「うちの猫は日本猫?」 日本猫(和猫)の模様や歴史をご紹介!
#日本猫 #和猫 #日本猫の特徴「日本猫とはどんな猫のことをいうのか?」
「日本猫の特徴を詳しく知りたい」
猫と暮らしている方や猫好きな方の中には、このように思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本人に長く親しまれている日本猫には、白猫・黒猫・三毛猫などさまざまな種類があり、それぞれ模様や目の色などが違っています。
普段あまり意識していなくても、動物病院の診断で初めて「うちの子は日本猫なのか!」と知る方も多いようです。
日本猫について深く知り、その可愛らしさに癒されてみませんか?
この記事では、古くから日本人に愛されてきた日本猫について、模様の種類や歴史とともに、フード選びのポイントもご紹介します。
1.日本猫の特徴は?
街中で見かける猫の中には「日本猫」とよばれるものが存在しています。
日本猫について、歴史や種類を詳しくご紹介していきます。
1-1. 日本猫の歴史
日本猫は「和猫」ともよばれており、古くから日本で暮らす猫のことをいいます。
今やすっかり私たちの生活に溶け込んでいる日本猫ですが、日本人と日本猫の関わりは、とても長く古いことがわかっています。
日本における猫の歴史については、今から約二千年前の弥生時代から存在していたという説が濃厚です。
これは、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡から猫の骨が発見されたことが理由に挙げられます。
恐らくこの頃は、貯蔵していた穀物をネズミの害から守る目的で猫が飼われていたと考えられており、ペットとして飼われるようになったのはもっと後のことです。
書物に猫が登場するのは平安初期になってからで、この頃からペットとして飼われるようになりました。
室町時代までは猫の存在が貴重であり、つないで飼われることが多かったそうです。
江戸時代には町にネズミが増えたため、駆除してくれる猫は大切な存在として扱われていました。
江戸時代の人々に猫が愛されていたことは、この時代の文化や逸話などからもわかります。
たとえば、商売繁盛や千客万来などの願いを込めた守り神である招き猫が登場したのも、この時代です。
また、江戸庶民の生活を活写した浮世絵にも、猫が多く登場していました。
特に、浮世絵師であった歌川国芳は十数匹の猫を飼っていたといわれており、愛嬌たっぷりの猫が登場する浮世絵を数多く残しています。
化け猫や擬人化された猫が出てくる説話も多く、いかに猫が江戸時代の人々の生活に溶け込んでいたかが想像できるでしょう。
そして、第二次大戦後にはシャムやアメリカンショートヘアなどの洋猫が日本に大量に持ち込まれました。
当時は「完全室内飼い」が普及していなかったこともあり、日本で暮らす猫のほとんどが混血となった背景があります。そのため、今「日本猫」とよばれている猫は、厳密には「日本猫の血を受け継いだ雑種」ということになります。
私たちとともに長い時代を乗り越えてきた日本猫は、今も昔も人々に癒しを与えてくれる大切な存在といえるでしょう。
1-2. 日本猫の長所
日本人は猫たちにありのままの姿でいてほしいと願い、見た目にこだわった品種改良を行いませんでした。品種改良を行わなかった結果、自然交配によって弱い個体は淘汰され、日本猫はカラダの強い猫になっていったのです。
特定の疾患のない、丈夫なカラダを持つ日本猫がより長く元気に生きられるよう、私たちもしっかりとサポートしていきたいですね。
1-3. 日本猫の種類
日本猫の模様は1本1本の毛色が、どのように配色されるかによって決まります。
白猫は神経質でデリケート、黒猫は甘えん坊、トラ猫は活発で動き回るのが好きなど、種類によって性格に違いがあるという噂もあります。自分の家の猫や近所で見かける猫はどのような模様をしているか観察してみるとよいでしょう。
ここでは、日本猫の模様を現す「1本1本の毛の色」と「配色によって現れる模様」についてご紹介します。
1本1本の毛の色
日本猫の毛の色は、主に白・黒・茶・アグチの4種類です。
アグチ毛とは、根元と先端が黒色、中間部分が茶色なっている毛のことです。
配色によって現れる模様 ①毛の種類が1種類
【白猫】
白色のみの毛をもつ、純白の猫です。
【黒猫】
毛は黒色のみで、濃淡のない真っ黒の猫です。
