愛猫との出会い方|メリットと注意点を解説
#猫との出会い方 #猫をどこから迎える #猫を飼うなら猫を飼育する際の出発点は、猫との出会いの場です。
そして、その出会いの方法は様々です。ペットショップでの購入以外頭にないという方は、異なる購入方法を知ることで、より希望に近い飼育方法を見つけられるかもしれません。
出会い方によって、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるためです。
この記事では、飼育猫の出会い方やそれぞれの特徴について詳しく解説します。
1.愛猫との出会い方はさまざまな方法がある
愛猫との出会い方はさまざまな方法があります。
アイリスペットコムの調査によると、愛猫との出会い方とそれぞれの割合は以下のとおりとなっています。
- 野良猫や捨て猫を保護・・・44.3%
- 友人・知人からの譲受・・・16.4%
- ペットショップ・・・14.6%
- 保護団体での里親制度・・・10.5%
- ブリーダー・・・3.3%
上記の他には、自宅で猫が生まれたケースやホームセンターで購入されたケースなどがあります。
猫を飼育する際に、出会い方にまで気を配る方は少ないかもしれませんが、希望にピッタリの出会い方ができるチャンスでもあるので、次の章以降でそれぞれの出会い方のメリット・デメリットを見ていきましょう。
2.愛猫との出会い方 ①ペットショップ
最初にご紹介するのは、犬や猫を専門に扱うペットショップで出会う方法です。
ペットショップで購入するのが当たり前という考えを持つ方も多く、わざわざメリット・デメリットを考えるまでもないと思う方もいるかもしれません。
しかし、ペットショップで出会うメリットを知ることは、ペットショップの効果的な活用法にもつながります。
2-1. メリット
ペットショップで猫と出会う主なメリットは、次のとおりです。
・多くの種類をチェックできる
人気の種類を中心に、専門店ならではの多数の種類と出会えます。いくつかの種類を見比べたり、実際に触れてみたりしながら選べるので、数ある種類の中から本当に好きな猫を選ぶことが可能です。なかには、ペットショップでしか出会えない種類の猫もいるでしょう。
・店頭で直接見られる
店頭で直接見ることが可能です。スタッフの方に依頼をすれば、撫でたり少し一緒に遊んだりする時間を設けてくれるかもしれません。実際にその場で見られるので、鳴き声や性格なども実感しやすいです。
・純血種が選べる
ペットショップでは、血統書つきの純血種を選べます。好みの品種に出会える確率が格段に高いのはペットショップです。スコティッシュフォールドやベンガルなど、こだわりの種類がすでに決まっている方は、ペットショップをチェックしてみると良いでしょう。
・グッズの購入ができる
トイレ用の砂やおもちゃなど、猫の飼育に必要なグッズを合わせて購入できます。また、近隣の動物病院やペット保険なども教えてもらえるかもしれません。
・保証がある
ペットショップは、健康で先天性の病気のないペットを引き渡す義務があるため、後から先天性の病気が見つかった場合などには保証が受けられます。対応方法は、店ごとの規定で決まっているケースが多いので、確認が必要です。
上記のように、ペットに関する情報やグッズなどを一通りそろえているのが、ペットショップの魅力です。
スタッフの方と親しくなることで、ペットの関連情報や飼育方法に関する情報が得られるというメリットもあります。
2-2. デメリット
続いて、ペットショップで出会う方法のデメリットをご紹介します。
・社会性が育っていない場合もある
ペットショップの猫は、親猫と引き離される時期が早いため、社会性に乏しい場合があります。社会性の乏しい猫は、人に対して攻撃的であったり、問題行動が目立ったりする場合があります。
(2019年「動物愛護管理の一部を改訂する法律」が公布されました。)
「第22条5:犬猫等販売業者(販売の用に供する犬又は猫の繁殖を行う者に限る。)は、その繁殖を行つた犬又は猫であつて出生後56日を経過しないものについて、販売のため又は販売の用に供するために引渡し又は展示をしてはならない。」
・飼育環境が保たれていないこともある
ペットショップによっては、子猫にとって快適な環境を整えられておらず、狭いケージに入れられていたり、清掃が間に合っていなかったりします。飼育環境が保たれていないと、ウイルスや細菌の感染・ノミやダニの発生などのリスクが高まります。
・費用がかかる
ペットショップは、営利で運営されているため、費用がかかります。特に人気種や希少種は高額になる傾向があります。ペットショップで購入する際のデメリットを最小限に抑えるには、ショップ選びが重要です。
2-3. ペットショップの選び方のポイント
安心して購入できるペットショップを見極めるには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
チェックすべきポイントは以下の5点です。
①広告が適切かどうか?
②登録番号が表示されているか?
③スタッフが名札をつけているか?
④生後56日以内の猫が販売されていないか?
