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子猫の離乳食はいつまで?切り替えはどのようにおこなう?

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「子猫を飼おうと迷っているけど、離乳食の期間はいつからいつまでなんだろう?」
「子猫の離乳食には、どんなものを与えてあげればいいの?」
「離乳食の与え方やキャットフードの切り替え方には、何かコツのようなものはあるの?」
飼い猫も人間と同じように、ミルクから通常の食事に切り替える段階の時に離乳食を使用するのが一般的です。
しかし、まだ体が小さくて頑丈ではない猫に対して、どのようなごはんを与えるべきなのかは、判断が難しい問題です。
離乳食の与え方がうまくいかないと、与えたごはんが飲み込めなくてうまく食事が取れなかったり、ごはんが子猫の身体の負担になってしまったりすることがあります。
この記事では、子猫の離乳食の時期や与える離乳食の内容、与え方のコツなどについて解説します。

1.子猫の離乳食の時期はいつからいつまで

子猫の離乳食は生後3~4週間の頃から徐々にスタートします。

離乳適期は、おおよそ8週目くらいです。最初は、ミルクに少しずつペースト状のものを加えるような形で、少しずつミルク以外の食べ物に慣れるようにしていきます。

離乳食をスタートする時期のポイントは3つあります。

  • 子猫が自分で排泄をできるようになっていること
  • 少しずつ乳歯がはえ始めていること
  • ミルクをお皿から飲めるようになっていること

※もし、離乳食を与えたときにすぐに下痢をしてしまうようであれば、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

そして、全ての歯が生えそろう生後8~10週間くらいの頃に、子猫用のフードに切り替えましょう。

子猫用のフードへの切り替え時期は、初めてのドライフードに警戒心を持つ猫も多いので、段階的に切り替えるようにしましょう。

目安としては、1~2週間程度時間をかけて、ふやかしたドライフードを与えてください。

時期が経過するにつれて、少しずつ与えるフードを固くしていくのがポイントです。

子猫用のドライフードが食べられるようになったら、だいたい1歳のころまで、子猫用のフードを与えます。

子猫には、「子猫用ミルク」を与えてください。

人の飲む牛乳では消化不良を起こすことがあり、犬用ミルクでは必要な栄養素がとれないので代用しないでください。

2.子猫の離乳食にはどのようなものをあげるの?

子猫の離乳食について、具体的にどのようなものをどのように与えればよいかご存じでしょうか?

生まれて間もない子猫の時期はごはんがうまく食べられないことで生命の危険につながったり、健全な成長が阻害されてしまったりする可能性があります。

子猫用フードとはまずどのようなフードを選んだらよいのでしょうか。

「子猫用」「幼猫用」「キトン」「成長期用」「グロース」などの表示や「1歳まで」などの年齢表記がされています。

栄養が特に必要な時期ですが、胃が小さいため少しずつしか食べられないので、少量で効率よくエネルギーとなる子猫用のフードを与えましょう。

この章では、子猫の離乳食にどのようなものをあげるべきかについて解説します。

2-1. ペースト状の離乳食

最初の離乳食(生後3~4週間頃)は、子猫が消化吸収しやすいペースト状のものを与えます。

お湯で溶いて使用するタイプのものや、最初からムース状になった離乳食が子猫用の離乳食として販売されています。

最初は、猫が離乳食をごはんだと認識しない可能性もあるので、少量の離乳食を口元に近づけて、少しずつ食べ物だと認識させます。

また、ミルクを半分程度混ぜて、警戒心を解いてから徐々にミルクの分量を減らしていきます。

分量については、基本的には子猫が欲しがるだけ与えて問題ありません。

2-2. 子猫用のドライフードをふやかしたもの

ペースト状の離乳食からドライフードへ移行するタイミングの頃には、子猫用(1歳以下用)のキャットフードをお湯でふやかして与えます。

お湯でふやかすのは、歯がきちんとはえそろっていない状態でも食べやすいことと、消化器官の機能が未熟であるため徐々に消化吸収を慣らしていくことが目的です。

感覚として、ペースト状の離乳食がミルクを混ぜなくても美味しく食べられるようになったときに切り替え、ドライフードに切り替える8週間の頃くらいまでの時期に、このドライフードをふやかしたごはんを与えます。

2-3. 離乳食用のウェットフード

離乳食のバリエーションとして、離乳食用ウェットフードを使用する方法もあります。

子猫の時期のごはんの内容は成猫になってからのごはんの好き嫌いにも影響するので、子猫の時期にウェットフードを与えることで、成猫になった後にウェットフードの食いつきが良くなるかどうかに影響することがあります。

ウェットフードは、子猫用のドライフードの代わりにそのまま与えたり、離乳食のトッピングとして使用したりする方法があります。

2-4. おやつを与えてもいいの?