【茶トラ猫】
茶色の毛のみが生えた猫です。1本の毛の中に濃い茶色と薄い茶色が入り混じっているため、体全体に茶色のシマ模様が現れています。
【キジ猫】
キジ猫の1本1本の毛色はアグチ毛で、全体的に「黒と茶灰色」が混ざった色をしています。また、黒いスジ模様が頭、体、手足に見られるのも特徴です。キジ猫は「トラ猫」とも呼ばれており、原種に近い野性的な猫です。遺伝子によって銀色の毛をもつ「サバトラ猫」も、キジ猫の一種と言われています。
配色によって現れる模様 ②毛の種類が2種類
【ブチ猫】
「白毛+もう1種類」の、2種類の毛を併せ持つ猫です。
ブチ猫には「黒ブチ」「キジブチ」「茶ブチ」の3種類が存在します。
黒ブチは、体全体に黒と白の毛色が混在している猫です。
白色の部分は、お腹の下側に多く見られます。
中には「ハチワレ」と呼ばれる猫もいて、顔の中心から左右に分かれた模様が漢字の「八」の字に見えることが由来です。
キジブチは、アグチと白の毛色をもつ猫で「キジシロ」とも呼ばれます。
アグチ毛の部分にはハッキリとしたシマ模様があり、白毛部分は体の前側に見られることが多い傾向にあります。
茶ブチは、体全体が茶と白の毛色で覆われており、茶色部分にシマ模様があります。
茶ブチのシマ模様は「キジ」や「キジブチ」よりも薄い印象です。
また、手足の先が白くなっていることが多いのも特徴です。
【二毛猫】
二毛猫には「茶・黒」と「茶・アグチ」の毛色で配色されている2種類のタイプが存在します。
また、二毛は遺伝子の関係から、メス猫のみに現れるとされています。
茶と黒の毛色が入り混じった猫は「サビ猫」とも呼ばており、べっ甲のような模様が特徴です。
一方で、茶とアグチの毛色の猫はアグチ毛からなるシマ模様(キジ)が現れることから、「キジ二毛」とも呼ばれています。
配色によって現れる模様 ③毛の種類が3種類
【三毛猫】
三毛猫も、二毛猫と同様で本来メス猫のみに現れる模様です。
三毛猫はアニメなどに登場することも多いため、日本猫の柄としてイメージする方も多いでしょう。
そんな三毛猫には「黒三毛」と「キジ三毛」と呼ばれる2種類のタイプが存在します。
黒三毛は「白・黒・茶」の毛色で、キジ三毛に比べて黒毛の部分がハッキリしているのが特徴です。
キジ三毛は「白・茶・アグチ」の毛色で、背中やしっぽの部分に黒いシマ模様が見られます。
黒三毛、キジ三毛ともに、異なる毛色の部分は混じり合うことなく、明確に分かれています。
このように、さまざまな模様が組み合わさっていることも、日本猫に多い特徴です。
見ているだけで楽しく、愛らしさを感じますよね。
みなさんが飼っている猫、地域に住んでいる猫の模様は、紹介した日本猫の特徴に当てはまっているでしょうか。
1-4. 日本猫の見た目
日本猫の見た目の特徴には、毛色の種類が豊富なこと以外にもさまざまなものがあります。
たとえば、中くらいの体格で脚はしっかりしていて太めであること、全身の毛がなめらかで短いこと、鼻筋が通った丸顔で嚙み合わせが正しいことなどが、日本猫ならではの特徴です。
また、しっぽの長さや形はさまざまで、細長い形や極端に短い形、細長くて先だけが折れ曲がっている形のものがあります。
しっぽが短く丸まっている猫は世界的にも珍しく、海外にはそのような日本猫を元にして名づけられた「ジャパニーズボブテイル」という種類の猫も存在しています。
本州の南西部や関東地域には尻尾の折れている日本猫が多く、東北地域や関西地域には尻尾の長い日本猫が多いと言われているように、地域によって異なる特色があるようです。
また、大型で毛が長めの猫や、鼻ペチャの猫は、純血の日本猫ではなく洋猫との混血である可能性が高いでしょう。
1-5. 現代の日本猫の暮らし
一昔前までは、飼い猫でも家の中と外を自由に行き来できる環境で飼育されていました。
現代では室内飼育することが一般的になっています。
室内飼育になったことで、猫が交通事故に遭ったり感染症にかかる心配が減りました。
また、近所の家の庭を出入りし、トラブルになることもないでしょう。
安全で清潔な室内飼いのおかげで、長生きする猫も増えました。
しかし一方で、日本の生活環境特有の悩みもあります。
たとえば、天井の低い室内で常に過ごすことでストレスを感じてしまう場合も。
猫はストレスを感じたときに心を落ち着かせるために毛づくろいをします。
