猫にとっておやつは重要?安全でおいしい猫用のおやつの与え方・選び方
#猫のおやつ気まぐれな性格が多い猫ですが、おいしいおやつを前にすると一目散に駆け寄ってくることも珍しくありません。
飼い主さんの思い通りのコミュニケーションがとりにくいからこそ、おやつの時間は飼い主さんにとってもとても貴重に感じられるのではないでしょうか?
しかし、ときにはおやつに関してさまざまな疑問を感じることもあるかもしれません。
「こんなにたくさんおやつをあげてもいいのかな?」
「そもそも、猫におやつは必要なの?」
この記事では、猫のおやつについての疑問がすべて解決できるよう選び方や与え方を解説します。
ペットとして猫を飼っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.猫におやつを与える目的・意味とは?
おやつの目的・意味から、猫におやつを与えることの重要性を確認しましょう。
猫にとっておやつは、栄養面でのメリットはそれほど大きくありませんが、飼い主さんとの信頼関係の構築や毎日のケア(デンタルケア・毛玉ケアなど)の際に役立てられます。
1-1. コミュニケーションの一つとして
猫の嗜好性を強く左右するポイントは、次の3点です。
- ニオイ(アミノ酸のニオイをかぎ分けられるともいわれる猫は、お肉や魚などのニオイに強く反応します)
- 食感(一般的に多くの猫が好むのは、やわらかい食感のウェットタイプやドライタイプです)
- 栄養のバランス(本能的に、猫は栄養バランスの優れた食品を好むことが知られています)
これらに加えて、個体差による味の好みや好奇心・警戒心の強さなどによって、おやつへの食いつきが異なります。
好みには個体差がかなりあるためすべての猫が飛びつくおやつは存在しません。
しかし、市販のおやつは多くの猫の嗜好性を強く刺激するように作られています。
猫にとって大きな喜びの元であるおやつは、飼い主さんとの関係性を構築の観点でも重要です。
猫のしつけは簡単ではありませんが、してほしくないことを愛猫がしなかったときにおやつを与えることで、意識を反らしてあげることもできます。
猫のしつけは難しいですが、気長におやつで誘導しながらしつけてみましょう。
してほしくないこととは、例えば以下の例があります。
- 柱での爪とぎ
- 人をかんだり、ひっかいたりする
- ゴミ箱をひっくり返す
1-2. ご褒美として
上記の例と似ていますが、ご褒美としておやつを与えてもいいでしょう。
例えば、飼い主さんが仕事に行っている間きちんと我慢できたときや、動物病院で診察をうけたときなどです。
猫の気持ちからすれば「ご褒美」という感覚をもっていないかもしれませんが、おやつほど猫が喜んでくれるものは他にありません。
このとき、 おやつの与えすぎや習慣化には注意しましょう。
理由なくおやつを頻繁に与えていると、愛猫のおねだりが激しくなり信頼関係の構築という点でも逆効果になります。
1-3. デンタル・毛玉ケアとして
実用的なメリットとしてあげられるのが、デンタル(歯磨き)のケアと毛玉対策です。
猫も、歯周病や口腔内のトラブル予防のためにデンタルケアが必要です。
そのため、2~3日に1度歯磨きをすべきだと考えられていますが、現実的な問題として大半の猫は歯ブラシを嫌がります。
そこで、最も手軽で飼い主さんに負担のかからないケア方法が歯磨きおやつです。
歯磨きおやつは、噛むだけで歯石のもとになる歯垢がきれいに取れる形状をしています。
毛玉ケア対策として効果的なのは、市販の毛玉ケアおやつです。
毛玉は、嘔吐や病気にもつながるため、毛玉のたまりやすい猫は特に注意が必要です。
毛玉ケアについて詳しく知りたい方は「キャットフードで毛玉ケアはできる?愛猫の毛玉お悩み解消法」の記事にて、原因や対策を詳しくご案内しています。
ぜひ、チェックしてください。
2.猫のおやつの基本|量・頻度・種類
続いて、具体的なおやつの与え方について解説します。
「与えすぎなのでは?」と心配したり迷ったりすることなく、愛猫においしいおやつを与えられるように、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
2-1. 量・頻度
猫のおやつの頻度は決まっていませんが、量については明確に案内されています。
環境省が発表しているパンフレット「ペットフードについて考えよう」を参照すると、猫のおやつの許容量は1日の必要カロリーの20%以下です。
1日に必要なカロリーは、体重や状態などから計算できます。
計算式が少しややこしいのですが、獣医師の方々が協力して作っているwebサイト「獣医師広報版」に体重などの数値を入力すれば簡単に目安の数値を確認できます。
例えば、体重6kgの健康な避妊・去勢された猫の1日に必要なカロリーは322kcalです。
この場合、おやつの量の目安は、322kcal ×20%=64.4kcalになります。
ただし、20%はあくまでも上限です。可能な限り5~10%に制限しましょう。
猫のおやつの適量はかなり少なく、多くの飼い主さんがおやつを与えすぎの状態になっているため、おやつのパッケージのカロリー表記などを参考にチェックしてください。
参考:「ペットフードについて考えよう」環境省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/poster08.pdf
2-2. どんなものをあげるの?
