猫の留守番は何日間まで?環境の整え方&事故やいたずらの防止策
#留守番「猫が留守番できるのは何日間まで?」
「留守番中の事故やいたずらが心配…」
このような疑問や悩みを抱いている方は多いでしょう。
旅行に行く場合はもちろん、仕事で日常的に家を空ける場合も、愛猫に留守番をさせて良いのか迷いますよね。
そこで今回は、以下の内容を解説します。
・猫に留守番させる際の5つの注意点
・猫が留守番できるのは何日間?
・愛猫が安心して留守番できる環境づくり5STEP
・留守番中の事故やいたずらを防ぐ方法8選
・愛猫の留守番に役立つアイテムやサービス
愛猫に留守番させる予定のある方は必見です。
1. 猫に留守番させても大丈夫?5つの注意点とは
猫に留守番をさせると、誤飲誤食などの事故を起こしたり、ストレスを抱えたりすることがあります。
飼い主さんは愛猫に留守番をさせる際の注意点を理解した上で、対策する必要があるでしょう。
猫に留守番をさせる際の5つの注意点を解説します。
1-1. 不在中の日常のお世話
飼い主さんの不在中は、食事・給水・排泄などのお世話ができません。
成猫であればフードと水を用意し、トイレを設置しておけば、ある程度は安心できるでしょう。
しかし子猫や介護の必要な高齢猫の場合は、自力で食事や排泄ができないことも多く、こまめなお世話が必要です。
愛猫の発達段階や健康状態に応じて、必要なお世話ができるよう、留守番をさせる時間を調整しましょう。
1-2. 事故の対策・対処
室内飼いでは、誤飲誤食・家具の転倒・電気コードを噛んで感電するなど、さまざまな事故のリスクがあります。
留守番中の事故は、助けられる人がそばにいないため、特に注意が必要です。
「部屋を片付ける」「家具を固定する」「電気コードをしまう」などの対策をして、事故を未然に防ぎましょう。
愛猫がお風呂で溺れる事故も発生しているため、「お風呂に水を貯めたまま放置しない」などの対策も大切です。
1-3. 寂しさによるストレス
猫は単独で生活する動物のため、寂しさを感じることはあまりなく、留守番が得意だとされています。
ただし寂しがり屋な性格の猫や、飼い主さんへの依存度が高くなっている猫は強い寂しさを感じ、留守番がストレスになる場合もあります。
愛猫の月齢や性格に合わせて、留守番をさせる時間を調整しましょう。
飼い主さんにすり寄ってきたり、はっきりとした声で鳴いたりするのは、寂しがっているサインです。
また「大きな声で鳴き続ける」「粗相する」「物や人に対して攻撃的になる」などの問題行動を起こす場合は、分離不安症になっていると考えられます。
動物病院を受診しながら、「安心できる環境を整える」「もう一匹猫を迎える」などの対策が必要です。
1-4. 家からの脱走
換気をするために窓を数cm開けて外出すると、愛猫が脱走する場合があります。
愛猫が家に帰ってこなくなる場合もあるため、脱走を予防することが大切です。
万が一、愛猫が脱走した場合は、交通事故・野良猫とのケンカ・感染症などのリスクを回避できるよう、早く連れ戻した方が良いでしょう。
留守番中の脱走は、飼い主さんが帰ってくるまで気づけずに対応が遅れるため、要注意です。
1-5. 愛猫のいたずら対策
留守番中に愛猫のいたずらにより、物が破壊されたり、部屋が散らかったりする場合があります。
「ゴミ箱をあさる」「戸棚を開けて盗み食いする」などのいたずらをする猫もいるようです。
帰宅時に部屋が散らかっていたらうんざりしますが、いたずらは寂しさやストレスの現れかもしれません。
愛猫を責めるのではなく、いたずらを防止できる環境を整え、コミュニケーションを十分にとりましょう。
2. 猫が留守番できるのは2泊3日までが目安
成猫が留守番できるのは2泊3日までが目安です。
夏はフードや水が傷みやすいため2日間、冬なら3日間が限度でしょう。
トイレに排泄物がたまることを考えれば、衛生的な観点でも2泊3日が限度です。
ただし生後間もない子猫は、数時間おきに栄養補給が必要なため、留守番には適していません。
生後3~4ヵ月頃になると留守番できますが、短時間の留守番から徐々に慣らすことが大切です。
高齢猫や持病のある猫も、こまめなお世話が必要なうえ、突然体調を崩す心配もあるため、長時間の留守番はできません。
