飼い方・育て方

猫が鳴くのはなぜ?猫が鳴く理由を踏まえて解説

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「猫が鳴く理由が分からなくて、何を訴えているのか分からない」
「猫が鳴くときは、何かしてあげた方がいいの?」
「激しく猫が鳴くときは、危険なんじゃないの?」

どうして猫が鳴いているのか、理由が分からない時には迷ってしまったり、不安に思ったりしてしまうものです。当然のことながら、猫と人間は言葉でコミュニケーションができないため、意思疎通をするためには愛猫の考えていることを想像する必要があります。
特に、猫が鳴いているときには何か意思を伝えようとしているケースが多いので、その意図を汲み取ることができれば愛猫のストレスを軽減したり、トラブルが大きくなることを未然に防ぐことにもつながります。

この記事では、猫が鳴く9つの理由を解説しています。
また、特に危険な鳴き方に関して個別に紹介していますので、飼い主さんとしてどのように対処すべきかについて参考にしてください。

1)猫が鳴く9つの理由

猫が鳴く理由は、大きく分けて9つあります。

・口内炎などによる痛みがある
・甘えたいとき・嬉しいとき
・挨拶するとき
・痛いとき
・不安があるとき
・威嚇しているとき
・病気や健康不良が心配されるとき
・発情しているとき
・トイレハイになっているとき

それぞれのパターンで、どのように鳴くのかについて解説していきます。

 1-1. 口内炎などによる痛みがある

口内炎などの痛みがあるときの鳴き方
・「ウァーオ、ウァーオ」と特徴的な大きな声で鳴き続ける(口内炎やケガの痛みが強い場合)
・かすれた声で鳴く(猫風邪の場合)

時には、単なるクセでこのような鳴き方をすることもありますが、口内炎を放置しておくと痛みが強くなってしまい、時にはごはんが食べられなくなるほどの痛みになってしまうこともあります。また、猫風邪の症状の一つとして口内炎を発症するケースもあります。口内に痛みがあるときの鳴き声以外のサインとしては、次のものがあります。

・食欲がなくなる/水をあまり飲まなくなる
・よだれがたくさん出る
・口を開けていることが多くなる
・毛づくろいをあまりしなくなる
・歯ぎしりをする

口内炎や口内の痛みはさまざまな原因で起こるため、根本の原因に合った対処をする必要があります。

・歯周病など口内環境の悪化が原因の場合
動物病院での治療や歯石の除去が必要です。

また、日ごろの歯磨きをていねいにおこなったり、歯石の付きにくいキャットフードに切り替えたりするという対策もあります。一般的に、ウェットフードよりもカリカリ(ドライフード)の方が歯石は付きにくいと言われています。

・猫風邪が原因の場合
動物病院での治療により、風邪の対処をする必要があります。

・感染症などにより、口内が炎症を起こしている場合
動物病院などでの投薬治療が一般的です。

予防として、サプリメントを摂取させたり、ワクチンを接種させたりすることも大切です。

 1-2. 甘えたいとき・嬉しいとき

嬉しいときの鳴き方
・「ニャー」と高い声で鳴く

ペットの猫に特有の鳴く理由として、飼い主さんに甘えたいときや遊んでほしいとき、嬉しいときなどの鳴き声があります。このようなときは、高くて細い声で「ニャー」と鳴きます。猫を好きな方にはよく知られていることですが、嬉しいときや甘えたい時には同時に喉をゴロゴロならすことも多いです。

ただし、同じように高い声で「ニャー」と鳴いているときでも「軽い要求」を表しているケースもあります。例えばトイレでそのような鳴き方をしている時には「トイレをきれいにしてほしい」ドアのところで鳴いている時には「外に出たい」などの「軽い」欲求です。強いストレスを感じているわけではないため、それほど強く主張するわけではありませんが、繰り返し鳴いても欲求がかなえられないと、だんだん大きなストレスになってしまうことがあるため、飼い主さんは愛猫がかまってほしいのか欲求があるのかを見極めるよう意識しましょう。

これらのケースでは、特に対策を考える必要はありませんが、飼い主さんのライフスタイルや事情に応じて、できるだけ愛猫とコミュニケーションが取れるように意識すると良いでしょう。