猫にとってのおやつは、飼い主さんとのコミュニケーションの活性化、しつけが成功したときのご褒美、食欲不振時などに用いられます。

猫のおやつは、成猫でも与えすぎに注意が必要であり、おやつを与えすぎると肥満やさまざまな病気を引き起こしてしまうことがあります。

では、子猫の場合はどうなのでしょうか?

結論としては、離乳食の時期には子猫におやつを与えるべきではありません。子猫の期間は、しっかりキャットフードを食べることに専念させてあげてください。

というのも、離乳食時期の猫は、ごはんから必要な栄養を十分摂取できるからです。

必要ないにも関わらずおやつを与えてしまうと、カロリー過多や栄養不足を引き起こす可能性があります。

2-5. 離乳食の与え方の例

ここまで紹介した内容を元に、離乳食の与え方を簡単にまとめます。

・3~5週間頃

ミルクから、ミルク+ペーストの離乳食に切り替えます。最初は、ミルクの量を半分にして、残り半分はペーストを与えたものにするイメージです。そして、徐々にペーストの割合を増やします。ごはんの回数は1日に4~6回程度、基本的に欲しがる分だけ与えるイメージです。

・6週目頃~

ペーストにドライフードをミルクやお湯でふやかしたものを与えます。最初はペーストとふやかしたドライフードの割合は半々くらいから始めると良いでしょう。ごはんの回数は1日に3~4回程度が目安です。

・8週間頃

歯がはえそろったのを目安に、ドライフードに切り替えていきます。トッピングやバリエーションとして、ウェットフードを使用するのもおすすめです。ドライフードに切り替えた後は、ごはんの水分量が減ってしまうので、新鮮な水を準備しておくことも忘れないようにしましょう。ごはんの回数は1日に3~4回程度が目安です。

3.子猫の離乳食の与え方と食べないときの対処法

飼い主さんが愛猫のことを一生懸命考えて離乳食を与えても、思ったように口をつけてくれないことはよくあることです。

そして、そのようなとき、やはり飼い主さんとしてはとても不安が大きくなってしまうものです。

この章では、愛猫が離乳食を食べてくれない時のポイント・考え方を4つ紹介します。

3-1. ごはんの頻度と量

特に最初の頃は、ごはんの量や頻度を工夫して、できるだけ子猫の身体に負担をかけないことが大切です。

特に、最初の離乳食(ペーストとミルクの混合の時期)は子猫の胃腸の機能がまだ弱いため、一日の摂取量を8回に分けて少量ずつ与えるなど、できるだけ消化の負担にならないように注意しましょう。

3-2. 食べないときの対策 ①ミルクを混ぜる

最初の離乳食をお湯でふやかす方法もありますが、それで猫が興味を示さない時にはミルクでふやかしてみましょう。

猫は、警戒心が強い動物なので、初めて見る食べ物を怖がることがあります。

しかし、ミルクは食べ物だと認識しているので、ミルクをかけることで不安や恐怖をやわらげられます。

3-3. 食べないときの対策 ②小さくするorウェットフードを使う

ミルクを卒業したばかりの子猫は、固形の食事には慣れていません。

そこで、ドライフードを細かく砕いて、食べやすい大きさにすることで、食べやすくなるように工夫をします。

お湯やミルクでふやかす場合にも、細かく砕いた方がふやかしやすくなります。

また、このように砕くのが手間に感じるときは、ウェットフードを使用するのもおすすめです。

ウェットフードは、基本的にそのまま与えることができるためです。

3-4. どうしても食べないときは動物病院へ

愛猫がどうしてもごはんを食べてくれない時には、動物病院に受診して相談しましょう。

というのも、子猫がごはんを食べない原因が病気や体調不良である可能性があるためです。

また、子猫の場合、12時間以上(目安)ごはんを食べない状態が続くと、生命の危険も考えられます。

子猫は、まだ体が弱いということを考慮して、早めに判断をして動物病院を受診するようにしましょう。

4.子猫に手作りの離乳食はどうなの?

