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子猫への食事の与え方!授乳期~ドライフードまでの過程を【完全解説】

#子猫 #子猫の食事

猫の飼い始めの時期は、毎日が新鮮ですよね?特に子猫から飼い始める際は、とても愛くるしくてたまらないものかと思います。
だからこそ、愛猫には元気な成猫に成長してほしい・・・そして、そのために非常に大きなカギを握るのが、毎日の食事です。
この記事では、子猫の食事の基本について解説します。
非常にデリケートな子猫の時期の食生活について不安や不満が解消できるよう、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

1.子猫の食事の基本

まず、子猫の食事に関する基本的な考え方について解説します。

基本をきちんと押さえることで、ごはんの与え方に対するイメージが明確化されます。

1-1. 月齢や個体差によって与え方の調整が必要

子猫の食事について、最初に知っておきたいことは月齢や個体差によって分量の調整が必要であることです。

一般的には、猫が成猫になるまでの1歳くらいまでの期間のことを「子猫」と呼びますが、当然生まれたばかりの子猫と1歳近くの子猫とでは食事の内容や与え方・分量の全てが異なります。

従って、ミルク(母乳・粉ミルク)→離乳食→固形物(ドライフード)という風に段階的に食事内容を調整・変更していきます。

また、これらの成長における食事の変化とは別に、個体差があることも把握しておくことが必要です。

個体差によって、好みの食材や食べる量は変化します。

1-2. 体調や成長度合いをチェックすることも大切

子猫の時期は、大人になる体を作るための大切な時期です。

猫種や個体差によって成長度合いが違うため、一概には言えませんが子猫の体重は月齢によって次のように推移します。

3ヵ月:1~1.5kg
4ヵ月:2kg前後
8ヵ月:3~3.5kg
12ヵ月:4~5kg前後

そして、1歳を過ぎると成長による体重の増加はほぼストップします。

人間でいえば20歳前後にあたり、この時期の体重が今後の目安となる理想体重として参考にできます。

1歳までに必要な栄養を摂取して体をしっかり成長させることが大切だということです。

子猫の体重管理のポイントは、定期的に体重チェックをすることです。

  • 順調に体重が増加しているかどうか?
  • 具合悪そうにしていないか?

など、愛猫の様子に注意を払いながら、ごはんを与えることが大切です。

体重の増加があまりにも少ない場合や、具合悪そうにしていたり、食欲がないような時には、早急に獣医師に相談しましょう。

1-3. 子猫のごはんは少量をこまめに与えるのが理想的

子猫の食事の基本は、少量をこまめに与えることです。

飼い主さんのライフスタイルなどの都合もあると思いますが、子猫は消化器官が未発達なことや一度にたくさんの分量を食べられないことから、大きな負担にならないようにごはんを与えることが大切です。

具体的にどの程度の分量を与えると良いのかについては次の章で月例別に紹介します。

2.時期別・子猫の食事の内容・分量

この章では、月例別に子猫の食事の内容や分量について解説します。

子猫の食事の分量や内容については個体差があるため、あくまでも標準的な目安の案内であるため、実際には子猫の食いつきや体調・体重の増減などをチェックしながら、対応するようにしましょう。

2-1. 授乳期(~3週間頃)

生後3週間ごろまでの子猫は、授乳期です。

この時期の子猫は、ミルク主体で基本的には母猫の母乳を飲んでいます。

母乳が飲めていない場合には、子猫用ミルク(粉ミルク)を与えましょう。ただし、牛乳は子猫にとって消化しづらいため与えないようにしましょう。

生後間もなくの時期は特に小まめにミルクを与えることが望ましいため、理想的な食事の頻度は3時間に1度程度です。

ただし、飼い主さん自身の就寝中は省いて考えても問題ありません。

また、子猫が寝ている時にも、無理に起こす必要はありません。

子猫用のミルクを与えるときには、猫用の哺乳器を使用するのが一般的です。この時、哺乳器から出るミルクの量が少ないと子猫がミルクを吸うのに疲れてしまい、反対に量が多すぎると飲み込めずに鼻から出てしまったり、誤嚥(気管に入る)してしまいます。

