猫の飼育費用を解説|飼う前に知っておきたいお金のこと
#猫の飼育費用 #猫にかかる費用猫をはじめて飼育する飼い主さんにとっては、飼育費用がどのくらいかかるのかをイメージしづらいのではないでしょうか?
猫を飼育するには、毎日の食費や病気やケガの治療費など、どうしてもお金がかかります。
また、いったん飼育をスタートすると、途中で投げ出すことはできないので、中期的・長期的に考えなくてはなりません。
だからこそ、猫の飼育費用を考えるときは、どのくらいの費用がかかるのかを慎重に考えなくてはなりません。
この記事では、猫を飼育する際にどれだけの費用がかかるのかについて、項目別に解説します。
猫の飼育費用がどのくらいかかるのか分からずに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.猫飼育のための費用 ①準備に必要なお金
まずは、猫飼育のための初期費用を解説します。
飼育準備の段階でまとまった費用がかかるため、最初にかかるお金を把握しておくことはとても大切です。
準備費用の見積もりが間違っていたり、計算ができていなかったりすると、必要なものが揃えられなかったり、そもそも飼育自体できなくなってしまいます。
あるいは、想像以上の出費がかかり、家族から難色を示されたり、飼い主さん自身にとって必要なものを諦めなくてはならなかったりする可能性があります。
スタートが肝心なので、現在のお金の状況や資金面の計画と照らし合わせながらチェックしてください。
1-1. 愛猫
まずは、愛猫そのものを招き入れるための費用を考えましょう。
ペットショップを利用する場合には、およそ5万円以上の費用がかかります。
費用は、猫の種類によっても大きく異なり、例えばスコティッシュフォールドは最低でも10万円以上はかかるでしょう。
また、ペットショーでの入賞歴のある親猫から生まれた子猫など、血統の良い猫は相場よりもかなり高額になるのが一般的です。
猫本体にかかる費用を抑えたい方は、保護猫の譲渡会を利用する方法もあります。
譲渡会を利用する場合、猫本体にかかる費用は無料になります。(ただし、譲渡会で猫を招き入れた場合であっても、この後にご紹介するワクチン接種などの費用がかかるため、初期費用がまったくかからないわけではありません)
愛猫を迎え入れる際の費用について、詳しく知りたい方は「愛猫との出会い方|メリットと注意点を解説」の記事にて、詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
1-2. 健康診断・ワクチン・感染症の確認
子猫の健康のためには、健康診断の受診・ワクチンの接種・感染症のチェックは欠かせません。
それぞれの項目別にかかる費用をご紹介します。
・健康診断(5,000~10,000円程度)
子猫には、細菌・寄生虫・病気などさまざまなリスクがあります。身体の未熟な子猫にとっては、これらの原因で命に関わる大病につながるリスクも決して低くありません。従って、早めの時期に健康診断を受けておいた方が安心です。
・避妊・去勢手術(15,000~30,000円)
避妊・去勢手術をしないと、予期しない妊娠によって子猫が大量に増えてしまったり、発情期に情緒不安定になったりするなどのリスクがあります。ご家庭内で飼育をする際にも、今は避妊・去勢手術をするように推奨されています。また、お住まいの自治体によっては補助金が利用できるかもしれません。避妊・去勢手術の費用を軽減できるチャンスなので、自治体の役所の窓口やホームページなどでチェックしてください。
・ワクチン(1回5,000円程度)
感染症予防のために、ワクチンの接種が推奨されます。よく利用されているのは三種混合ワクチンで、費用は1回あたり5,000円前後です。飼育当初のワクチンは、2~3回の摂取が必要です。※月齢や飼育環境によって異なるので獣医師に相談することをおすすめします。(ペットショップで猫を迎え入れる場合は、1度目の摂取が済んでいることもあります)
ここで、ご紹介した費用は動物病院がそれぞれ独自に費用を設定しています。
したがって、具体的な費用については、動物病院のホームページなどで確認してください。