 1-3. 挨拶するとき

挨拶をするときの鳴き方
・すれ違う時などに、短く「ニャッ」と鳴く

興味深いことですが、猫が鳴く理由の一つに、挨拶があります。短く、それほど語気を強めずに鳴くときには、挨拶の意味です。

基本的に、このような鳴き方をするときは、愛猫から飼い主さんに対する好意的な態度です。従って、飼い主さんから愛猫に対して声をかけたり、軽くなでてあげたりするとコミュニケーションを深められます。ただし、強い口調で鳴いている時には、不快や痛みなどを感じている可能性があります。また、か細い声で短く鳴いている時には、不安を感じていることもあるため、少し慎重に様子を観察すると良いでしょう。

 1-4. 痛いとき

痛みを感じているときの鳴き方
・「ギャー」と奇声のような声を上げる

痛みを感じているとき、「ギャー」と奇声のような声を上げることがあります。叫び声のような鳴き声と併せて、毛を逆立てたり、怯えて逃げ出していったりすることもあります。痛みの箇所や程度によって鳴き方や鳴くタイミングがことなるので、このような鳴き方をするときには、どこか痛いところがあるのか?と想像することが大切です。

対策として、一時的な痛み(例えば間違って飼い主さんが愛猫のしっぽを踏んづけてしまった場合など)は様子見で問題ありませんが、歩くたびに、あるいは口にものを入れるたびに大声で鳴いている場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

 1-5. 不安があるとき

猫が不安を感じているときの鳴き方
・「アオーン」「ニャオーン」と鳴く

飼い主さんの姿が見えないときなどに「アオーン」「ニャオーン」と鳴いていたら、猫が不安を感じている可能性があります。特別な対応が求められるわけではありませんが、分離不安症のときには問題行動につながる可能性があるため、獣医師さんに相談をして対策を進めていきましょう。

※分離不安症
猫が、飼い主さんに捨てられてしまうのではないかという強い不安を継続的に持ってしまう症状のことです。
分離不安症が強くなると、大きく鳴き続けたり、飼い主さんを噛んだりするなどの問題行動をしてしまうことがあります。

 1-6. 威嚇しているとき

猫が威嚇をしているときの鳴き方
・毛を逆立てて「シャー」「ウー」などと鳴く

猫同士でけんかをしたとき、犬などの他の動物が近くにいるとき、身の危険を感じたときなどに、猫は威嚇するために「シャーッ」と鳴きます。

野良猫は、人間に対してもこのような鳴き方をすることがあります。このような鳴き方をするときには強いストレスがかかっている状態なので、早急に対処をする必要があります。例えば、複数飼いをしている時にはそれぞれのスペースをきちんと分ける、危険因子があるときにはその要因を取り除く、などの対策を取ることができます。

 1-7. 病気や健康不良が心配されるとき

猫が病気や健康不良を心配しているときの鳴き方
・大声で鳴く

猫が大声で鳴いている時は、体調不良を感じて不安に思っている可能性が考えられます。
特に、よだれや呼吸の乱れが生じていたり、血尿が出ていたりするときなどの、普段と異なる様子が見られる時には、特に愛猫の健康状態に注意してケアする必要があります。尿結石や炎症など、痛みを感じている状況では、苦しそうに鳴くこともあります。
ホルモンの分泌が増す病気の場合には、その病気の影響で過剰に興奮しやすくなることがあります。そのような場合には日ごろはおとなしくあまり鳴かないような猫でも、大きな声で鳴いて騒ぐようになることもあります。

これらの状況では、早急に動物病院を受診するようにしましょう。通常であれば、体調不良の際にはその不調のストレスから警戒心が高まりやすくなることが多いです。警戒心が高まると、猫は自分を悟られないよう鳴き声を立てなくなり、人の視線を避けられるような場所にじっと身を潜めたり、隠れたりしがちな傾向もあります。鳴くにしても鳴かなくなるにしても、「様子がいつもと違う」ということからその違和感に気づき、早く対応してあげることが大切です。

 1-8. 発情しているとき

猫が発情しているときの鳴き方
・低くうなるように鳴く(オス)
・高く独特の声で鳴く(メス)

避妊去勢手術をしていない猫は、発情すると独特の鳴き声を上げます。時期的なものではありますが、住宅環境や感染症の懸念、精神状態の落ち着きなどを考えて、避妊去勢手術をすべきかどうかを検討するのも良いでしょう。

 1-9. トイレハイになっているとき

トイレハイのときの鳴き方
・ウンチをした後に「ウォーン、ウォーン」と鳴く

トイレでウンチをする前やした後に、大きな声で鳴く猫もいます。個体差はありますが、猫の習性の一つでトイレをするときにテンションが高くなったことにより、大声で鳴いたり走り回ったりします。