猫のおやつとして最適なものは、市販品の猫のおやつです。
ドライタイプ・ウェットタイプなどさまざまなフードがありますが、デンタルケア・毛玉ケアなど特定の目的が決まっている場合を除いて、食いつきのよいものを選ぶとよいでしょう。
また、喜んで食べるのであれば、日頃のフードをおやつとして与えてもOKです。
ただし、人間用のおやつ・ごはん・ケーキなどを猫に与えるのはNGです。
猫にとって大きなリスクである塩分が多く含まれており、健康上よくありません。
3.猫のおやつを選ぶ際のポイント
おやつにとっての基本がわかったら、具体的にどのようなおやつを与えればよいのかが気になるのではないでしょうか?
この章では、飼い主さんが愛猫のおやつを選ぶときに基準として考えたいポイントを3点ご紹介します。
3-1. 食いつきのよさ
愛猫がおやつを喜んでくれているかどうかを判断するためのわかりやすい指標は、食いつきの良さです。
猫は、とても警戒心が強い動物なので、はじめて目にするものに対しては警戒心を上回るニオイや好奇心を掻き立てるものがなければ、口をつけることさえしないこともあります。
また、猫は1歳のころまでに口にしていたフードを好んで食べる傾向があります。
おやつを与えてもあまり食いつきがよくない時には、別のブランドのものや原材料の異なるものを与えると、食いつきがよくなるかもしれません。
3-2. 安全性
おやつの安全性に関しては、以下の点を重視しましょう。
・カロリー
猫のおやつの許容量はとても少ないため、少ししか与えていないつもりでもすぐにカロリーオーバーになってしまいます。小分けにできるものや、小さくカットしやすいものなどを選びましょう。
・塩分控えめであること
猫は、腎臓系の病気や疾患をしやすいため、塩分が大敵です。また、猫は塩味をおいしいと感じないとの報告もあり、塩分の多いフードを与えることにメリット自体ありません。得に人間用のおやつや食事の残りを与えるときに注意しましょう。
・原材料がシンプルであること
さまざまな原材料が含まれていると、その分人工の添加物など猫の健康にとって負担になる食品を口にするリスクも高まります。「ささみ」「カツオ」など、シンプルな原材料のものをチョイスしましょう。犬用のおやつを猫に与えてはいけません。購入の際には気を付けましょう。
3-3. 価格面
価格面についての考え方は、飼い主さんによってそれぞれだと思いますが、少なくともムリなく続けられる金額のおやつをチョイスしましょう。
あまりに高額なものを選ぶと、継続して購入するのが大変になります。
食いつきのよいおやつが見つかったら、そのまま継続して同じものを与え続けられるよう、最初から金銭的な負担が重すぎないものを選びましょう。
4.猫のおやつについて注意すべき点とは?
猫におやつを与える際には必ず注意しておきたいポイントがあります。
これらのポイントを押さえていないと、健康上の大きなリスクにつながることもあるため、ぜひチェックしてください。
4-1. ごはんを食べなくなってしまったらおやつを制限する
おやつはとても嗜好性が高いため、おやつは食べるのにごはんを食べない状態になってしまうことがあります。
この状態のときには、以下のリスクにつながる危険性があります。
- 摂取カロリーオーバーによる肥満
- 栄養不足
- 偏食がますますひどくなる
そして、これらの状態が続くと将来的に大きな病気をしてしまったり、体力・筋力が大きく低下してしまい病気をしやすい体になってしまったりします。
偏食がひどくなる前に、できる限り早めに対策をとるようにしましょう。
その際、最初にやるべきことはおやつの制限です。栄養バランスの取れたキャットフードに切り替えたうえで、愛猫がおねだりをしてきてもご機嫌取りをしないようにしてください。
その代わり、たくさん一緒に遊ぶなど猫がさみしさを感じないように対処することも必要です。
4-2. マタタビをあげるときにはごく少数
マタタビは、猫の神経系に影響します。
適量であればストレス解消や食欲の増進などのメリットが期待できますが、与えすぎると中枢神経がマヒして異常行動を起こしたり、呼吸困難に陥ったりすることがあります。
個体差があるため、どの程度の量が適量なのかを判断するのは簡単ではありませんが、少量(耳かき1杯程度)から始めるようにしましょう。
4-3. ごはんの直前には与えない
ごはんの直前におやつを与えると、ごはんを食べなくなってしまう可能性が高くなります。
必ず食間に与えるように徹底しましょう。おやつは栄養の面で必ず必要なものではないため、もし1日与えなかったとしてもデメリットはありません。
4-4. 家族に協力を依頼
飼い主さんがどんなに注意をしていても、同居の家族が勝手におやつを与えてしまっているケースがよくあります。
その場合、カロリーオーバーや栄養バランスの悪化などのリスクが高まります。