また、受診する動物病院を決める際には、わかりやすく料金を明示している動物病院がおすすめです。
料金が明示されていない動物病院の場合は、予想外に高額の費用がかかるかもしれません。
1-3. グッズ購入費用
最後に、愛猫を迎え入れるためのグッズ購入費用をチェックしておきましょう。
これらに関しても、購入するアイテムによって費用が異なるため、目安として参考にしていただけたら幸いです。
- トイレ(トイレトレー+砂)・・・1,000~3,000円
- フード・・・500円~
フードは、値段の安さだけではなく、栄養バランスが取れていて、食いつきがよいものを選ぶようにしましょう。
- 食器・・・300~1,500円×2(フード用と水飲み用)
- 爪とぎ・・・1,000円~
爪とぎは、さまざまな素材がある(段ボール素材・カーペット素材・木材など)ので、もし愛猫が気に入っていないようであれば、異なる素材の爪とぎを使用すると良いかもしれません。
- おもちゃ・・・1,000円~
おもちゃは、噛み癖の改善・飼い主さんとのコミュニケーションの円滑化・愛猫のストレス解消などに役立ちます。
上記のように、一つひとつは細々としたものですが、愛猫が快適に過ごせるように漏れなく購入しましょう。
2.猫飼育のための費用 ②毎月の費用
毎月、あるいは毎月ではなくても継続的にかかる費用として、ごはん代や消耗品などがあります。
飼い主さん自身の生活費や資金設計をふまえて、無理のない生活ができるようにあらかじめ予算感をイメージしておきましょう。
2-1. ごはん代(キャットフード・おやつ)
アンケート調査の平均値によると、猫にかかる食費平均(フード・おやつ含む)は、年間49,713円・月間4,142円です。
ごはんを選ぶときに大切なことは2点あります。
- 愛猫が喜んで食べること
- 栄養バランスが優れていること
そして、一般的にこれらを満たすのは、総合栄養食(=単体で猫に必要な栄養をバランスよくカバーしているフード)のドライフードです。
ドライフードとは、いわゆるカリカリのことです。対して、缶詰やレトルトなどのウェットフードは、香り高く嗜好性が強いので、猫の食いつきが良いというメリットがあります。
ただし、ウェットフードだけでは十分な栄養が確保できなかったり、費用が高くついたりしてしまうことがあるため、ドライフードとの併用が望ましいでしょう。
猫のフードは、値段と品質が比例するわけではありませんが、価格の安いものや海外製のものなどは栄養に偏りがある商品もあるため、注意が必要です。
品質の良くないキャットフードを与えると、結果的に猫が体調を崩し、治療費が高くついてしまうこともあります。
何より、健康で過ごせる期間が短くなってしまうため、キャットフードの栄養バランスには十分に意識する姿勢が求められます。
総合栄養食のキャットフードも味にはこだわりたいし、せっかく与えるなら愛猫に合った一品がいいな、と思う方は是非「コンボ キャット」シリーズをご検討下さい。
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2-2. 消耗品の購入費用
食費以外にも細々とした消耗品があります。
飼い主さんが消耗品にかけている平均額は、1,009円です。消耗品の具体例は、次のとおりです。
- トイレ用の砂
- 爪とぎ
- おもちゃ
- 食器
特に購入頻度が高いのは、トイレ用の砂です。
2-3. 光熱費
仕事などで日中に外出する機会の多い飼い主さんは、愛猫の環境を快適に保つための光熱費がかかるケースを考えておきましょう。
猫にとっての適温は26~30度程度と言われており、夏の暑い日や冬の寒い日には、冷暖房などにより温度を調整する必要性が生じるためです。
生活習慣や気候によって異なりますが、冬に日中暖房をつけるケースで月間2,000円ほどが余分にかかる光熱費の一般的な価格です。
冷暖房を使用しないケースでも、暖房器具としてこたつ・カーペット・ヒーターなど、冷房器具として扇風機などの器具を使用する場合があります。
2-4. 混合ワクチン接種費用ノミ・ダニ予防薬
混合ワクチンの接種・ノミ・ダニ予防薬・健康診断の受診など、日頃の健康ケアのためにも費用がかかります。