猫用の哺乳器で飲めない場合、シリンジで少しずつ飲ませる方法がよいでしょう。

逆さにしたときに、ポトリと一滴落ちる程度がちょうどよいことを覚えておきましょう。

2-2. 離乳食期(3・4週~2ヵ月)

3・4週になったら、ミルクから徐々に離乳食に移行していきます。

ポイントは、一気にではなく徐々に切り替えることです。離乳食用のキャットフードを、最初は少し舐める程度から始めていきます。

子猫は、消化器官の働きが弱いため、まだ一度にたくさんのものを食べることが難しい時期です。

その反面、成長期でもあるため、しっかりとごはんを食べて栄養を吸収する必要があります。

ポイントとしては、お米やトウモロコシなどの穀物は、子猫にとっては消化が難しく栄養効率も良くないため、避けるべきです。

反対に、お肉やマグロなどの高たんぱくなものを意識的に摂取するように意識しましょう。

基本的にウェットフード・ドライフードは「子猫用総合栄養食」を選択されることをおすすめします。

ごはんの回数は基本的に1日に4~5回、タイミングとしては4~6時間置き程度です。

キャットフードのパッケージに記載されている目安の分量を、食事の回数で均等に割って与えます。

4~5等分しても子猫が1回で食事を食べきれない場合は、食事の回数をさらに細かく分けたり、子猫用のミルクを与えたりするなどの工夫により栄養不足を解消しましょう。

2-3. 子猫用フードを食べる時期(2ヵ月~半年)

固形の物が食べられる2ヵ月ごろには、子猫用のフードに切り替えます。

食事の回数は、だいたい1日に3~4回程度です。猫も1回の食事で食べられる量が増えてきて、また食事の内容も固形のものになるため、食事の回数を減らすことができます。

このとき、食いつきが悪いようならお湯や子猫用ミルクでふやかして香りを立たせるなどの方法があります。

また、食事の内容としては、高たんぱく・高カロリーなフードが理想的です。

この時期は、成長期に当たるため、しっかりと体を成長させたいためです。

成猫になると、ダイエットや体重の管理に注意を払う必要が生じてくることもありますが、子猫の時期は肥満を心配することはありません。

欲しがる量をそのまま与えてあげればOKです。

2-4. ドライフードが食べられる時期(7ヵ月~12ヵ月頃)

7ヵ月~12ヵ月ごろになると、消化器官もかなり発達し、子猫用のドライフードを食べられるようになります。

そして、食事の回数も1日に2~3回程度にすることができます。

この時期のドライフードの選び方についても、高たんぱく・高カロリーなものがおすすめです。

また、栄養価が優れていても食いつきが悪ければ意味がないので、食いつきが良いものを与えましょう。

飼い主さんの考え方やライフスタイルによって、愛猫が食べたいときに好きな量を食べられるようにする置き餌スタイルと、決まった時間に食事をとるスタイルの選択肢がありますが、どちらかといえば決まった時間に食事をとるスタイルの方が理想的です。

というのも、置き餌スタイルはやや衛生面で不安が残ることと、成猫になったときに肥満の原因になってしまうことがあるためです。

3.子猫がごはんを食べないときの対処法

子猫が順調に食事をしてくれている時には問題ありませんが、時には何も食べてくれないときがあります。

子猫の時期にごはんを食べてくれないと、飼い主としてはなおさら不安になりますよね?

この章では、子猫がごはんを食べてくれないときの対処法について解説します。

3-1. 離乳食期

離乳食期にごはんが進まないときは、口にしたことのない離乳食に対して不安や抵抗を感じているケースが考えられます。

そのため、離乳食に対する抵抗を弱めるための対策などが効果的です。

具体的な対処法としては、以下の方法があります。

・子猫用のミルクを与える
子猫用のミルクは栄養価が高いので、どうしても離乳食が進まない時には栄養源として効果的です。

・離乳食を始めるときに、子猫用ミルクに少しずつ離乳食を混ぜる
離乳食への抵抗を最小限にするためには、子猫用のミルクに少しずつ離乳食を加えることで抵抗を弱くする方法があります。