子猫に対して、離乳食を手作りして、しっかりとかわいがりたいという考えの飼い主さんもいます。

はたして、子猫に対してひと手間かけて、しかも美味しくて飛びついてくれるような手作り離乳食はあるのでしょうか?

結論から言えば、子猫に対する手作りの離乳食は、専門家でない限りおすすめできません。

専門家というのは、獣医師や管理栄養士など、ペットや食品の栄養の専門家のことを指しています。

なぜ専門家以外の手作り離乳食がNGなのかというと、手作り離乳食では栄養の偏りが起こってしまう可能性があるためです。

<手作り離乳食によって起こりうる問題>

  • 成長のために必要な栄養素が摂取出来ない
  • 脂肪や塩分・糖分などの過多を招く
  • 猫にとっては危険な食材が混入してしまうリスクがある

※猫が食べてはいけないもの

  • イカ・・・イカに含まれる酵素がビタミンB1を壊してしまい、脚気のようにフラフラになってしまうことがあります。
  • 牛乳・・・子猫は牛乳をうまく消化できないので、下痢をしてしまいやすいです
  • 塩分・・・猫はほとんど汗をかかないので、塩分の必要量が少ないです。摂取しすぎると、腎臓に負荷がかかり、腎機能に障害を起こしてしまうことがあります
  • タマネギ・・・猫に対しては有毒性があります。多量に摂取すると命に関わる可能性もあります。

上記の理由から、子猫の時期に離乳食を手作りするのは避けましょう。

どうしても手作りのごはんを作りたいという気持ちが消えない時には、成猫に成長してからのご褒美を手作りしたり、おやつを手作りしたりするなど、楽しみを少し先に取っておきましょう。

また、一からの手作りはリスクが大きいのでおすすめしませが、ドライフードをふやかしたり、ミルクをかけたり、ウェットフードをトッピングしたりするのも立派な手作りです。

ペットの体調を優先的に考え、できる範囲内でのベストを尽くすようにしましょう。

5.子猫の離乳食からドライフードへの切り替え方

最後にペーストの離乳食から子猫用ドライフードへの切り替え方について解説します。

ミルクからペーストに切り替えるときと同様、猫は初めて見るごはんに対して警戒心を表すことがあります。

そのため、ドライフードへ切り替える際にも、まずは「慣れ」を意識するようにしましょう。

最初の内は、ドライフードをドロドロ(おかゆ状)にふやかします。

この時、熱いまま与えてしまうと猫がのどや食道をやけどしてしまうので、人肌程度に冷まして与えるように注意してください。

慣れてきたら段階的にふやかす程度を固めに調整していきます。

最後は、子猫用のドライフードを好んで食べるようになっていきます。

また、成長期のごはんは、しっかりと栄養バランスを考えることも大切です。栄養バランスの整ったごはんを摂取するように意識しましょう。

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6.まとめ

生後2~3週間ごろから8週間ごろにかけて、猫には離乳食を与えます。

それほど長い期間というわけではありませんが、猫は生後4か月までに成猫の体重の50%まで急激に成長し、その後10~12か月まで成長が続きます。

この時期に適切な離乳食を与えるのはとても大切なことです。

また、この時期の食べたものが、その後の一生の食事の嗜好性のベースにもなるので、そのような意味でもきちんと良いものを摂取することが大切です。

簡単にまとめると、離乳食は、次のように摂取します。

  • 3~5週間ごろ・・・ミルク+ペースト
  • 6~8週間ごろ・・・ペースト+1歳以下用の子猫用キャットフードをふやかしたもの
  • 8週間以降・・・子猫用キャットフード(ドライフード)

これは、あくまで目安です。

個体差もあるので状況に応じて判断していただけたら幸いです。

定期的に体重を測り、給与量の目安などを参考にフードの量を適切に増やしてください。

また、どうしても猫がごはんを食べない時には、動物病院を受診するなど専門家の意見を聞くことも大切です。

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