ストレスを常に感じやすい環境では、毛づくろいのし過ぎで毛がボサボサになってしまう子もいます。
また、部屋を閉め切っていて高温多湿な環境になってしまうと、熱中症になる猫も少なくありません。
尿の回数が減り、下部尿路の疾患にかかってしまう子も多いため、十分注意が必要です。
室内飼育しているからこそ、猫の様子をしっかり観察し、体調の変化にいち早く気づけるようにしてあげることが大切です。
2. 日本猫のフード選びのポイント
日本猫に与えるフードを選ぶときは、どのようなことをチェックすれば良いのでしょうか。
正しいフード選びのポイントをご紹介します。
2-1. 主食には総合栄養食を選ぶ
健康な猫に主食として与える際には、必要な栄養素がすべてバランスよく含まれている「総合栄養食」を選ぶようにしましょう。
パッケージに総合栄養食と記載されているものは、米国飼料検査官協会(AAFCO)が定めた栄養基準をクリアしているため、安心して与えられます。
いくら栄養バランスの良いフードを用意しても、猫が食べてくれなくては意味がありません。猫の中にはフードの鮮度が落ちていることで、食べない子もいます。
そのような子には、小分けパックになっているフードを選ぶとよいでしょう。
それでも食べないときは、ドライフードにウェットフードを混ぜてみたり、トッピングをふりかけてみたりするのがおすすめです。
ひと手間加えるだけで、食欲が増進する可能性があります。
あらかじめトッピングが入っている商品もあるため、探してみてはいかがでしょうか。
また日本猫は、海に囲まれた日本で暮らしてきたことも関係しているのか、お魚味を好む傾向があると言われています。飼い主の食生活の影響を受けやすいため、猫の祖先たちもお魚系の味を食べ慣れていたのでしょう。
そのため国産のキャットフードには、マグロやカツオを使い日本猫の好む味に仕上げているものがたくさんあります。ぜひ愛猫が好きな味やトッピングを見つけてあげましょう。
そんな日本猫にピッタリなキャットフードがあるのは、ご存じでしょうか。
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2-2. 日本での暮らしに合ったものを選ぶ
室内飼育が一般的となった今の時代、高温多湿な環境で天井が低めの家に住む日本猫への影響も配慮したうえでキャットフードを選ぶことが大切です。
たとえば、下部尿路疾患が心配な猫には「ミネラル配合量」が調整されているものを選ぶとよいでしょう。
キャットタワーなどの乗降運動が好きな猫ちゃんには、ひざや腰の関節にも配慮してあげたいですね。
狭い室内でのこころの健康ケアには、「トリプトファン」などが配合されているフードもおすすめです。
このように、フード選びの際には愛猫を取り巻く環境も、ポイントのひとつにして考えてみてはいかがでしょうか。
2-3. 年齢に合ったものを選ぶ
猫は年齢によって必要な栄養量やバランスが変わるため、今の年齢に合ったフードを与えることがおすすめです。
たとえば、シニア猫には腎臓の健康維持に配慮されているものや、ビタミンEなどの抗酸化成分が配合されているものを選ぶと安心です。
咀嚼力が衰えてきていても食べやすいように、通常よりも粒を薄くしている商品もあるため、チェックしてみるとよいでしょう。
2-4. 避妊・去勢後に注意する
現代では、避妊・去勢をするのが一般的です。
避妊・去勢直後の猫は、体質が変化し太りやすくなります。
愛猫の体調や体重を見て、フードの量や種類の変更を検討するようにしましょう。
脂質やカロリーなどを調整した「避妊・去勢後用」のフードも販売されているため、積極的に取り入れていくことをおすすめします。
3. まとめ
日本猫の歴史や種類をはじめ、フードの選び方について詳しくご紹介しました。
古くから私たちを癒してくれた日本猫は、模様や目の色が違っても、みな等しく愛しい存在です。
日本猫を取り巻く環境は時代とともに変化していますが、いつの時代も安心してのびのびと暮らせる環境を用意してあげたいものです。
室内飼いでストレスを感じる場合もあるため、日ごろから体調をチェックし、愛猫に合ったフードを選んであげてください。
これからも、日本猫とともに穏やかに暮らせる毎日を大切にしていきましょう。
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