・粉ミルクを離乳食に振りかける
粉末の粉ミルクを離乳食にかけることで、子猫の食欲を喚起することができます。

・母猫に栄養価の高いフードを与える。
母乳で育児している時、子猫の体重増えない・飲みが悪いなどの際は、母猫に栄養価の高いキャットフードや子猫のミルクを与え、よい母乳にすることも対策のひとつです。

3-2. 子猫用フードの時期

離乳食から子猫用のフードへの切り替えがスムーズにいかない時には、次の要因が考えられます。

・食べ慣れていない離乳食への抵抗がある
7日~10日間程度かけて段階的に離乳食への切り替えを進める。

・ごはんが合っていない
与えているごはんが月齢に合っていないという可能性も考えられます。子猫の場合、月齢に合わせたごはんを与えることが大切です。月齢としては問題ないにもかかわらず切り替えがうまくいかない時には、ごはんをふやかすなどの対策が必要です。

・体調不良
体調がすぐれないときに、食欲が進まないことがあります。暑さによる熱中症や風邪などさまざまな要因が考えられるので、水分補給などの応急処置をしたうえで早急に動物病院を受診しましょう。

・ストレス
食欲不振はストレスが原因になっていることもあります。環境の変化や猫の複数飼いなど、愛猫のストレス要因となっている点がないかどうかチェックし、要因が思い当たる場合には改善を目指しましょう。

 

4.子猫の食事に関する注意点

生まれてから1年にも満たない子猫は、とてもデリケートなものです。

だからこそ、注意しておきたい点があります。この章では、子猫の食事に関する注意点について解説します。

4-1. 食べ残しは必ず廃棄する

衛生面の観点から、子猫の食べ残しは必ず廃棄するようにしましょう。

食べ残しをそのまま与えたり、次のごはんに足したりすると、お腹の調子を悪くしてしまう危険性があります。

「もったいない」と考えてしまいがちですが、愛猫の健康を守るために、食べ残しは必ず廃棄するようにしましょう。

4-2. ごはんを与える環境をケアする

子猫は、安心できる環境でなければごはんが進まないことがあります。

そのため、飼い主さんは環境のケアにも十分に注意しましょう。

  • 洗濯機やテレビなど大きな音が出る家電製品の近くを避け、静かな環境にごはんを置く
  • デザインや材質など、愛猫が嫌がらないものを用意する

4-3. キャットフードの品質や内容に注意

キャットフードの品質や内容にも注意が必要です。
猫にとって必要な栄養がバランスよくしっかりと摂取できることが大切です。
特に、必要摂取量の多いたんぱく質やタウリンなどに十分意識をする必要があります。
どんな原材料や栄養が含まれているのかを確認するため、気になるキャットフードは詳しく見てみることをおすすめします。

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4-4. 異常を感じたときには動物病院に相談する

「なんとなく元気がない」
「下痢をしている」
「食欲がない」
「体重が増えない」

など、愛猫の様子に異常を感じた際には早めに動物病院を受診するようにしましょう。

どのタイミングで動物病院を受診すべきかについて飼い主さんも迷うことがあると思いますが、子猫の場合は半日ごはんを口にしなかった時や、下痢や嘔吐などのその他の症状を併発しているときは、早急に動物病院を受診すべきです。

5.まとめ

子猫が、しっかりと成猫に成長するためには、日々の食生活がとても大切です。

月齢や個体差を考えて愛猫にぴったりの食事を選ぶこと、ミルク・離乳食・子猫用のドライフードへの切り替えをスムーズにおこなうことなどを意識して、子猫の健康をケアしましょう。

また、おいしい食事をとることで、愛猫の日常の満足度をしっかりと高めてあげましょう。

「実際、どんなキャットフードが良いのかわからない・・・」といった方には、記事内でも紹介したおすすめの子猫用のキャットフードがおすすめです。

おいしいものを、猫にあったタイプのフードで与えられるよう様々なラインナップがありますので、是非ご確認ください。

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