねこまんま」も、味噌に含まれる塩分が多いため、猫用のごはんには適していません。

2-2.  お米のとぎ汁を与えない

お米の栄養が多く含まれていると誤解されがちですが、与えるべきではありません。

とぎ汁には、残留農薬・細菌・真菌(カビ)・小さな虫などが付着していることがあり、栄養価の高さよりもデメリットが大きいためです。

また、とぎ汁にはミネラルが高濃度で含まれていることにも注意しなくてはなりません。

ミネラルの中には、鉄や亜鉛など健康維持のために不可欠なものもありますが、適量であれば有益なミネラルであっても多量に与えた場合はミネラルのバランスが崩れ内臓に大きな負担を与えることになります。

これらのデメリットを考慮して、とぎ汁を与えないようにしてください。

2-3.  お米を主食にしない

猫は、炭水化物の消化が得意ではないため、普段の食事のメインをお米にすると栄養分を十分に摂取できません。

また、消化が苦手なお米を大量に摂取することにより、消化不良を起こすリスクがあります。

したがって、お米を与える場合でも、メインではなく補助的な役割として与えるべきです。

  • 一度に大量に与えない
  • 毎日ではなく、数日おきに与える

上記のように、お米の摂取量が増えすぎないように注意しましょう。

3. 猫がお米から得られる栄養素

お米を与えることによって得られるメリットもあります。

特に、お米を好んで食べる猫を飼っている方は、メリットについてもよく理解して、栄養面を整えるよう意識すると良いでしょう。

お米の栄養素の大半は、お米のデンプンのなかに含まれています。

この章では、猫がお米から摂取できる栄養素について、4つの項目別にご紹介します。

3-1.  たんぱく質

お米のデンプンの中には、たんぱく質が豊富に含まれています。

たんぱく質は、猫にとって最も重要な栄養素の一つです。

猫のたんぱく質要求量は、体重1kgに対して3~5gと言われており、犬(要求量が体重1kgに対して1.6~2.5g)などと比較しても高い数値です。

したがって、日常のフードからたんぱく質を多めに摂取する必要があります。

お米のたんぱく質含有量は、150gあたり3.8gと決して多くはありません。

また、たんぱく質の吸収効率に影響するアミノ酸スコアも65となっており、肉・魚・卵などの動物性たんぱく質と比較すると低いスコアとなっています。

しかしながら、お米は比較的安価で安定的に購入できるという点もあり、たんぱく質の源としても価値があります。

3-2.  脂質

脂質も猫にとって、三大栄養素の一つです。

飼い猫の場合は、運動不足やキャットフードの栄養価が高いことなどから肥満が問題になることの方が多く、「脂質=悪」だと捉えられがちですが、決してそのようなことはありません。

脂質が不足すると、エネルギー不足になり身体が痩せ、日常生活のために必要なエネルギーが足りなくなってしまいます。

お米には、栄養素が豊富に含まれています。

3-3.  ミネラル

ミネラルのすべてが健康にポジティブな作用をするわけではありませんが、中には健康維持に不可欠なものもあります。

お米には、以下のミネラルが含まれています。

  • カルシウム・・・筋肉の収縮・弛緩のために必要な栄養素です。(不足すると筋肉を動かせなくなるため、重要性の高い栄養素です。)
  • 鉄分・・・血液中のヘモグロビンを生成するために必要な鉄分が不足すると、貧血を招きます。
  • マグネシウム・・・適量を摂取することで骨の代謝を促進します。(尿石の予防では、マグネシウムの調整が必要になります。)
  • 亜鉛・・・たんぱく質の生成に不可欠な栄養素です。

お米には、これらの栄養素が豊富に含まれています。

3-4.  食物繊維

お米には、食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維には、腸内の環境を整える効果があり、さらに以下のメリットがあります。