事前に家族に話をして、勝手におやつやごはんを与えないように協力を依頼しておきましょう。
5.猫のオススメおやつ5選
最後に、年齢や状況にマッチしたオススメのおやつをご紹介します。
5-1. 子猫にオススメ
子猫の時期は、成長期なので栄養価の高いキャットフードを中心に食事のメニューを組みましょう。
ただし、しつけの機会も多く子猫の頃に食べたものによってその後の食の嗜好・傾向が決まることもあるため、うまくおやつを活用するとよいでしょう。
「コンボ プレゼント キャット おやつ 子ねこの健康維持」は、総合栄養食の基準をクリアしている国産おやつです。
DHAを配合し子猫の健康な発達に配慮されています。
与えやすくて食べやすいジャストサイズなおやつと一緒に、愛猫と触れ合いの時間をお過ごしください。
子猫にオススメのおやつはこちら
コンボ プレゼント キャット おやつ 子ねこの健康維持
●子猫用おやつ。
●DHAを配合し子猫の健康な発達に配慮。
●β-グルカン配合で健康を維持し免疫力の維持に配慮。
●総合栄養食の基準をクリア。
●国産。
5-2. 成猫にオススメ
活発に動き回る時期の成猫も、おやつは大好きです。
味覚の好みも定まっている時期だと思いますので、さまざまな商品を試しながら愛猫にピッタリのフードをチョイスしてください。
「コンボ プレゼント キャット おやつ 歯の健康と口臭ケア」はカリカリ噛んで歯垢を除去し、歯の健康と口臭ケアに配慮されたおやつです。
大切な愛猫のおやつにオススメです。
成猫にオススメのおやつはこちら
コンボ プレゼント キャット おやつ 歯の健康と口臭ケア
●猫用おやつ。
●カリカリ噛んで歯垢を除去しお口スッキリ。
●グロビゲンPG配合。
●総合栄養食の基準をクリア。
●国産。
5-3. 老猫にオススメ
食が細くなる老猫も、おやつだけは好んで食べるケースが多いです。
偏食にならないように注意しながら、好物のおやつをチョイスしてください。
ごはんの好みが合わなかったり、単純に味がおいしくなかったりして、食欲が落ちていることも考えられます。
高齢猫が「おいしい」と感じる「良い」キャットフードを与えるようにしましょう。
老猫にオススメのキャットフードはこちら
ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上
●結石に配慮し、マグネシウムを0.075%(標準値)に調整。
●カルシウムとリンを低減。(ビューティープロ キャット 成猫用比約30%カット)
●尿pH6.2~6.4(設計値)
●加齢とともに減少する成分、コエンザイムQ10配合。
●食べやすいハート型粒。
●着色料無添加。
●獣医師監修。
●総合栄養食。
5-4. 体重が気になる猫にオススメ
ダイエット中の猫は、本来はおやつを制限するべきです。
ただし、それまでおやつを食べていた猫にとって急におやつが食べられなくなるのは、大きなストレス要因になるリスクがあります。
摂取カロリーとストレスケアに同時に気を付けながら、おやつを与えるようにしてください。
また、ダイエットに臨む愛猫にはやっぱりおいしいごはんを元気よく食べて欲しいというのが、飼い主さんの願い。
そんな猫ちゃんにオススメなのが「肥満が気になる猫用」のフードです。
体重が気になる猫にオススメのキャットフードはこちら
コンボ キャット 肥満が気になる猫用 まぐろ味・かつお節・かつおチップ添え
●おいしさそのまま低脂肪。(まぐろ味かつお節・小魚添え比10%カット)
●食物繊維配合で満腹感アップの肥満が気になる猫用。
●避妊・去勢後にもおすすめ。
●下部尿路の健康維持に配慮した、低マグネシウム設計。(マグネシウム含有量0.12%:標準値)
5-5. 毛玉ケアにオススメ
毛玉が気になる方は、毛玉ケア用のおやつをチョイスしてください。
選び方に迷ってしまうときには、動物病院で獣医師のアドバイスを受けるのもよいでしょう。
毛玉ケアにオススメのキャットフードはこちら
コンボ プレゼント キャット おやつ 毛玉対応
●おいしくカラダにやさしい毎日食べたい幸せおやつ!
●食物繊維で毛玉の吐き戻しを軽減。
●総合栄養食の基準をクリアした安心の国産おやつ。
6.まとめ
猫にとっておやつは最も大きな楽しみの一つです。
飼い主さんにとっては、ご自身の愛猫とコミュニケーションをして信頼関係を築くためにも、たっぷりと喜ばせてあげるためにもおやつを効果的に活用したいと思われることでしょう。
おやつは、与えすぎや栄養の偏りに注意して、金銭的にもムリのない範囲でチョイスしてください。
商品によって食いつきが異なることが多いため、いくつかおやつを試しながらご自身の愛猫が喜ぶおやつを探してください。
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