寂しがり屋な性格の猫の場合は、2泊3日の留守番でも寂しさから大きなストレスを抱えるでしょう。
愛猫の発達段階・体調・性格に合わせて、留守番をさせる時間を調整することが大切です。
どうしても長期間の留守番が必要な場合は、知人に預けるか、ペットホテルやペットシッターなどのサービスを利用しましょう。
3. 猫が安心して留守番できる!環境づくり5STEP
猫に留守番させる際は、適切な環境を整えなければ、体調不良やストレスにつながることがあります。
愛猫にはできるだけ安心して過ごしてもらいたいですよね。
猫の留守番に最適な環境づくりを5STEPでご紹介します。
3-1. 水飲み場を複数用意する
水飲み場が一ヵ所の場合、愛猫が器を倒して水をこぼすと、水分補給ができなくなります。
常に水分補給ができるよう、水飲み場は複数ヵ所用意しましょう。
夏場は蒸発する可能性があるため、涼しい場所に水飲み場を用意することが大切です。
なるべく新鮮な水を与えたい場合は、自動給水器を利用すると良いでしょう。
3-2. 自動給餌器を利用する
食事のタイミングで飼い主さんが帰ってこられない場合は、フードを用意しておく必要があります。
ただし置き餌は衛生的によくない上、食べ過ぎのリスクも心配です。
留守番中の食事は、設定した時間になるとフードが出てくる自動給餌器を利用すると良いでしょう。
設定した時間に蓋が開く、タイマー付きのペット用食事ケースもおすすめです。
ただし、電源の必要な自動給餌器やケースの場合は、停電などで機能が停止し、フードが出てこなくなるトラブルもあります。
停電に備えて、他の場所に予備のフードを用意しておきましょう。
3-3. トイレを複数用意する
トイレが汚れたままになっていると、猫にとってストレスになります。
排泄するのを我慢して、尿路感染症や尿路結石症(尿石症)になるリスクもあるため、外出前にトイレを掃除しましょう。
また留守番中にトイレが排泄物でいっぱいになると、愛猫がトイレ以外の場所で粗相することもあります。
愛猫に留守番をさせる際は、複数のトイレを設置しておくと良いでしょう。
3-4. 快適な室温に調整する
愛猫の健康を守るために、留守番中は常に快適な室温になるようにしましょう。
夏は「直射日光の当たらない涼しい場所を確保する」「ひんやりグッズを用意する」などの熱中症対策をすることが大切です。
冬も防寒対策が必要ですが、ストーブは火災のリスクが高いため、利用しないようにしましょう。
ホットカーペットも長時間使用すると低温やけどにつながるリスクがあります。
夏でも冬でも、エアコンを利用して室温を20~28℃、湿度を50~60%に保つことが大切です。
3-5. 猫用のおもちゃを準備する
留守番中に退屈しないよう、猫用のおもちゃを準備しましょう。
「転がすとフードが出てくる知育系のおもちゃ」や「狩りの獲物のように自動で動き回るおもちゃ」などが人気です。
いたずらをするのではなく、おもちゃで遊んでくれた方が飼い主さんにとっても良いでしょう。
ただし遊びすぎると疲れるため、部屋をおもちゃだらけにしないことが大切です。
4. 猫の留守番中の事故やいたずらを防ぐ方法8選
飼い主さんがいない留守番中は、寂しさや退屈さからいたずらをする場合もあります。
愛猫の自由な行動が、思わぬ事故につながることもあるでしょう。
猫の留守番中の事故やいたずらを防ぐ方法8選をご紹介します。
4-1. 子猫はケージを利用する
子猫は好奇心の強さから、誤飲誤食などの事故が発生したり、いたずらをしたりすることも珍しくありません。
子猫のうちはケージを利用して、事故やいたずらを防ぐと良いでしょう。
上下運動のできる段差のあるケージを利用するのがおすすめです。
快適に過ごせるよう、ケージ内には必ず水とトイレを用意しましょう。
飼い主さんが食事のタイミングで帰ってこられない場合は、フードも用意する必要があります。
4-2. 誤飲誤食の原因になるものを置かない
アクセサリーやストラップなど小さなものが床に落ちていると、誤飲誤食の原因になるため注意しましょう。
猫は高いところにも登れるため、棚の上に置いてある観葉植物なども誤食の原因になります。