ただし、気を付けたいのはトイレのときに鳴いてしまうのは、病気の可能性もあるということです。特に、ウンチの硬さが普段よりも硬い(便秘)ときには要注意です。対策としては、程度がひどくなければ様子見で問題ありませんが、痛そうなときや辛そうなときは早急に動物病院を受診しましょう。

2) 注意する鳴き声・鳴き方

猫が鳴く理由の中には、注意が必要な鳴き声もあります。例えば、病気が疑われたり、あるいは強いストレスを感じていることが予想されたりするケースです。要注意となる鳴き方を愛猫が見せている場合には、少しでも早く飼い主さんが適切なケアをする必要があります。では、具体的にどのような鳴き方を見せているときに、対処が必要なのでしょうか?

特に懸念すべきは次の5つのパターンです。

①排泄中に鳴いている
排泄中の鳴き声は、前章で紹介したトイレハイの状態であれば、特に問題がありません。しかし、排せつ時に痛みを伴っている場合なども考えられます。苦しそうにしている、ウンチがいつもよりも硬いなどの、様子が異なる点があれば動物病院に相談しましょう。

②ごはん中に鳴いている
口の中のケガや口内炎により強い痛みを感じている可能性があります。また、口内炎は猫風邪などが原因になっていることもあるので、動物病院を受診しましょう。

③夜中に歩きながら鳴く(高い声で「アオーン」と鳴く)
痴ほう・認知症が懸念されます。近所への騒音問題にもなってしまうため、早急に動物病院を受診しましょう。

④同居猫が亡くなった後に、高い声で「ウミャーウミャー」と鳴くとても強い悲しみや寂しさを感じている可能性があります。寂しさから強いストレスを感じてしまい、体調不良につながってしまう可能性も考えられるため、飼い主さんが積極的にコミュニケーションを取ったり、安心できるグッズ(使い慣れた毛布など)を与えたりして、気持ちを抑えてあげることが大切です。

⑤いつもと違う鳴き声で鳴いている
鳴き声がいつもと異なるときには、何らかの事情が生じているケースが大半です。注意深く観察をするとともに、他にいつもと異なる点がないのかをていねいに観察しましょう。

3)年齢や状況によっても猫が鳴く意味が変わる

猫の鳴き方は、年齢や状況などによっても異なります。この章では、猫の鳴き方が異なるパターンとして3つのケースを見ていきましょう。

 3-1. 飼い猫と野良猫との違い

猫の鳴き方は、飼い猫なのか野良猫なのかの違いにより大きく異なります。そもそも、猫はもともとあまりなく動物ではありません。動物園で同じネコ科のライオンやトラをイメージすると、猫があまり鳴かないことはイメージしやすいのではないでしょうか。野生の猫が鳴くのは、猫同士でけんかをしているとき、高いところから降りられないとき、危険を感じたときなど限られた場面のみです。一方飼い猫は、飼い主さんとのコミュニケーションのために日常的に良く鳴きます。

 3-2. 子猫と成猫と老猫との違い

猫は、年齢のステージによっても鳴き方が変わります。

子猫・・・自分自身でできないことがたくさんあるため、助けを求めたり、不快感を示したりするために良く鳴きます。

老猫・・・老化に対する不安や痴ほう(認知症)を理由として、夜鳴きをするようになることがあります。

これらは一例ですが、猫が鳴くのは不安・不満を生じているときなど、何らかの意思表示をするときに鳴くことが多いので、猫の意図を組みとるように意識することが大切です。

4)まとめ

猫が鳴くのにはさまざまな理由があります。
飼い主さんに好意的な気持ちを示していたり、軽いコミュニケーションとして鳴いていることもあれば、強い痛みやストレスをアピールしていたり、不安を感じていたりすることもあります。ごはんを食べたくて鳴いているのか、トイレをきれいにして欲しくて鳴いているのかなどさまざまあるでしょう。どんな状況で鳴いているのか鳴き声の大きさや長さ、高低からある程度わかると思うので、対処してあげましょう。
これらの鳴き声の意味を汲み取ることができれば、愛猫とのコミュニケーションがより取りやすくなり、ストレスや痛みに対しても早く対処してあげられるようになります。特に、注意が必要な鳴き方をしているときは、記事内でも紹介しているような対策を参考に注意深く見守ってあげることが大切です。

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