⑤環境が適切に保たれているか?(清掃が行き届いている・狭すぎず十分なスペースで展示されている)
上記のことが守られ、ペットショップとして誠意ある対応をしているショップであれば、全般的に安心できるショップである可能性が高いといえます。
特に、注意したいのは生後56日以内の猫が販売されていないことです。
万が一、販売されていれば違法行為にあたるので、そのショップでの購入は避けましょう。
3.愛猫との出会い方 ②ブリーダー
続いて、猫と出会う方法としてブリーダーから直接譲り受ける方法があります。
アンケート調査の割合としては、それほど高いわけではありませんが、ブリーダーとの直接契約ならではのメリットもあるため、チェックしておきましょう。
3-1. 飼うための流れ
ブリーダーと直接契約をする方法は、それほど大々的に告知されていないため、そもそもブリーダーと直接契約できることを知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで、まずは簡単にブリーダーと直接契約するための流れをご紹介します。
①ブリーダーから購入できるインターネットサイトなどでチェック
②直接、ブリーダーにコンタクトを取る
③契約について相談する(見学をする)
④契約をする
上記のように、個人対個人に近い感覚で、ブリーダーと飼い主さんが直接コミュニケーションを取りながら、契約を進めます。
最近は、たくさんのブリーダーの情報が一度に閲覧できるポータルサイトもあり、口コミなどを参照することもできるため、比較的情報が入手しやすくなっています。
3-2. メリット
ブリーダーと直接契約をする際のメリットは、以下のとおりです。
- 直接ブリーダーとやり取りすることで、親猫を実際にチェックできる(物理的な距離が近く、見学の受け入れがOKな場合)
- ショップよりも低価格の場合がある
- 健康リスクの低減(感染症や先天性疾患)
- 基本的なしつけがされている
- 子猫の親を確認することが出来る
ブリーダーは、ペットを飼育するプロであるため、飼育環境が整っています。
また、契約手続きの流れの中で、飼育に関するさまざまな質問に答えてもらえるというメリットもあります。
3-3. デメリット
続いて、デメリットになりうる点を3点ご紹介します。
- 良いブリーダーの見極めが必要
- 気軽に見学ができない
- 選べる種類が少ない
猫への愛情が深く、飼い主さんの親身になってくれる優良なブリーダーと契約できればとても心強いですが、なかにはそうでないブリーダーもいるため、慎重な判断が必要です。
猫の飼育をしたくて気持ちが高ぶっていると冷静な判断が難しくなります。
見学時や取引時の対応や猫の飼育に関する知識の量などから客観的に判断しましょう。
また、ペットショップの場合は気が向いたときにいつでも見学できますが、ブリーダーの場合は予約制です。
基本的にブリーダーが一人で対応していることが多く、何度も見学できるわけではありません。
4.愛猫との出会い方 ③野良猫の保護・保護団体
野良猫の保護(44.3%)と保護団体からの譲り受け(10.5%)の両方を合わせると、購入ではなく保護の対象となる猫をペットとして迎え入れている飼い主さんが過半数です。
この章では、保護された猫との出会い方について解説します。
4-1. 飼うための流れ
保護猫を引き取る(あるいは譲り受ける)際の流れは、以下のとおりです。
①野良猫を飼う/保護団体の譲渡会・保護猫カフェ・保健所に行き、里親になれる猫を探す
②譲渡会の場合、基準を満たしていれば、譲渡がOKになる
里子を探す場合、現在保護している方と連絡を取り、飼育に向けて細かなやり取りをおこなう譲渡会は、地域のホールなどで定期的もしくは不定期にて開催されています。
猫の飼育をスタートしたい方は、譲渡会の情報をこまめにチェックして、情報を逃さないように注意しましょう。
4-2. メリット
野良猫や保護猫を飼育するメリットは以下のとおりです。
- 猫の命を救える
- 費用を抑えられる
保護猫や野良猫は、引き取り手がいなければそのまま殺処分にされる可能性があるため、飼い主さんが現れるか否かで大きく違ってきます。
基本的に、引き取り時の個体の価格は無料です。
※ただし、ワクチン接種や避妊・去勢手術などの費用は必要なので、初期段階で費用が全くかからないというわけではありません。
4-3. デメリット
野良猫や保護猫を飼育するデメリットは以下のとおりです。
- 希望の猫がいるとは限らない
- 保護団体の場合、基準をクリアして審査に通らなくてはならない
- 野良猫は、予防やワクチン接種などが施されていない(ペットショップでは、1回目のワクチンを接種済みのケースが多い)
譲渡会は、飼い主さんの希望の種類がいるとは限りません。
また、子猫を飼いたいのに、成猫しかいないといった状況もあります。
予防やワクチン接種は、引き取り後に飼い主さん自身で動物病院を予約して、段取りを組みます。
ペットショップやブリーダーから購入する際には、スタッフやブリーダーに細かな相談ができますが、譲渡会では相談相手がもてないため、飼い主さん自身で動物病院に相談しなくてはなりません。
特に野良猫や保護猫の場合は、感染症にかかっていないかどうかのチェックが重要です。
感染症にかかっている場合、譲り受けた猫の健康や生命が危険にさらされる可能性があります。
また、里親制度の場合は、希望してもすぐに飼育できるわけではなく、現在の飼い主さんと連絡をとりながら手順を踏まなくてはなりません。
そのため、ペットショップやブリーダーで契約をする方法と比較すると、少し手間がかかります。
5.愛猫との出会い方④友人・知人から譲り受ける
割合として意外と多いのが、友人や知人から譲り受ける方法です。
友人や知人から譲り受ける場合、信用できる相手から譲り受けられるため、契約上のトラブルが起こりにくいという利点があります。
また、困っている知人と猫とを同時に助けられるという点や、親猫を直接見られる点も魅力です。
ただし、友人から譲り受けるとは言っても、猫の命を預かることに変わりはありません。
中途半端な気持ちで引き受けてしまって、後から困ってしまうことがないように慎重に検討しましょう。
友人・知人から譲り受ける場合は、元々猫を飼育したいと考えているタイミングではなく急に決まることが多いため、判断の時間が十分に確保できないケースがあります。
「猫の飼育費用を解説|飼う前に知っておきたいお金のこと」でご紹介している費用のことは、最低限チェックしておくと良いでしょう。
6.まとめ
愛猫との主な出会い方は、以下のとおりです。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 野良猫・保護猫
- 友人・知人からの譲り受け
それぞれ、費用・情報・出会える猫の種類などが異なるため、メリット・デメリットを比較しながら、ご自身の希望に沿った形で猫と出会えるように注意しましょう。
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