誤飲誤食の原因になるものは、高いところに移動させるだけでなく、扉のある場所へしっかりと収納しておきましょう。
ティッシュペーパーを出して遊んでいるうちに誤食したり、タオルを噛みちぎって糸を誤飲したりする場合があるため、ティッシュやタオルなども隠しておくことが大切です。
誤飲誤食は窒息・腸閉塞・中毒症状などの原因になるため、絶対に予防しましょう。
4-3. 電気コードを片付ける
猫が電気コードを噛むと感電するリスクがある他、火事につながることもあります。
使わない電気コードは、できるだけ片付けてから外出しましょう。
出しておく必要のある電気コードは配線を変えて、愛猫の届かない場所に這わせるのがおすすめです。
愛猫が電気コードを噛んでも千切れないよう、カバーをつけるのも良いでしょう。
4-4. お風呂にお湯を貯めたままにしない
夏は涼しい場所を求めて、風呂場にいく猫が多いようです。
浴槽に水を貯めたままにしていると、愛猫が誤って転落し、溺れるリスクがあります。
留守番中はお風呂にお湯を貯めたままにせず、お湯を抜いた状態で出かけましょう。
どうしても貯めておく必要のある場合は、愛猫が風呂場に行かないよう、扉をしっかりと閉めておくことが大切です。
4-5. 窓やドアの戸締りを徹底する
留守番中に愛猫が脱走しないよう、ドアや窓などの戸締りを徹底しましょう。
ドアや窓を閉め切ると換気できないため、エアコンなどをつけて室内を適温に保つことが大切です。
窓にフェンスや市販のストッパーを設置すると、より確実に脱走を予防できます。
飼い主さんが外出するときに、開けたドアから愛猫が脱走する場合もあるため、玄関に柵を設置するのもおすすめです。
4-6. ドアストッパーを利用する
留守番中に愛猫がドアで体を挟まれて怪我をしたり、ひとつの部屋に閉じ込められたりすることがあります。
ドアが勝手に閉まらないよう、ドアストッパーを利用しましょう。
ひとつの部屋に閉じ込められて、水やフードの置いてある場所に行けなくなると大変です。
特に夏場は水の飲めない状態が続くと、脱水症状を起こし、熱中症につながるリスクがあるため注意しましょう。
4-7. 転倒しないよう家具を固定する
猫が家具に飛び乗った際に、家具が倒れると怪我をすることがあります。
留守番中に地震が起こって家具が倒れてくるのも危険です。
愛猫が飛び乗ったり、地震が発生したりしても転倒しないよう、家具はしっかりと固定しておきましょう。
家具を固定すれば、愛猫だけでなく、飼い主さんの安全性も高まります。
4-8. 冷暖房器具の誤作動に注意する
室温を快適に保つためにエアコンをつけて出かけても、愛猫がエアコンのリモコンを踏んで、電源が切れたり、冷暖房が切り替わったりすることがあります。
冷暖房器具の誤作動に注意し、リモコンを隠してから出かけましょう。
また冷暖房器具が誤作動を起こさなくても、停電により電源が切れることもあります。
ひんやりグッズやあたたかい毛布など、停電時にも体温を適切に保てるアイテムを用意しておくと良いでしょう。
5. 猫の留守番に役立つアイテムやサービスって?
愛猫に留守番をさせるのが心配な飼い主さんは、アイテムやサービスを有効に活用するのがおすすめです。
猫の留守番に役立つアイテムとしては、自動給水器・自動給餌器・おもちゃなどが定番ですが、外出先でペットの様子を確認できるペットカメラも人気です。
動くものを追尾する機能や、内臓のスピーカーで愛猫に呼びかけられる機能のある商品も登場しており、どんどん進化しています。
旅行などで数日間にわたって留守番をさせたい場合は、ペットホテルやペットシッターを利用すると良いでしょう。
ペットホテルは動物病院に併設されている場合もあります。
6. まとめ
猫を留守番させる際には、フード・水・トイレを適切に用意して健康に配慮した上で、事故やいたずらを防ぐことが大切です。
おもちゃを用意するなど、寂しさをできるだけ感じさせないような工夫もできると良いでしょう。
また猫を飼う際には、留守番以外にも、食事やストレス解消方法など、気になることが多いはずです。
猫の飼育方法について、さらに知りたい方はこちらのサイトが参考になるでしょう。
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