  • 便通改善
  • 毛玉のケア
  • 体重管理
  • 糖尿病の改善

腸内環境の改善は、短期的にも長期的な健康にも効果的です。

4. 猫にお米を与える際に注意したいこと

お米のデメリットが愛猫に対して生じないようにするためには、注意すべきポイントがあります。

この章では、3つのポイントを解説します。

4-1.  お米の種類

お米の種類によって、さまざまな特徴があります。

特徴やメリットを考慮すると、白米のメリットがあります。

  • 白米・・・お米を与える方法としては、白米が基本です。
  • 米粉・・・米粉は、白米を砕いて粉にしたものであるため、栄養素としては白米と同じです。(ただし、米粉パンには塩分などの調味料が添加されている点に注意しなくてはなりません。)
  • 玄米/雑穀米・・・白米に比べてミネラルが多く含まれています。

また、さまざまな種類のミネラルや香りにより満腹感が得られやすく、食べ過ぎの防止にも効果的です。

上記のように、白米の種類の違いを意識する必要があります。

4-2.  アレルギーの有無

お米を与えた後に、愛猫が下痢や嘔吐をしている場合は、すぐにお米を与えないようにして、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

長期的にアレルギー症状を発症していると、ストレスや免疫の低下などの2次的なデメリットを被ることもあります。

4-3.  分量

猫にとってのお米の適量は、おそらく多くの方が予想するよりもはるかに少量です。

適量は、猫の体重や年齢などによっても異なりますが、平均的な体重の成猫のごはんの適量はスプーン1杯程度です。

また、例え適量であっても毎日与えるのではなく数日に1回程度の頻度に抑えましょう。

お米はあくまでも補助的なフードであり、メインとして与えるべきものではないことを理解することが重要です。

5. フードよりもお米を食べたがる猫に試すべきことは?

猫の味覚は個体差が大きいため、なかにはお米を積極的に欲しがる猫もいます。

しかし、猫にとってのお米の適量は、スプーン1杯程度と非常に少量です。

この章では、キャットフードよりもお米を好む猫に健康的なキャットフードを与えるための方法をご紹介します。

5-1.  キャットフードの変更

キャットフードよりもお米を欲しがる場合、そもそも猫が与えているキャットフードをあまり気に入っていない可能性があります。

したがって、より愛猫が好むキャットフードを探すことにより、解決できる場合があります。

猫が、食欲を感じるポイント・要因は、以下の3項目です。

  • 風味・匂い(特に質の良いお肉や魚などの匂い)
  • 食感
  • 栄養バランス

食感については個体差が大きいため一概にはいえませんが、一般的にはかみ砕いて飲み込みやすい大きさ・形状のものが良いでしょう。

また、猫は1歳までに食べていたフードの香りのものを一生食べ続けると言われているため、魚を主原料としたフードの食いつきが悪いときにはチキンを主原料としたものに変更するなどの工夫をすると効果的です。

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5-2.  フードの与え方を工夫する

フードの与え方を工夫することで、食欲を増進させる方法もあります。

具体的な方法は、以下の手法です。

  • ぬるま湯などでドライフードをふやかすことで、香りを立たせて食感を柔らかくする
  • かつお節やウェットフードなどをドライフードにトッピングして、嗜好性を高める

これらの工夫をすることで、愛猫が自然とキャットフードに飛びつくようになります。

5-3.  獣医師に相談する

愛猫の栄養バランスを真剣に考える場合、獣医師に相談するのも効果的な手段です。

特に、愛猫の食欲不振や偏食には病気や体調不良などの原因が潜んでいる可能性があり、早期に相談をすることで問題が大きくなる前に解決できることもあります。

専門家の意見に従うことにより、トラブルが瞬時に解決することもあるため、愛猫の健康状態が気になる方は、獣医師に相談しましょう。

6. まとめ

猫は、お米を消化して栄養を吸収することができます。

お米には、たんぱく質・脂質・ミネラル・食物繊維など、猫の健康維持のために必要な栄養素が多く含まれています。

ただし、お米は猫にとってメリットばかりではありません。

お米を食べさせすぎると消化不良などのトラブルを起こす可能性があります。

また、猫がお米アレルギーを持っている可能性もあります。

記事内でご紹介したように、お米の摂取はあくまでも普段のキャットフードの補助的な目的で用いましょう。

また、普段のキャットフードの食いつきが望ましくない場合は、キャットフードの変更・与え方の工夫・動物病院への相談などを試してください。

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