これらの費用項目は、動物病院の価格設定や年間に何回ほど受診するかによって異なりますが、年間トータルでの目安費用は以下のとおりです。
- 混合ワクチン・・・5,000~8,000円程度
- ノミ・ダニ予防薬・・・10,000~18,000円程度
- 健康診断・・・5,000~20,000円程度
健康維持の目的はもちろんですが、病気や身体の不調に早く気がついてケアできれば、治療費の軽減にもつながります。
3.猫飼育のための費用 ③単発で発生する費用
最後に、単発で必要な費用について解説します。
単発でかかる項目であるとはいえ、特に治療費については猫の飼育にかかる費用のうち、最も大きなウェイトを占める項目です。
ぜひ、チェックしておいてください。
3-1. 病気・けがの治療費
愛猫がケガや病気をしたときには、動物病院にて治療を受けます。
日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」によると、1家庭あたりの猫の治療費は6,991円(年間84,000円)です。
治療費は、愛猫の健康状態や病気の程度によっても異なります。
治療費を抑えるための一つの方法は、日頃からの食生活やライフスタイルを意識することです。
特に、上述のとおりキャットフードによって栄養バランスが大きく異なるため、バランスの取れたフードを選ぶことが大切です。
また、猫も人間と同様に高齢になると病気のリスクが高くなるため、傾向として年齢に応じて費用が高くなります。
3-2. ペット保険
猫のケガや病気の治療費は、人間よりも高額になる傾向があります。
その大きな要因が、ペットの場合は人間のように公的保険(社会保険や国民健康保険)が利用できないことです。
その解決策の一つが、ペット保険の加入です。
ペット保険に加入することで、動物病院での治療費が保険でまかなわれます。
また、費用面で動物病院にかかる心理的なハードルが下がることから、健康維持にも効果が期待できるとされています。
民間の保険会社から、さまざまな少額保険商品がリリースされているので、ご自身にあった保険商品をチェックしてください。
3-3. ペットホテル
旅行や出張のために長期的に家を空ける際、ペットホテルを利用することもあります。
「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」によると、ペットホテルの平均費用は3,469円です。
具体的な金額は、個々のペットホテルによって異なるため、ご自宅近くのホテルをチェックしておきましょう。
4.猫飼育でかかるトータルの費用は?
ペット保険会社大手のアニコムの年間支出調査によると、一般的に猫飼育にかかる費用総額は、158,680円です。
費用のかけ方はご家庭によってことなるため、あくまでも上記は目安の一つです。健康診断の受診頻度やフードの内容は、飼い主さんの考え方次第で大きく異なります。
ポイントは、目先の費用だけにこだわらないことです。
例えば、食費を抑える方法として、安いフードを選んだり人間のごはんの残りを与えたりしていると、愛猫にとって必要な栄養が十分に摂取出来ない場合があります。
そうなると、将来的に病気になりやすくなってしまったり、病気になったときに免疫が弱くなったりしてしまい、トータルで考えれば費用がかかります。
5.まとめ
猫を飼育する際に費用のことを考えるのは、とても重要です。
考えておくべきポイントは、以下の3点です。
- 初期費用
- 毎月の費用
- 単発で発生する費用
なかでも、病院の治療費や食費は費用のなかでも多くの割合を占めます。
ポイントは、健康維持を日頃から意識することです。
栄養バランスの取れた食事をして、適度に運動をすることにより、愛猫が長く健康でいられるためです。
さらに、健康診断を定期的に受けることにより、病気や体調不良を早期発見できるというメリットも期待できます。
費用についてのイメージをすると同時に、愛猫と長く楽しむことも重要です。
責任をもって猫を飼育できるよう、今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。
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